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食品ロス“ゼロ”に向けて!現状と改善策を知ろう

SDGs
2020.1.29

食品ロス“ゼロ”に向けて!現状と改善策を知ろう

世界には貧困や紛争などで十分な食料を確保できず、病気になったり亡くなったりしている人がたくさんいます。一方で、食料を消費しきれず腐らせたり、ごみとして廃棄したりする国や地域も。もしかしたら、読者の中にも身に覚えがある人がいるかもしれませんね。そう、食品ロスは日本人の私たちにとって身近な環境問題。家庭でも頻繁に起こっていることなんです。
そこで今回は、食品ロスの問題と現状、世界や日本で行われている取り組みをご紹介します。

世界と日本の食品ロスの現状

世界と日本の食品ロスの現状

世界で生産されている穀物や野菜、肉類などの食料は毎年約40億トン。これは全人口を賄えるほどの量です。しかし、その内の3分の1の量にもなる約13億トンの食料が廃棄物になっています。では、なぜ食料を廃棄するのでしょうか。
私たち日本を含む先進国では、無計画に食料を買ったり食べ残したりして廃棄になります。また、食料が豊富にあるからゆえに、鮮度や見た目などに対する基準が高くなり、それに当てはまらなかったものは廃棄されることもあるのです。
一方、発展途上国や後進国では、出荷前に傷んでしまった作物をやむなく廃棄している現状があります。市場までの輸送手段がなかったり、保存設備が不十分だったりすることが原因です。
では、日本の食品ロスをもっと詳しくご紹介しましょう。2019年4月に発表された農林水産省の資料によると、食品関連事業者が廃棄した食品で可食部分と考えられるものは約352万トン。一般家庭では約291万トンと計算されています。これは、国連世界食糧計画(WFP)における食料援助量の1.7倍にもなるんですよ。私たちは、食品ロスをもっと重く受け止めなければいけません。

世界の食品ロス改善策がすごい!

世界の食品ロス改善策がすごい!

世界では、行政や地域団体によって、既にさまざまな食品ロス改善策がとられています。ここでは、実際に行われている世界の食品ロス改善策を一部ご紹介しましょう。

・ドギーバッグでお持ち帰り
ドギーバッグとは、外食で食べ残した食品を持ち帰る際に使う用器のこと。アメリカで浸透している、食品ロス改善策です。このドギーバッグは、ほとんどのレストランで用意されているそう。高級レストランでもドギーバッグを使用するかどうか聞かれるほど定着しているようです。
・賞味期限切れ食品の専用スーパーも!
ヒュッゲの国として有名なデンマークでは、賞味期限切れの食品や形の悪い野菜などを取り扱った専門のスーパーがあります。このスーパーで取り扱っている商品は、半額で購入できるものもあるそうです。
・食品ロス撲滅!罰金徴収制
フランスでは、なんと「食品廃棄禁止法」という食品ロス改善策の法律が2016年に施行されています。この食品廃棄禁止法は、賞味期限切れの食品を廃棄することを禁止したもので、違反者は罰金に。同時に、大型スーパーに対して食料提供で貧困者支援を行う団体との契約を義務づけており、賞味期限が近づいている食品はその団体に寄付するか家畜の飼料や肥料に転用することになっています。
・連帯冷蔵庫の設置
スペインの食品ロス改善策として代表的なのが、連帯冷蔵庫。2015年にバスク州ガスダカオに設置された、地域共有の大型冷蔵庫です。ここには一般家庭やレストランで余った食品や賞味期限切れの食品などが集められており、利用者は自由に持ち帰ることができます。

食品ロスゼロにむけて!日本の企業の取り組み

食品ロス「ゼロ」に向けて、近年では日本の企業もさまざまな取り組みを行っています!

・セブン-イレブン
大手コンビニチェーンのセブン-イレブンは、2019年の秋より販売期限の迫ったおにぎりやお弁当などの値引きサービスを、全国加盟店を含む約2万店舗で実施しています。2020年春には、販売期限が迫った商品に自社が展開する電子マネーカード「nanaco(ナナコ)」のボーナスポイントを付与して、食品ロス削減の対策をすると発表しました。
・イオン
イオンの一部の店舗で、賞味期限が迫っている食品を持ち寄り、フードバンクを通じて必要としている福祉団体や施設などに寄付する「フードドライブ」という活動を実施。他にも、陳列棚の手前にあるもの、値引き商品など販売の期限が短い商品を積極的に選ぶ「てまえどり」という取り組みで食品ロス削減の対策を消費者に促しています。
・山崎製パン
日本大手の製パン企業である山崎製パンでは、使用しなかった部分で新たな商品を作り食品ロスを削減。例えばオーブンでカリっと焼いて味つけした「ちょいパクラスク」という商品は、「ランチパック」を製造する際に余った食パンの耳を使用しています。他にも、「切れてるバナナパウンドケーキ」や「りんごのパイケーキ」などは、製造過程で使用しなかった部分を再利用して作られているのです。
・吉野家
吉野家では、商品に使用しない葉物野菜の外葉を飼料として動物園へ提供したり、規格外の食材をハンバーグやドレッシングの具材として再利用したりして食品ロス削減をしています。他にも、期限切れを発生させないようにコントロールしたり、ご飯の量を見直したりしているようです。

世界で問題視されている食品ロス。世界でも日本でも、食品ロス削減に向けてのさまざまな取り組みが始まっています。食品ロスは企業だけの課題ではなく、一般家庭も関係があること。一人一人が現状を知り、食品ロス“ゼロ”に向けて何ができるか考えてみましょう。

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