自宅に飲み残したお薬を、たくさん保管しているという家庭はありませんか?現在、日本では飲み忘れなどで、服用しなかった残薬が問題になっています。そんな中、今話題となっているのが、「節薬バッグ」。節薬バッグは残薬を減らすだけでなく、家庭にもたくさんのメリットがあります。今回は、節約バッグの特徴や、飲み残しを減らす方法、残薬を減らすメリットについて紹介します。ぜひ、参考にして残薬を減らす工夫をしてみましょう。
まずは、残薬削減に役立つ節薬バッグの特徴やメリットを紹介します。
・節薬バッグの特徴
節薬バッグとは、薬局などで残薬の回収袋を配って、自宅で飲み残した薬の持参を促す、いま全国で広がっている取り組みです。全国に波及すれば、年間に3300億円の薬剤費を削減できるともいわれています。
・節薬バッグのメリット
節薬バッグを利用すれば、残薬を減らせるほか、残った薬を処方から差し引き、お薬代を節約できます。また、使用期限や安全性を調べてもらえるなどのメリットもあります。薬局で節約バッグをもらい、お薬を適切に管理するためにも、飲み残した薬が発生した場合には持参しましょう。
ここでは、お薬の飲み残しを減らす方法を紹介します。
・お薬手帳を利用して薬を多くもらわない
お薬の飲み残しを減らすために、まず大切なことは本当に必要な分だけをもらうことです。複数の病院にかかっている場合、異なる症状に対する処方でも、お薬が重複している場合があります。お薬の重複は、残薬を増やす原因にもなるため、お薬手帳を持参し未然に防止しましょう。また、「まだ前回の薬は残っているけど、せっかく出してくれたから、もらいます」というのは、残薬が増えてしまう原因です。しっかりと残薬の量を伝え、過剰にもらわないようにしましょう。
・節薬バッグで再利用する
薬局などで残薬の回収のために配っている節薬バッグを利用すれば、飲み残しを減らすことができます。飲み残してしまったお薬は、次回病院に行く際に節薬バッグに入れて持って行くとよいでしょう。節薬バッグを持って行けば、残った薬の使用期限や安全性を調べてくれ、処方内容が同じで使用できれば、医師に確認のうえ新たな薬の処方は控えてくれるはずです。
・自宅にある飲み残した薬は使用期限を確認して処分を
処方薬の使用期限は、一定の温度や湿度、明るさなどで未開封の場合、製造から3年間が一般的です。すでに自宅に飲み残したお薬をたくさん保管しているという人は、手元にある残薬がまだ使えるのか、薬剤師に確認してもらうとよいでしょう。シートに記載されている、製品番号やLOTを伝えると使用期限を調べてもらうことができます。使用期限が切れているものは、廃棄しましょう。
最後に飲み残しのお薬を減らすメリットをみていきましょう。
・医療費削減
残薬を減らすことは、医療費の削減につながります。お金を支払い、お薬を処方してもらっても、飲まなければ支払った医療費は無駄になってしまいます。前回もらった薬が残っている場合、その量を伝えることで、処方量を減らしてもらいましょう。風邪などで単発的に病院を受診する場合は、残っている薬を持参するとよいでしょう。
・救急箱もスッキリ
体調が回復して使わなくなった薬や、処方されたけれど使う機会がなかった、頓服薬などがいつの間にかたくさん自宅に貯まっていませんか。処方薬の使用できる期間は、限られています。手元にある残薬がまだ使えるのか、薬剤師に確認してもらい、使用期限が切れているものは廃棄すれば、救急箱もスッキリするはずです。自宅の省スペースにもつながります。一度使用期限の切れた残薬を破棄すると、自然と今後飲み残しがないよう、気をつけるようになるでしょう。
節約バッグの特徴や、飲み残しを減らす方法、残薬を減らすメリットについて紹介しました。節薬バッグには、残薬を減らす大きな役割があり、利用者にも多くのメリットがあります。自宅に飲み残したお薬が、たくさんあって困っているという人は、さっそく残薬をかかりつけの薬局に持って行ってみるのもよいでしょう。使用期限や安全性を調べてもらい、期限の切れているものは破棄してもらいましょう。
記事を作成・監修したマイスター
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