卵料理と聞くとたくさん思い浮かびますよね。料理だけでなくお菓子にも使われる事が多い卵ですが、
実は日本の卵消費量は世界でもトップ3以内にランクインしています。
しかも「すき焼き」や「たまごかけごはん」等で、生卵を食べるのが普通なのは日本くらいなんだそうです。
しかしそれは日本が衛生管理を徹底しているからであって、本来ですとサルモネラ菌等で食中毒になりかねないので海外で驚かれるのも無理は無いですね。
さて本題ですが、卵をたくさん消費するということは、同時に卵の殻もたくさん排出されるということになります。
あるマヨネーズメーカーの工場で排出される殻は年間約2.8万トンにものぼるとのこと。
そこで卵の殻を廃棄するだけでなく、いろいろな物に活用しようとする動きがあります。今回は卵の殻が生まれ変わった物を5つご紹介します。
殻を使用したプラスチックが開発されています。トレーのような成形品を始め、フィルム、袋など、いろいろな用途で活躍できます。
従来のプラスチックと比べて、焼却時のCo2排出を大幅に削減できるので「勿体ない」を無くせる上に、環境にも優しい
とてもエコな発明と言えますね。
卵の殻が配合された紙が開発されています。
紙を作るのに必要な材料の10%~50%を殻で代用し、森林保護にも大きく貢献できるのだとか。
名刺、包装紙、段ボール等幅広い活用が可能なので今後あらゆる場面で活躍が期待できますね。
殻の内側にある薄い膜には、20種類ものアミノ酸、コラーゲン、ヒアルロン酸など、美容、健康維持に有効と言われる成分を多く含んでいる事がわかっています。
そこで長い期間をかけて膜だけを分離する技術を開発し、見事、化粧品原料として活用されるのに至ったのだとか。
殻にはカルシウムが含まれているのですが、炭酸カルシウムなどとは異なって、体内に吸収されやすい特徴があります。
さらにリンの含有量が少ないのも特徴で、そのためカルシウムが体外に排出されにくくなります。まさに理想的なカルシウム補給源と言えますね。
実際に「カルシウムたまごボーロ」等、色々な食品に使用されています。
殻に含まれるカルシウムは植物の生長にも効果が期待できます。
細かくして土に混ぜれば、通気性の向上と微生物の活性化でより土の品質が高くなります土の品質が高くなります。
実際にホームセンターなどで卵の殻を使った肥料を入手する事ができます。
自作する場合は殻を洗わずに乾燥させ、ミキサーで粉末状にして土に混ぜるとよいでしょう。
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記事を作成・監修したマイスター
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