コーヒーをドリップしたあとのコーヒーかす、あなたはどうしていますか?「そのまま捨てている」という人がほとんどかもしれませんね。でもなかには、「コーヒーの粉って結構なお値段がするのに、そのまま捨てるのってもったいないよなぁ」と感じている人もいるのでは?
実はこのコーヒーかす、いろんな方法で再利用できるんです!この記事ではコーヒーかすのおすすめの活用法をご紹介するので、エコに暮らす参考にしてみてくださいね。
まずご紹介したいのが、コーヒーかすを消臭剤や脱臭剤として使う方法です。コーヒーかすには、臭いのもとであるアンモニアを吸収し、中和する働きがあります。しかもその脱臭効果は、なんと脱臭剤によく使われる“活性炭”以上なんだとか!
コーヒーかすを消臭剤・脱臭剤として使う場合は、コーヒーを抽出したあと、そのまま水分を含んだ状態で使用する方法と、乾燥させてから使う方法があります。このうち、脱臭効果がより高いのは水分を含んだ状態です。ただし、水分を含んだコーヒーかすをそのまま置いておくとカビが生えやすいので、2~3日以上使用したい場合は乾燥させるほうがおすすめ。
コーヒーかすを乾燥させて使う場合は、日当たりのいい場所に置いて乾燥させる以外に、フライパンで炒って水分を飛ばす方法もあります。しっかり乾燥させたら目の粗い布袋などに入れ、玄関や靴箱、冷蔵庫など、臭いが気になる場所に置きましょう。1ヵ月以上は脱臭効果を発揮するとされています。
コーヒーかすには蚊よけ効果もあります。蚊はコーヒーかすの香りを嫌うそうで、コーヒーかすを燃やして煙を立たせることで、蚊が寄りつかなくなるのです。
コーヒーかすを蚊取り線香代わりに使う場合は、消臭剤代わりに使うときと同様、まずしっかり乾燥させます。乾燥したら小皿などに盛り、あとは火をつけるだけ。すぐに燃えるわけではなく、少しずつ燃えてほどよい煙が立ちます。
ちなみに蚊だけではなく、その他の昆虫やナメクジなど、コーヒーの香りを嫌って逃げる生き物は少なくありません。そのためコーヒーかすを植木鉢の土などにまいて、ナメクジ除けとして利用することもできます。
コーヒーかすを、染料として使う方法もおすすめです。コーヒーで染めることで、ナチュラルで趣のある風合いが出せます。手始めに、シミがついて着なくなったシャツなどでためしてみるのもいいでしょう。
ここから、コーヒーかすを染め物に使う手順を工程ごとに分けてご説明しますね。
1.まず“染液”を作ります。コーヒーかす大さじ3杯に対して水1リットルを用意。水を鍋に入れて沸騰したら、コーヒーかすを入れましょう。
2.1で作った染液に布を浸してよく馴染ませたら、30分~1時間ほど待ちます。布が好みの色に染まったら一度取り出しましょう。
3.最後に“色どめ”をします。先ほどの染液に水2リットルとミョウバンを加え、そこに布を再度浸したら、再び30分~1時間ほど待ってから布を取り出しましょう。
4.布を水でしっかりすすいでから、干して乾燥させます。世界にひとつしかない、オリジナルのコーヒー染めアイテムの完成です。
新品の布を染める場合は、前もって布を水洗いし、のりをしっかり落とすのがポイント。また、よりしっかり染めたい場合は、牛乳または豆乳を水で薄めた液体に布を浸し、一度乾かしてから染める方法もあります。もし賞味期限切れの牛乳などあれば、こちらもぜひおためしあれ。
ちなみにコーヒーかすを使えば、布だけでなく紙や木材なども染められます。ヴィンテージ風に仕上がるので、木製のシェルフやポスターなどのインテリアアイテムを、おしゃれにアレンジしたいときにもおすすめです。
いつもはそのまま捨ててしまうコーヒーかすですが、思った以上に日常生活のいろんな場面で役立てることができます。コーヒーかすで代用すれば消臭剤や蚊取り線香などを買わなくて済むので、ちょっとした節約にもつながるでしょう。日頃コーヒーをよく飲む人は、ぜひ一度ためしてみてくださいね。
記事を作成・監修したマイスター
FP技能検定3級
そのペットボトル捨てないで!驚きの活用術3選
社員インタビュー企画 Vol.18「届け!”漫画と仕事”への思い」– 緑和堂 主任:吉川 知秀さん