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今や葬儀もエコの時代!?エコ葬とはいったい何?

SDGs
2022.6.27

この記事では世界で検討・実践されている驚きのエコ葬儀について紹介していきます。企業や学校でもエコが叫ばれる昨今、なんとエコの波は葬儀スタイルにも影響を与えているのを知っていますか?葬儀に使用する棺の素材から葬送方法までエコの視点で見直し、従来のスタイルを変えています。記事後半で紹介する新しい葬送方法は、日本のものとは大きく異なるので、驚かれることでしょう。エコを取り入れた葬儀スタイルが気になる方はぜひご一読ください!

エコ葬とは?従来の葬送方法が環境に与える影響

エコ葬とは自然環境に配慮した葬儀のスタイルのこと。エコと葬儀はあまり関係がないように見えますが、実は深い関係があります。日本の葬送方法は火葬が一般的。ですが、火葬1回につきCO2は約250キロも排出されると言われており、車が1か月に排出するCO2量の約150キロよりも多いのです!超高齢化社会が進む日本では死亡者数が増え、火葬場や遺体安置所が不足しつつあります。そこで、自然環境という面だけでなく、場所を取らないような葬送方法が求められているのです。

エコ葬儀の具体的な取り組み

では、エコ葬儀は具体的にどんな取り組みがされているのでしょうか?

・CO2削減の棺
葬儀に欠かせない棺は、エコ葬儀において大きなポイントです。葬儀に一般的に使用されている棺は合板製で、火葬に時間がかかり、CO2を多く排出してしまいます。そこでエコ葬儀では紙や段ボール製の棺を使用。燃えやすい素材のため、火葬時間が短くなり、大気汚染の防止に役立ちます。紙製であっても頑丈で上質な作りにこだわった棺が開発されているため、「安っぽくなるのではないか」と心配な方も安心して利用できます。

・花祭壇の一部の持ち帰り
棺のまわりに花を飾る花祭壇では、従来花は捨てられていました。しかし、近年では式後に参列者に花を渡すサービスが人気を集めています。簡単に取り組める内容で、ちょっとした配慮がエコにつながるのはうれしいですよね。

・植林活動に寄付
合板製の棺を作るために、多くの木が伐採されているのを知っていますか?前述したエコ棺を購入すると、植林活動に寄付できることがあります。棺に使われた分の木材をまた植えて環境に還元していく仕組みは素晴らしいですね。

・塗り箸の使用
精進落としにて参列者で食事をする際に、これまでは割り箸が使われることが多くありましたが、エコの観点から、塗り箸を使う葬儀場があります。ただ、同じ箸を使うことを「縁起が悪い」と考える人もいますので、親族で検討するのが無難でしょう。

究極のエコ葬儀!海外の取り組み例

最後に葬送方法までをエコスタイルに変えた世界の事例を紹介します。

・フリーズドライ葬
北欧・スウェーデンでは、フリーズドライ葬が注目を集めています。フリーズドライ葬は遺体を液体窒素で凍らせたあと、振動を加えて遺体を粉末状にします。細かい灰のようになった粉末を土の中で分解する容器に入れ、地中に埋葬。いずれ墓地に生えた植物の栄養分になる仕組みです。そのためアジア各国からも注目されている葬送方法です。

・液化処理による新しい水葬
土葬や火葬が一般的なアメリカで、新しい水葬が話題になっています。本来、水葬とは遺体を海や川に流す葬送方法です。以前は日本でも行われていましたが、現代では刑法で禁止されています。そんな中、アメリカで始まったのがアルカリ加水分解を利用した水葬です。

アルカリ溶液の入った機械に遺体を入れ、遺体を分解していきます。2時間程度で遺体のほとんどは液体になり、遺骨が残ります。火葬と比べてCO2の排出量は4分の1以下、また電力は8分の1以下に減少。2005年にミネソタ州で合法化されて以来、いくつかの州でも承認されています。

一方、亡くなった方への敬意を欠いていると反対する意見もあり、アメリカでも完全に受け入れられている状況ではありません。日本でも浸透していない葬送方法なので、今後の展開が気になりますね。

まとめ

今回はエコ葬儀についてご紹介していきました。世界の新しい葬送方法に驚かれた方もいるのではないでしょうか?フリーズドライ葬やアルカリ加水分解の水葬に抵抗感がある方も、エコ棺や塗り箸なら取り入れやすいですよね。環境にも配慮しながら、故人を見送る方法を考えていきましょう。

記事を作成・監修したマイスター

茨木彩菜

中学校国語教諭免許、高等学校国語教諭免許、日本語教員免許

茨木彩菜

元中学校教員の現役webライター。中学生にも分かりやすい文章で、身近なエコライフをお届けします。

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