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もう「フェイク」とは呼ばせない?エコファーの魅力について調べてみた

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2019.1.26

ファーを使ったアイテムは、ファッションに取り入れることで、装いにエレガントさやゴージャスさをさらにプラスしてくれます。ファーを使った商品の中にはお値段が高価なものもあり、あこがれのファッションアイテムのひとつと言えるかもしれませんね。
その一方で近年は、動物愛護などの観点からリアルファー(本毛皮)ではなく、人工的に作られたエコファーに注目が集まっていることをご存知ですか?今回は、今やリアルファーに取って変わりつつある「エコファー」の魅力に焦点を当ててみました。

多くのブランドが「脱リアルファー」を宣言

コートやストール、バッグなど、ファー素材のアイテムや、ワンポイントとしてファーをあしらったアイテムはいろいろあります。ファーは冬場の防寒だけでなく、高級感を演出することもできるので、ファッションに欠かせない要素のひとつと言えるでしょう。しかし近年、そんなファーアイテムを取り巻く環境が大きく変わってきています。動物愛護運動の高まりなどを受けて、多くのラグジュアリーブランドが「脱リアルファー」を続々と宣言するようになったのです。
一例を挙げると、2016年にアルマーニ、2017年にグッチ、2018年にはヴェルサーチなどが「脱リアルファー」を公式に宣言しています。そのほかにも、世界的に人気のある数多くのラグジュアリーブランドが、次々とファーフリーを公言。ブランドだけではありません。2018年11月に行われたロンドン・コレクションでは、すべてのショーでリアルファーを使用しないことが、開催前に宣言されました。

リアルファーに代わる「エコファー」

世界的な「脱リアルファー」の動きを受け、その代用品として需要が高まっているのが「エコファー」です。以前は「フェイクファー」と呼ばれ「にせ物」「安物」といったイメージを持たれがちだったエコファー。しかし、有名ブランドなどがリアルファーの代わりにエコファーを積極的に取り入れるようになったことで、エコファーはファッション業界で一気に市民権を得たのです。
エコファーは化学繊維で作られた人工の毛皮で、リアルファーに比べると耐久性があり、お手入れなどもしやすいのが魅力です。また、人の手によって作られるものなので、天然の毛皮では出せない色や模様を生み出せるというメリットもあります。
ちなみに、エコファーの原材料であるアクリルやポリエステル自体は、地球環境に優しい物質というわけではありません。「エコファー」は、あくまで動物保護の観点などからエコという意味だと考えるといいでしょう。

世界が認める日本のエコファー

エコファーの需要が高まる中で注目されているのが、実は日本産のエコファー。リアルファーにより近い高級なエコファーの製作において、日本は高い技術力を持っているのです。
中でも有名なのが、和歌山県内にある老舗織物メーカーの製品。これまでのエコファーとは違い、手触りが滑らかで、ボリューミーなのにリアルファーよりも軽いのが特徴なんだとか。この質感を実現させたのが、企業との共同開発で作り出した、天然の毛に近い形状の糸でした。2002年以降、その品質の良さが世界的にも知られるようになり、やがて海外ブランドの注文も増加。現在では、世界のさまざまなラグジュアリーブランドが、この老舗メーカーにエコファーの製作を依頼しているそうです。

「エコファー=にせ物」というイメージが一般的だったのは、今や昔の話と言えるでしょう。そのうえ、日本の高い技術力によって生まれたエコファーが、世界のファッションシーンを陰で支えていると言っても過言ではないかもしれません。デパートやラグジュアリーブランドのショップなどで、ファーアイテムを実際に見たり選んだりする場合は、そうした背景についても、少しだけ考えを巡らせてみてくださいね。

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