ブランド品の感動買取ならエコリング

Column

暮らしの豆知識
暮らしの豆知識

ポリ袋で調理できる「災害食レシピ」を作って食べて、防災を意識しよう

SDGs
2022.5.27

災害時に火や水がなくても、備蓄していた食べ物を使って美味しい食事を作ることができる。今回は「災害食レシピ」についてご紹介します。
保存食同士を混ぜるだけのお手軽レシピや、ありあわせの材料で作る本格レシピもあり、省エネにつながるエコな調理法としても注目されている災害食。
この記事では、災害食作りに役立つ備蓄品や道具について解説。筆者が災害時に役立つ「ポリ袋調理」をしてみた感想も紹介しますので、ご一読ください。

災害食とは?非常食との違いを解説

災害などの非常事態が起こったとき、被害が大きいほどスーパーやコンビニに人が殺到し、食べ物や飲み物が思うように手に入らない場合があります。そのため、支援物資が届くまでは備蓄していた食べ物や水などで生活する必要がありますが、そんなときに役立つのが「災害食」です。

よく耳にする「非常食」は、缶詰や乾パンなどの備蓄した食糧自体のこと。「災害食」とは、主にそのとき手に入る材料・道具を使って、普段に近い美味しい食事をとるための工夫のことをいいます。電気やガス、水道などのライフラインが止まっても、災害食レシピなら、カセットコンロやポリ袋を使って調理が可能です。

非常時に美味しいものを求めている場合じゃないのでは?と思う方もいるかもしれません。しかし、大きなストレスがかかる非常時になるべく普段に近い食事を摂ることで、栄養面とともにメンタルを安定させる効果が期待できます。

特に大きな災害を経験していない方にとって、日頃から防災意識を高めることは難しいもの。ふだんから災害食を調理することで、いざというときにも食べ慣れた味として、大人も子どもも落ち着いて食事を摂るきっかけにつながるはずです。
タイミングとしては、備蓄品の賞味期限が近づいてきたときや、キャンプのときに実践してみるのがおすすめです。

災害食作りに役立つ備蓄品や調理法についてチェックしていきましょう。

災害食調理に役立つ食品・日用品を紹介!

災害食に役立つ食品や日用品は、それぞれ以下のものがあります。

〈食品〉
・保存水やペットボトルの水
・ツナ缶やサバ缶などの水分・油分を含んだ缶詰
・インスタントやレトルトなどの保存がきく食品
・切り干し大根や乾燥ワカメなどの乾物
・じゃがいも、たまねぎ、にんじんなど常温で保存できる野菜

缶詰は含まれる水分や油分ごと調理に使うと水を節約できます。
非常食とそのとき冷蔵庫にある食材や調味料を組み合わせて調理することも可能です。電気が止まっている場合は、肉などの傷みやすい食材から調理するといいでしょう。賞味期限が短めのレトルト食品などは日頃から食べて、食べたら補充を繰り返す「ローリングストック法」を実践するといいですね。

〈日用品〉
・調理の熱源となるカセットコンロとガスボンベ
・電気が復旧したときに使えるIHクッキングヒーター
・耐熱性のポリ袋
・鍋

災害食作りや非常食を美味しく食べるためにカセットコンロを用意しておくといいですね。
過去に被災された方々は、避難生活を送る中で、「温かい食べ物」が活力になったといいます。東日本大震災の際には、電気の復旧までに1週間、ガスの復旧までに1か月を要しています。電気が比較的早く復旧するため、オールガスの家庭ではIHクッキングヒーターがあると安心でしょう。
ポリ袋は、食材を入れて空気を抜いた状態で結び、加熱すると真空状態になるため、時短で旨味を逃さずに調理することができます。「アイラップ」などの耐熱性ポリ袋を使うのがポイントですよ。

洗い物いらず!災害時に便利な調理法「ポリ袋調理」

ネット上では、管理栄養士や実際に被災された方が考えた災害食レシピを多く見つけることができます。
今回は人気の「ポリ袋調理」を実際に行ってみました。チャレンジしたのは、「炊飯」と「切り干し大根とツナのサラダ」です。材料と手順は以下のとおり。

〈炊飯〉
材料:お米1合・水120ml
道具:耐熱性ポリ袋・カセットコンロ
手順:お米を20分浸水したあと、水120mlと一緒に耐熱性ポリ袋に入れ、空気を抜いて袋の口を結ぶ。湯を沸かした鍋の中に耐熱皿を置き、お米を入れたポリ袋を入れ、30分ほど沸騰させながら加熱する。湯から出して10分ほど蒸らしたら完成。

ポリ袋炊飯の際には、レトルト食品も一緒に加熱すると同時に温められて一石二鳥。ふっくらとしたご飯が炊きあがりました。洗い物が出ないのもうれしいポイントです。具材を入れてアレンジしてもいいですね。

〈切り干し大根とツナのサラダ〉
材料:切り干し大根・ツナの缶詰 1缶・マヨネーズ好みの量
道具:ポリ袋(火を使わないので耐熱性でなくてよい)
手順:材料すべてをポリ袋に入れてもみ、30分ほどおく。

切り干し大根とツナのサラダは、塩昆布をのせておつまみ風にしてみました。ツナの水分で戻した切り干し大根は、少し硬めではあったものの食べ応えがあり、ツナのコクもプラスされて美味しかったです。
何よりポリ袋入れてもむだけなので簡単。普段からおかずやおつまみとして活用したいと思います。

まとめ

地震や豪雨など、さまざまな災害がある中で、防災に対して何から手をつけていいのか分からないという方も多いと思います。
忙しい日々の中で防災対策をすることは負担に感じるかもしれませんが、私たちにとって身近な「食」に関することなら、日常生活の中でも比較的行いやすいはず。
パニックになりがちな災害時でも、「できるだけ日常に近い生活」を送れるよう行動することなら、私たちにもできるのではないでしょうか。
災害食レシピを普段の食事に取り入れて、家族や仲間とともに防災意識を高めていきましょう。

記事を作成・監修したマイスター

yoko
モノも物欲も減らしたいアラフォーです。終活の一環で断捨離している両家親を見ていると、モノを買うときに「捨てるとき」のことまで考えるようになりました。子どもが安心して大きくなっていける環境を整えていきたいです。

冷んやりソーダを持ち運べる「炭酸OK水筒」で夏もボトルごみ削減!

ツイートする ツイートする
TOP