筆者が住む広島市の平和記念公園には、世界中から平和を願う千羽鶴が贈られてきます。その数は年間1,000万羽にものぼるとか!すべてを保管し続けるのは難しいので以前は焼却処分されていましたが、近年ではさまざまな形で生まれ変わっています。広島市に住んでいる筆者も、さまざまな形で想いを受け継いだ千羽鶴の製品を目にするようになりました。今回は生まれ変わった千羽鶴について、どのような製品に生まれ変わっているのか、またどこで購入できるのかをご紹介します。
こちらの画像は、筆者の息子の中学校の卒業証書です。中央に折り鶴のエンボス加工がしてあるのが、お分かりいただけますでしょうか。広島市の小中学校では、平和記念公園に贈られた千羽鶴から再生した紙を使った卒業証書が手渡されます。真っ白ではなく、ところどころ細かい色が付いているのが、折り鶴からのアップサイクルの証。
こちらの取り組みは被爆から70年の2015年より始まり、2016年3月の卒業式より採用されました。広島市の小中学校では、平和学習が盛んに行われています。学校生活最後の締めくくりに渡される卒業証書が千羽鶴からの生まれ変わりであることは、平和への願いを一層強くしてくれるものになるかもしれませんね。
千羽鶴の卒業証書は限られた人しか手にできませんが、千羽鶴はほかにもさまざまな製品に生まれ変わっています。画像は、筆者が記念品としていただいたメモ帳です。こちらも平和記念公園に贈られた千羽鶴を、福井県の越前和紙の技術で再生したもの。「千羽鶴未来プロジェクト」の商品です。
そのほかにも、ハンドメイドアクセサリーブランド「Sakuro」では、千羽鶴の再生紙を利用した折り鶴をモチーフにしたアクセサリーを販売しています。和柄の折り鶴のピアスやストラップなど、素敵な商品がたくさんありますよ。
「EARTH Hiroshima」が手掛ける「Re:ORIZURU」というシリーズでは、千羽鶴の再生紙を使った一筆箋やノート、アロマディフューザーなど、多くのクリエイターたちによって素敵な商品が展開されています。再生紙ということを除いたとしても購入したくなるようなデザイン性の高いアイテムが多いので、要チェックです。
今回は紹介しきれないほど、千羽鶴から生まれ変わった商品がたくさんあります。興味がある方は、ぜひ「千羽鶴 再生 アイテム」などで検索してみてくださいね。
ここでご紹介したのはほんの一部ですが、千羽鶴の再生紙を利用した製品は先ほどご紹介した各団体のサイトから購入が可能です。また、Sakuroのアイテムは広島市の原爆ドーム近くにある「おりづるタワー」や平和公園内のレストハウス、宮島にあるホテルや旅館で委託販売されています。
東京にお住まいの方なら、中央区銀座にあるアンテナショップ「ひろしまブランドショップTAU」でも取り扱いがあるので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
県外から広島に来られた方のお土産にはもちろん、広島にお住まいの方も、一筆箋やノートなど普段使いできる商品も多いので、見かけたら手にしてみてくださいね。広島らしさを身近に感じられるアイテムは、とても愛着が湧くのでおすすめです。
今回は、広島市の平和記念公園に贈られた千羽鶴の新たな形をご紹介しました。やむを得ない事情とはいえ、多くの人の想いが詰まった千羽鶴の焼却処分に心を痛めている人も多かったはず。このように身近でさまざまな形に姿を変え、平和への願いが受け継がれていることを目にすると、とても嬉しく思います。みなさんも、機会があればぜひ手に取ってみてくださいね。
記事を作成・監修したマイスター
マスターライフオーガナイザー®、整理収納アドバイザー1級、キッズ作文トレーナー
テレワークの人必見!家の暖房費を下げるには結局どうする?
『頑張らない暮らし』とは?シンプル暮らしで感じる5つのメリット