入園・入学シーズンを終え、「今回は間に合わせだったけど、そろそろ本物の真珠のアクセサリーをひとつぐらい持っておこうかな…」と感じた女性も多いのでは?そこで気になるのが、「安い真珠だとやっぱりバレるのかな?」「そもそも本物と偽物の真珠ではどう違うんだろう?」といったことですよね。 ここでは真珠の本物とイミテーションを見分ける方法を解説。あわせて本真珠のお手入れ方法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
最近では、「真珠のネックレス」といっても実にいろんな種類があります。まずはその種類を確認しておきましょう。
・真珠の種類
「真珠」や「パール」と呼ばれるものには、主に次のような種類があります。
本真珠…貝からとれる本物の真珠。
貝パール…貝の核に真珠箔を塗って作ったもの。
ガラスパール…ガラスビーズの上に真珠箔を塗って作ったもの。
プラスチックパール…プラスチックでできた核に真珠箔を塗って作ったもの。
コットンパール…綿を丸めた核に真珠箔を塗って作ったもの。
このうち、本真珠以外はすべてイミテーションということになります。
・本真珠の種類
さらに本真珠にも、次のようにいろんな種類があります。
あこや真珠…あこや貝からとれる真珠で、形は丸く色は白をベースにうっすらピンクや黄色がかっている場合もある。主な原産地は日本。
淡水真珠…池蝶貝からとれる真珠で、形は楕円形、色は白以外に濃いピンクやオレンジなどもある。主な原産地は中国。
白蝶真珠…白蝶貝からとれる真珠で、大粒なものが多く、色は色灰色がかった白や黄色っぽい色などがある。主な原産地はインドネシアやオーストラリア、フィリピンなど。
黒蝶真珠…黒蝶貝からとれる真珠で、大粒のものが多く、黒真珠として有名。主な原産地はタヒチ。
イミテーションの真珠には、コットンパールのようにひと目で本真珠と区別がつくものもあります。しかしそのほかのものは、パッと見ただけでは分からない場合も少なくありません。そこで本真珠かイミテーションかを見分けるには、次のような方法があります。
・真珠の粒ぞろいをチェックする
ネックレスなどの場合、真珠の粒ぞろいを確認することで判別できる場合があります。本真珠は自然に作られるものなので、すべての真珠が同じ形・同じ大きさというわけにはいきません。一方人工的な真珠の場合はすべて同じ形・大きさになっているのが特徴です。
・表面の質感をチェックする
イミテーションの真珠は人工的に塗装されているため、表面がツルツルとしています。一方本真珠は、表面に多少のざらつきがあるのが特徴。指で触ってみて分かりにくい場合は、真珠同市をこすり合わせてみて、ざらつきを感じる方が本真珠です。ただし、こすり合わせて確かめる際は、真珠を傷つけないように注意しましょう。
・穴の断面をチェックする
ネックレスやイヤリングの真珠には、紐やパーツを通すための穴が開いています。この穴の断面もポイントで、断面がきれいにスパッと切れているのは本真珠です。一方イミテーションの場合は、穴をあける際に表面の膜が溶けたり剥がれたりするため、穴の周りが膜でふさがっている場合があります。
もちろんこのほかに、見た目の安っぽさなどで判別できる場合もありますが、最近は精巧に作られていて判別が難しいものも少なくありません。とは言え、「本物を身につけている」という自信や満足感は、何物にも代えがたいもの。「やっぱり本真珠が欲しいなぁ、でもお値段が…」という場合は、買取専門店などで上質な本真珠のアクセサリーを探してみるのもおすすめです。
本真珠はとてもデリケートなので、より長く美しさを保つためにも日頃のお手入れが大切。最後に、本真珠のお手入れ方法を簡単にご説明しましょう。
・使用後は柔らかい布で拭く
本真珠に汗やお化粧などが付着したままだと、劣化の原因になります。使用後は必ず、メガネクロスのような柔らかい布で拭くようにしましょう。ちなみに本真珠は水分を含むと膨張することがあるので、水洗いはNGです。
・定期的に糸の交換をする
ネックレスの場合、長く使っていると糸が伸びたり弱くなったりします。使用中に糸が切れては困るので、2~5年、最低でも10年に一度は糸の交換をお店でしてもらいましょう。
冠婚葬祭や入学式、卒業式といったフォーマルな場はもちろん、日頃のカジュアルファッションにも使える真珠のアクセサリー。本真珠を使ったお気に入りのものをひとつ持っておけば、普段遣いからいざというときまで、何かと役に立つはずですよ。
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