無添加洗濯洗剤の実態！洗濯機もカビにくい驚きの成分とは？

SDGs（持続可能な社会）への取り組みが進む今、水質環境に影響をもたらす洗剤などが見直されています。口に直接触れる食器用洗剤はもちろん、洗濯用洗剤も例外ではありません。
しかし、使ったことがない人にとっては「本当に環境に良いの？」「従来のものより洗浄効果低いんじゃないの？」と心配に思うこともありますよね。そこで今回は、無添加の洗濯洗剤に注目しました。使われている成分や、本当に環境に良いのかを見ていきましょう。

無添加の洗濯洗剤とはどんな成分を使っているの？

まずは無添加洗濯洗剤に使われている成分を見ていきましょう。

・天然界面活性剤
従来の洗濯洗剤には、水に溶けにくい石油系の成分を使った「合成界面活性剤」がたくさん含まれています。そのほかにも白くするために「蛍光増白剤」が使われていることも。それらは水に溶けずに海に流れていくため、微生物がそのまま洗剤を食べてしまいます。そしてその微生物を魚が食べ、その魚を私たちが食べる…というループに。
一方、無添加洗濯洗剤は「天然界面活性剤」を使用しています。植物由来の成分を使用しており、水に溶けるのが早いのが特徴。添加物入りの洗濯洗剤に比べて洗浄力は落ちますが、環境や肌にやさしい成分です。

・科学物質不使用
洗濯洗剤に含まれる「香料」「着色料」「防腐剤」などの化学物質不使用なのが、無添加洗濯洗剤の特徴です。これらはそのまま排水されるため、水質を汚染していく原因になります。環境のためには、化学物質を使わない無添加洗濯洗剤を使うのが良いでしょう。

無添加の洗濯洗剤は肌にもやさしい！経済的！メリットだらけ

次に、無添加洗濯洗剤のメリットをご紹介します。

・環境だけでなくお肌にやさしい
合成界面活性剤は、水に溶けにくいため衣類に残ることも多いです。残った洗剤は直接皮膚を刺激します。さらに化学物質を使用しないことで、よりお肌にやさしい仕上がりが実現。アトピーなど皮膚のトラブルの原因にもなる残り洗剤は、できる限り落としておきたいですよね。
また、刺激が少ない無添加の洗濯洗剤なら、お肌がデリケートな赤ちゃんの衣類洗濯にも適しています。

・環境だけでなくお財布にもやさしい
無添加洗濯洗剤は合成界面活性剤を含んでいないため発泡せず、すすぎが一回ですみます。また、一回の洗濯に使う洗剤の量も、従来の約半分ですむのです。柔軟剤いらずでふわっとした仕上がりも叶うため、すすぎ一回分の水道代、柔軟剤代などが浮いてきます。
一般の洗剤と比較すると、お財布にもやさしいのがわかりますね。また、防腐剤を使用していないため、開封後は2カ月ほどで使い切るようにするのが良いそうです。期限内に使いきれるサイズを選んで購入しましょう。

・液体、粉末、固形から自分に合ったものを選べる
無添加洗濯洗剤の中には液体、粉末、固形の3種類があり、科学物質不使用なのはもちろん、それぞれ特徴が異なります。
液体は扱いやすく、水量を抑えて洗濯可能。石鹸残りも気にならないでしょう。粉末はコスパ◎。液体洗剤よりも水に溶けにくいため、お風呂の残り湯などのぬるま湯を使うのがおすすめです。固形は汚れが気になるところに直接塗りこめる優れもの。毎日の洗濯にプラスで使います。洗浄力が気になるという声もある無添加洗濯洗剤だからこそ、プラスアイテムで効果を上げれば、汚れもスッキリしそうですね。
まずは3種類から自分に合ったものを選んで、使い始めてみては？

洗濯槽もカビにくい！？その驚きの理由とは

洗濯で溶けなかった洗剤は、洗濯槽の裏側に残ってカビや菌の原因になります。そのため、無添加の洗剤を使うことは洗濯機にもやさしいのです。
そのほかにも「マグネシウム」を使った洗濯の仕方もあります。こちらは洗剤を使用しないで洗濯をする方法です。洗濯槽のカビも落としてくれる抗菌力で、洗濯槽のお手入れもらくらく！合成界面活性剤の洗剤より約10倍もの消臭力があるなど、洗濯面でも優れていますよ。どちらも環境にもお肌にも良いため、合わせて使う人も多いのだとか。

毎日使う洗濯用洗剤だから、お肌にもお財布にもやさしいものを使いたいですよね。無添加洗濯用洗剤は、洗い心地が柔らかくデリケートなお肌を包み込んでくれます。いつもの洗剤を無添加に変えて、環境にもお肌にもやさしい生活を始めてみませんか？