地球の気候変動に注目が集まる近年、その対策のひとつとして、温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の削減が重要なカギを握ることは知っている人も多いでしょう。国連で掲げられている2030年までの目標「SDGs(持続可能な開発目標)」の中にも気候変動への対策について盛り込まれていて、世界中でCO2排出量の削減が大きなテーマとなっています。CO2を減らす取り組みにはさまざまな方法がありますが、個人の心がけ次第ですぐに実践できるのが車移動を減らす方法。マイカー移動から公共交通機関を使っての移動にシフトするとCO2の排出量をセーブできることが分かっています。
車移動がどれくらいCO2を排出するのか実際に調べてみました。国土交通省のデータによると、自動車で1㎞移動する際に排出されるCO2はひとり当たりに換算すると147gだそうです。バスだと56g、鉄道だと22gなので、マイカー通勤から電車通勤へ切り替えるとCO2排出量が1/7近くまで削減できるという計算になります。
バスは定期的に運行していて多くの人を輸送できるので、ひとり当たりのCO2排出量に換算するとマイカー移動よりも小さくなります。電車については、発電で排出されるCO2を加味してもマイカーと比較するとエコなのだそうですよ。自動車は技術の進歩により年々改良され、燃費が向上していますが、それでも電車移動に比べるとCO2排出量は多くなります。
2020年に世界中で広がった新型コロナウィルスにより人々が活動を自粛した期間、世界で最大17%のCO2排出量が減ったという報道があります。経済活動の一時的な停止に加え、マイカーでの移動が減ったことも寄与しているというデータがあり、皮肉にも、自動車移動のセーブはCO2排出量の削減に有効であることが実証されました。
無理せず、これらの項目の中からできることを、まずは実践してみましょう。小さなことでも積み重なれば地球のプラスになるはずです。
物流の現場もCO2排出量削減のために変化してきていることを知っていますか?物流といえば、トラック輸送というイメージが強くありますね。ですが近年、各企業では、なるべく一度に大量の貨物を輸送できる船や、トラック輸送と比較してエコな貨物列車を積極的に利用することでCO2排出量の削減に取り組んでいます。この環境負荷が少ない輸送方法への変更をモーダルシフトと言います。
小回りが利くトラックは、各地の物流拠点についてから活躍します。
マイカーの乗り方を少し工夫するだけで環境への負荷を減らすことができます。近場への移動も何気なく自動車を使用していた、という人は自転車や徒歩移動を導入しても良いかもしれません。環境のためだけでなく自分の健康にもプラスになりますよ。公共交通機関もタイミングを計りながら上手に利用したいですね。少し先の地球の未来を考えて行動できる人は素敵です。
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