シャネルは世界に数ある有名なラグジュアリー・ブランドのなかでも、ブランドの名前のみならず、そのブランドを創業したデザイナーも人間として愛されています。
1909年、ガブリエル・シャネルがブランド「シャネル」を設立しました。フランス・パリのカンボン通りに帽子専門店がオープンしたのが、ブランド「シャネル」の始まりです。シャネルはフランス南西部ソーミュールに生まれ、孤児院や修道院で育ちました。修道院の規律正しい生活の中で、シャネルはお針子としての技術を身につけたようです。シャネルの美貌と女性として持っていたカリスマ性、活動的な性格、生き方など、自分自身がブランドの広告塔となり、ココシャネルとして親しまれました。姉妹店を続々とオープンさせると同時に、オートクチュールや香水、アクセサリーなども手がけるようになり、順調に規模を拡大していきました。第二次世界大戦以降はオートクチュール・コレクションも開始し、脚光を浴びるブランドとなりました。
「シャネルの5番」という香水は誰もが知っていることと思います。それまで洋服を中心に作っていたシャネルが、1921年に初めて発売した香水で、大ベストセラー商品となりました。現在もこのブランドの顔となる存在です。現代的な女性が利用できる香水として選ばれた香りです。試作品としてNO.1~NO.5とNO.20~NO.24までの2シリーズを調香し、ココシャネルが選んだのがNO.5。この香水はココシャネルの5回目のコレクションで発表する事になり、名前もそのまま「シャネル・NO.5」にし、発表の日も5月5日と「5」にこだわったという話は有名です。世界で最初に合成香料を使用した香水としても知られています。この香水のすごいところは、90年前の発売なのに、未だ現役で、しかも売れている、というところです。様々な著名人にも愛されています。
シャネルのバッグも特徴を生かしたラインがあります。世界的ハイブランドのバッグの知識も押さえておきたいものです。例えば、CHANELといえばこのバッグ、と言っても過言ではないマトラッセ。マトラッセとはフランス語でキルティング素材のことで、この素材のチェーンバッグは街中でもよく見かけます。スクエアーマトラッセのキャビアレザーは特に人気が高く、多くの女性から高い支持を受けています。シンプルでスタイリッシュなデザインですので、デニムにもワンピースにも合わせやすいです。コーディネートに一つ取り入れるだけでエレガントさがアップします。他にもナイロン素材でデイリーに使えるコココクーンや、大きなCCマークが特徴のカンボン、メンズライクな雰囲気を持つボーイシャネルなど、それぞれに良さがあり、特徴も違うので、覚えておきたいところです。
世界的ハイブランドのひとつ、ルイ・ヴィトンの魅力
シャネルバッグのシーン別選び方とメンテナンス法