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ペットボトル削減のカギ!マイボトル給水機を知っていますか?

SDGs
2019.6.25

プラスチックごみ削減のため、早ければ2020年4月から買い物袋が有料化されることが決定し、話題となっていますよね。これは東京オリンピック・パラリンピックが始まる前に行動を、という意向も強いようです。けれどもちろん、プラごみ削減のカギはほかにもたくさんあります。そのひとつがペットボトルです。
ペットボトルを減らすには、買い物袋同様、社会全体での取り組みが大切と言えます。そこで今回は、ペットボトルの削減につながる「マイボトル給水機」についてご紹介しましょう。

飽和状態のペットボトルごみ

ペットボトルはリサイクルができるから、そこまで問題はないのでは、と思う人もいるかもしれません。けれど「PETボトルリサイクル推進協議会」の調査によれば、2017年1年間で未回収となっているペットボトルは、約8万9,000トンにものぼると推計されています。これはもちろん、日本国内のみでの数字。この想像もつかないほどの量のペットボトルが、リサイクルに回ることなく、償却処分になっていたり、あるいはそのまま捨てられて自然を汚していたりすると考えられるのです。
さらにきちんと回収されている分に関しても、今問題が発生しています。これまで、使用済みペットボトルをリサイクル用として受け入れていた中国が、2018年に受け入れ拒否を発表したのです。ペットボトルを薬品で洗浄する過程などで、中国の環境汚染が進んでしまうというのが、その大きな理由。この影響により今後の日本では、ペットボトルをたとえ回収したとしても、処理しきれずごみが飽和状態になってしまうことが予想されます。国内での効率的なリサイクル方法を模索するとともに、ペットボトルごみ自体を減らす努力が必要と言えるでしょう。

海外で普及しているマイボトル給水機とは?

そこでペットボトルごみの削減のために一役買ってくれそうなのが、「マイボトル給水機(ウォーターリフィル)」です。その名の通りマイボトルに給水ができる設備で、ヨーロッパなどの諸外国ではすでに広がりを見せています。
たとえばイギリスでは、大手デパートや動物園などと協力し、ペットボトル入り飲料水の販売をやめたり、給水場所を設置したりといった活動を実施。そのほかに、無料で給水サービスを提供してくれるカフェやレストランなどもあり、こうした給水スポットはアプリで探すこともできるようになっています。
このように、マイボトル給水機や給水スポットを増やす動きが、フランスやアメリカ、中国など世界各地で進んでいるのです。

日本でも始まっているマイボトル給水機設置の動き

ペットボトルごみを減らすうえで重要と言える、マイボトル給水機。これを東京に30台設置することで、半年で約100万本分のペットボトルを消費せずに済むという見解もあります。外出先での飲み物として、ペットボトル入りの水を購入するという人は決して少なくはないでしょう。いろんな場所にマイボトル給水機があれば、それだけペットボトルの消費量は確実に減ると考えてよさそうです。
現在日本でも、マイボトル給水機の増設を求める運動が少しずつ行われています。2018年には、東京国際フォーラムに全国初の屋外型マイボトル給水機も設置されました。またイギリス同様、カフェやレストランなどにお願いして、給水スポットとして登録してもらう活動もあるようです。そのほかに、通常の給水機だけでなく、マイボトルやマイカップに対応した新型自動販売機も開発されており、実際に導入している企業などもあります。いずれにしても、マイボトル給水機や給水スポットの一般化に向けた動きは、まだ始まったばかりと言えそうです。

ペットボトルの消費量を減らすことは、買い物袋の削減とともに、プラスチックごみを減らすうえで大きなポイントと言えます。近い将来、マイボトル給水機の設置場所や給水ポイントが少しでも増えるといいですね。ペットボトルごみ削減のために自分にもできることがないか、一度考えてみるのもいいでしょう。

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