各メディアで報道されるプラスチック問題。私達の生活でわかりやすく変化があったレジ袋の有料化もプラスチック問題の対策として行われた政策です。
レジ袋も含め、プラスチックが抱える問題は何個かありますが、その中の1つが海への汚染問題。
海に流れてしまったプラスチックゴミは海洋生物に大きなダメージを与えています。実際、魚、クジラ、カメ、海鳥の体内からプラスチックが出てきているような胸が苦しくなるような写真がネット上にあふれています。
プラスチックは時間をかけてもなかなか分解されない特徴があるので、量を減らしたとしても根本な解決にはなりません。
そこで登場したのが「Cassava Bag」(キャッサバ バッグ)。今回は人や海に優しいこの商品についてご紹介します。
「Cassava Bag」(キャッサバ バッグ)という名前の通り、キャッサバ芋から作られている袋になります。あまりキャッサバ芋という名前に馴染みがないかもしれませんが、あの有名な”タピオカ”の原材料にも使われている芋ですね。
芋で作られているがゆえ、人間や動物が口に入れても無害なんだとか。キャッサババッグをお湯に溶かして飲んでいる動画もありますよ。
プラスチックは細かくはなっても、なかなか分解されない特徴があります。対してキャッサババッグは完全に分解されます。また、土にも返るのでそのまま堆肥としても活躍します。
芋から作られているとの事で耐久性が気になりますよね。調べてみたところ・・・
寸法が33×45cmのキャッサババッグの耐荷重は3kgだそうです。
従来のプラスチックレジ袋はもちろん製品によりますが、サイズが小さいものなら約6kg、大きいものなら約15kgまで耐えられますので流石に強度は劣るようです。
地球にはとても優しいのですが、耐久性とコストが今後の課題となるでしょう。
筆者が確認した購入サイトではキャッサババッグ1枚あたり約24円なのに対し、従来のプラスチックレジ袋は0.5円~2円と言われているので10倍以上の差があります。(2022年9月時点)
とはいえ、プラスチックの素材自体が有限資材なのもあり、キャッサババッグの今後の活躍に期待していきたいですね。
・・・そもそも海に流さないでちゃんと分別して正しく処理しましょうね。
記事を作成・監修したマイスター
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