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脱プラの流れはストロー以外にも!代替えが加速しているプラスチックの今

SDGs
2020.1.29

脱プラの流れはストロー以外にも!代替えが加速しているプラスチックの今

海洋汚染や海洋生物への影響などの懸念がある、プラスチック製品。エコリングのコラムでも、何度かプラ製ストローの問題や現状、企業の取り組みなどをご紹介してきました。
プラスチック製品の使用をやめようという脱プラの流れは、現在ストロー以外でも加速しています。そこで今回は、脱プラに向けての動きをピックアップしました。私たちの身近な存在であったプラスチックは、今後どのように変わっていくのでしょうか。さっそくチェックしていきましょう。

身近な存在のプラスチックの昔と今

身近な存在のプラスチックの昔と今

ストロー、レジ袋、食品トレー、ペットボトルなど、プラスチックで製造された身近なものはたくさんありますね。このように、私たちは今までとても便利で使いやすいものとしてプラスチックを多用していました。プラスチックは軽くて丈夫、扱いやすいなどメリットはたくさんあります。しかし、ごみとして捨てられた場合に自然分解されないというデメリットも。以下は、2016年に発表されたダボス会議での報告書の内容です。

“2050年には、海で泳いでいる魚よりも漂流しているプラスチックの方が多くなるかもしれない”

「プラスチックはリサイクルできるからエコである」というような考えもありましたが、この驚きの発表により、今はプラスチック削減や脱プラの動きが活発化しているのです。

プラスチック削減に大手企業も動き出した

世界のプラスチック削減や脱プラを目指す動きに、大手企業も次々と取り組みを発表しています。ここでは、日本にも店舗がある世界企業や日本の大手企業の取り組みなどをご紹介しましょう。

・スターバックス(Starbucks)
2020年までに、世界中の店舗でプラスチック製のストローを廃止と発表。吸い口がついた新タイプのフタも登場。
・マクドナルド(McDonald’s)
一部の国で紙製ストローを導入。2025年までには世界中の店舗でプラスチック製のストローを廃止すると発表。
・イケア(IKEA)
2020年までにプラスチック製のストロー、ごみ袋、フリーザーバッグなど合計7商品を、全世界の店舗で販売を中止すると発表。店舗内のレストランでは、既にプラスチック製のストローを廃止。
・ユニクロ(UNIQLO)
2019年9月1日より、日本を含む世界22カ国の店舗でプラ製買い物袋を廃止すると発表。FSC認証(森林認証)の紙、または再生紙を使った“環境配慮型の紙袋”に順次切り替えていく方針。
・すかいらーくグループ
「ガスト」や「ジョナサン」などを展開するすかいらーくグループでも、2020年までにプラスチック製のストローを廃止することを発表。2019年7月末には、グループ全店で廃止を完了したそうです。

プラスチックの代替素材が次々登場!

現在、いろいろな素材を使ってプラスチックの代用をしようという、開発や取り組みが進んでいます。どんな素材でどんなプラスチック製品を代替えしようとしているのか、以下にまとめたのでチェックしていきましょう。

・海藻で包装材を!
インドネシアの Evoware社が開発したのが、海藻を使った包装材。100%海藻由来の新素材で、紙のように印刷したり包装したりできます。この海藻を原料にした包装材は、食べられる包装材としてやインスタントの調味料パックなどの利用が考えられているそうですよ。
・紙を使用してナイフや容器に!
大王製紙株式会社がすでに販売を開始しているのは、紙を原料にした製品。紙製ナイフやスプーン、マドラーなどが代替品です。また、大日本印刷株式会社は、再開封可能なチャックつき容器を開発!プラスチック製の容器と同じぐらいのバリア性があるようです。
・石灰石でレジ袋やクリアファイルに!
株式会社TBMは、原料の約60%が石灰石でできている新素材「LIMEX(ライメックス)」を開発。この新素材では、プラスチック製のごみ袋やレジ袋、クリアファイルなどの代替えが期待されています。
・寒天が配送用バッグやボールペンに!
日本人のデザイナーグループ「AMAM(アマム)」が、国際コンペティションで発表したのが寒天を使った梱包資材。寒天の粉末に紅藻類の繊維や、貝灰などを混ぜ合わせて作った素材です。この素材では、配送用バッグや結束バンド、ボールペンなどの代用が期待されています。

丈夫で軽量、リサイクルできる便利な素材として普及してきたプラスチック。海洋汚染や海洋生物へ悪影響を与える可能性があるとわかった今、その使用を見直す必要があります。
今後、プラスチックの削減や脱プラに向けて世界の企業がどのように動いていくか、より注目していきましょう。

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