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暮らしの豆知識
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生態系が凝縮されたビオトープに注目!外出スポットや手作り法を紹介

SDGs
2020.11.20

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ビオトープという言葉を聞いたことがありますか?ビオトープは、bio=生命、topos=場所、という単語を合わせてできた言葉で、ドイツで生まれた概念だそうです。動物や植物が安息する空間、つまり生態系がギュッと凝縮された場所を表します。生物多様性を学べる場として実は人気があり、テレビ企画として街中のビルの屋上にビオトープを作って観察している番組もあるほどです。今回は足を運べる地域や企業主導の大型のビオトープ、個人レベルで作れる観賞用のビオトープを紹介します。

ビオトープとはどんなもの?

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ビオトープは川や池、植物などの自然環境がそろい、そこに動物が住み、ひとつの生態系として相互に作用することにより機能します。大きな空間から小さな空間までビオトープのタイプは多様で、近年では人工的に川や池などの周辺環境を整備し、生態系を作ることもあります。

もともとあった自然環境を生かしてビオトープを整えるケースもあれば、ゼロから環境を作るケースまでさまざまです。環境学習のためにビオトープを作っている学校や、環境への取り組みの一環としてビオトープを形成している企業もあります。

企業の取り組みのひとつとして、清水建設の例を紹介しましょう。清水建設では2006年に自社の技術研究所に「再生の杜」というビオトープを開設し、10年以上整備・観察を続けています。敷地面積は1940㎡あり、水辺や湿地ゾーン、落葉林ゾーンや常緑林ゾーンなど、植生の異なるエリアを作り、環境を整えているそうです。

周辺環境や周辺の生態系を考慮したうえで生物を選択し、ビオトープ内の環境を整えているのがポイントで、今では整備当初の植物から自然に種類が増え、独自の生態系ができているのだとか。植物だけでなく、さまざまな動物が住むようになったのも特徴だそうです。

多くの場所にビオトープができれば、ビオトープからビオトープへ生物が行き来し、ネットワークが形成されると期待しているそうですよ。

実際に見に行きたい!ビオトープはどんな場所があるの?

ビオトープに実際に足を運んでみたい、と思う方もいるでしょう。企業内のビオトープは機会がなければ入れませんが、街中にも気軽に散策できるビオトープ空間があります。ひとつの例として、東京都の東急電鉄二子玉川駅にあるショッピングセンターの例をご紹介します。

・二子玉川ライズ屋上の自然空間
交通の便が良く、多摩川の河川敷を望むロケーションにある二子玉川ライズというショッピングセンターの一角に、緑豊かなビオトープ空間があります。二子玉川ライズでは、新しい街づくりの一環としてこの空間を整備しており、近隣の生態系を学ぶことができる場としてとても人気なんです。

環境認証評価の「LEED ND(まちづくり部門)」で世界初となるゴールド本認証を取得したり、生物多様性「JHEP認証」で最高ランクを取得したり、「第25回地球環境大賞」で大賞をとったりと話題の空間でもあります。

・見どころはめだかの池や原っぱ
こちらの空間の魅力は、自然と人が共存できるよう工夫が凝らされているところ。リボンストリートと呼ばれる歩行空間が充実していて、各ゾーンを散歩しながら見て回れます。おすすめのゾーンはこちらです。

-めだかの池…多摩川の生態系を学ぶことができる池で、めだかも生息しています。
-広々とした原っぱ広場…ビルの横に広がる原っぱで、空には鳥が自由に羽ばたき、気持ちの良い空間が広がっています。
-青空デッキ…多摩川の自然を一望でき、東急大井町線や田園都市線など電車が走る姿も見られます。自然と文明が共存した風景を楽しめます。

買い物ついでの散歩や、子どもとの休憩の場としても人気で、気軽に自然と触れ合い、生態系の観察ができる場です。

ビオトープはおしゃれなインテリアにも!手作り方法を紹介

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ビオトープは企業や自治体、教育機関などにより整えられるケースが目立ちますが、自分のためだけにビオトープを作ることもできます。自然のサイクルで動植物が育つ環境を作り上げることができれば、小さくても大丈夫。めだかの水槽を例に、簡単な作り方を紹介します。

まずは材料をそろえましょう。必要なものは容器、土(川砂)、植物(水草)、生物(めだか)、水です。次に容器の中に土と植物を好み配置で整えていきます。水を入れてめだかを放てば完成です。

人工的にめだかを育てるアクアリウムとは異なり、手作りビオトープは日の光が大切です。日の光で水草が成長したり、藻が発生したり、そのときの自然状態でビオトープ内の環境が変化するのを楽しめます。近年ではビオトープキットも販売されているそうですよ。

まとめ

開発で多くの自然が失われている都心部では、ビオトープは野鳥やタヌキなど野生動物にとって貴重な場所だそうです。生態系を学ぶことができるという観点で、ビオトープは私たち人間にとってもプラスになります。
また、小さな手作りビオトープは観賞用としておしゃれなだけでなく、季節ごとに変化する動植物を観察する楽しみも与えてくれます。あなたもぜひ、ビオトープつくりにチェレンジしてみては?

記事を作成・監修したマイスター

kimmy

ISO14001内部監査員資格、高等学校教諭一種免許状(保健体育)

kimmy

ミニマルライフに憧れている転勤族ママです。常日頃から時間を見つけては断捨離に勤しんでいます!最近はサスティナビリティというワードが気になっています。

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