レジ袋やペットボトル、食品トレーなどプラスチックでできている製品は私たちの身近にたくさんありますよね。そんなプラスチック製品ですが、2018年より使い捨てプラスチック製品の使用を控えようという動きが世界中で高まっているんです。では、なぜ使い捨てプラスチック製品が今問題視されているのでしょうか。そこで今回は、プラスチック製品の中でも身近な“プラ製買い物袋”に注目!プラ製買い物袋に関する国内外の動きをチェックしながら、プラ製がなぜ問題視されているのかをご紹介します。
2019年7月に、プラ製買い物袋に関する大きなニュースが流れてきました。それが、ファーストリテイリンググループの使い捨てプラスチック製品使用削減の方針。2019年9月1日より、日本を含む世界22カ国の約3,500店舗でプラ製買い物袋を廃止すると発表しました。このファーストリテイリンググループは、ユニクロやGUを展開する大手グループ。その大手グループがプラ製買い物袋を廃止するという動きに、プラスチック製品を取り巻く問題がいかに大きいかうかがえますね。
ユニクロやGUでは、今後プラ製買い物袋をFSC認証(森林認証)の紙、または再生紙を使った“環境配慮型の紙袋”に順次切り替えていくよう。さらに、2020年1月14日からはユニクロ、GUの国内全店舗でショッピングバッグを1枚10円(税抜)に有料化して販売すると発表しています。
では、どうしてユニクロやGUを展開する大手グループがプラ製買い物袋の廃止に動いたのでしょうか。次の見出しで詳しく見ていきましょう。
軽くて丈夫な、プラスチック製の使い捨て買い物袋。この便利でとても身近なプラ製買い物袋を廃止する理由は、地球の海洋汚染問題が関係しています。
まずは、海に流出しているプラスチックごみの数値を確認してみましょう。環境省の調べによると、世界では少なくとも800万トン/年間ものプラスチックごみが海に流出しているそうです。しかも、800万トン/年間のうちの2~6万トン/年間のプラスチックごみが、私たちが住んでいる日本から流出していると推計されました。800万トン/年間のうちの2~6万トン/年間の流出なら、一見少ないようにも見えます。しかし、日本の沿岸で回収された漂着ごみのうち、プラスチック製のものは全体の約60~90%を占めていたというデータもあるため、プラスチック製ごみの流出は少ないはずがないのです。
プラスチック製ごみが海に流出することで、海洋生物に影響が出ています。例えば、東南アジアの海岸では、約6kgのプラスチック製ごみを体内に溜め込んだクジラの死骸が打ち上げられました。その内容は、コップ115個、ペットボトル4個、レジ袋25枚、ビーチサンダル2足。プラスチック製の買い物袋が完全に自然分解されるまで1000年以上かかるため、約6kgのプラスチック製ごみを体内に溜め込んでいたクジラには大きな負担がかかっていたと予想できます。また、近年約700種の生物が何らかの原因で死んでいますが、そのうち90%以上が海洋プラスチックごみによるものというデータも出ているようです。
これらの事態を重く見た世界各国の自治体や大手企業が、今プラスチック製のものを次々と廃止する方針を発表しています。それゆえ、プラスチック製の買い物袋も廃止する動きが加速しているのです。
廃止が加速しているのは、プラ製の買い物袋だけではありません。ここでは、プラスチック製のもので廃止が加速しているものを厳選してご紹介しましょう。
私たちは、これからの地球環境のために何ができるでしょうか。使い捨てプラスチック製品の使用を控える、マイバックを持ち歩くなど小さなことでも一人一人が実践すれば環境改善に大きくつながるかもしれません。今だけを考えるのではなく、子どもたちが生きる未来のことを考えて行動していきましょう。
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