エコなクリスマス｜本物のモミの木が環境に優しい理由とは

12月といえばクリスマス。日本では、プラスチック製の人工モミの木を使ったクリスマスツリーを飾っている家庭が多いと思います。一方で、海外のクリスマスツリーは本物のモミの木を使うのが一般的なのをご存知でしょうか？実はクリスマスツリーに本物のモミの木を使うと、環境に良い影響を与えるのです。この記事では、本物のモミの木がエコに繋がる理由をテーマに、クリスマスツリーと環境についてお伝えします。

本物のモミの木はなぜエコなの？

多くの人がクリスマスに本物のモミの木をツリーとして使うと、モミの木の大量伐採になるのでは？と疑問に思うのではないでしょうか。ここでは、モミの木が環境に優しい理由を解説します。

・モミの木は農園出身
クリスマスツリーとして売られているモミの木の多くは、モミの木農園で出荷を目的に生産されています。モミの木を育てやすいとされるカナダやイギリスなどの寒冷地域に多く、購入者自らモミの木狩りができる農園もあるのだとか。モミの木狩りは、自分の目で見て気に入った形のツリーが手に入ることから現地の人に大人気なんだそう。
また、モミの木農園では、伐採したらその分植林もしています。そのため、クリスマスシーズンに大量伐採されても問題ないのです。

・モミの木は再利用できる！
クリスマスが終わると、役目を終えたモミの木が多く出てきますよね。モミの木が環境に優しい1番の理由は、役目を終えてもリサイクルが可能なこと！モミの木のリサイクル先は、植物を育てるのに使う腐葉土やウッドチップ、また燃料としての使用です。また、本物のモミの木は燃やしても有害物質が出ないため、可燃ごみとして出しても問題なし。

人工のモミの木を長く使い続けることももちろんエコですが、何らかの理由で処分するとなるとリサイクルは不可能です。また、人工ツリーはプラスチック製なので焼却できず粗大ゴミになることを考えると、エコではないでしょう。

日本にもモミの木はある！

海外のモミの木農園をご紹介しましたが、日本にもモミの木が自生しているのをご存知でしょうか？日本のモミの木は海外のものとは品種が異なり、日本固有種です。そんな日本のモミの木についてお伝えします。

・日本のモミの木の特徴は？
クリスマスツリーとして知られるモミの木は雪が積もってもへっちゃらなイメージですが、日本固有種は寒さに弱い品種です。日本のモミの木は建築材など幅広い用途に使われています。長野県の諏訪大社では、10トン以上の巨大なモミの木がご神木としてお祭りで使用されているそう。

・どこで見られる？
自生以外で日本のモミの木が見られる場所は、埼玉県秩父市にある三峰神社。ここでは「えんむすびの木」として境内に植えられており、隣のヒノキの木と寄り添って生えていることから良縁祈願の場とされています。また、京都市左京区にある京都府立植物園のモミの木は、隣のムクの木と交差して映えていることから連理の枝として有名です。それぞれ違った姿のモミの木が見られるので、近くへ行ったときはぜひ見てみてくださいね。

モミの木はどこで手に入るの？

IKEAは、毎年クリスマスシーズンにモミの木を販売しているので知っている方も多いと思います。IKEAのモミの木の魅力はなんといっても安いこと！通常価格だと4,999円ですが、無料の会員登録を済ませればなんと2,999円で購入できます。また、年明けには回収サービスも行っており、ウッドチップとして再利用するエコな面も。購入時には「ツリー購入証明書」が発行され、回収する際に1,500円のクーポン券と交換されます。次の年のモミの木購入時にクーポンを使えば最も安い価格だと1,499円でモミの木が手に入りますよ。
また、観葉植物を扱う植物店でも購入可能。IKEAや植物店だと自分で見て選べるので、お気に入りのモミの木を選ぶ時間も楽しいですね。
モミの木はネット販売もしています。ネットにはさまざまな大きさのモミの木が売られているため、飾る部屋に合うサイズを選べるのがメリット。スマホやパソコンからポチッと購入すれば家に届くので、運ぶ手間も省けます。

実は本物のモミの木はクリスマスシーズンになると即完売してしまう人気商品。思い立ったら自分に早めに購入するのがおすすめです。

本物のモミの木でエコなクリスマスを過ごそう

モミの木が環境に優しい理由をご紹介しました。IKEAのように回収サービスを利用してリサイクルすることももちろんエコですが、本物のモミの木を育てて長く使うこともエコに繋がるのではないでしょうか。今年はぜひ本物のモミの木ツリーでエコなクリスマスを過ごしてみてくださいね！