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日本の夏のエコ文化!「打ち水」の効果や正しい方法は?

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2021.7.26

暑い日が続き、夏はもうエアコンなしでは過ごせないという人も多いでしょう。そんな夏の暑さをちょっと和らげる方法に、「打ち水」があります。

打ち水は、水をまいて周囲を涼しくするという日本の古い風習。実は今、地球に優しい夏の暑さ対策として注目されていて、最近では、毎年7月・8月に「打ち水大作戦」という運動も全国で展開されています。今回は、エコを考えるうえでぜひ知っておきたい、打ち水の文化にフィーチャーしてみました!

打ち水は日本に古くからある文化

打ち水が生まれたのは、江戸時代よりさらに前とされています。打ち水はもともと、「神様が通る道をお清めする」といった意味がありました。やがて戦国時代以降になると、「茶の湯」で茶事の前に行う礼儀作法として定着していったそう。

そんな打ち水が日本の一般社会に普及したのが、江戸時代になってからでした。茶道に限らず日常生活の中で、「道を清める」ため、道の土埃を抑えるため、そして現代の目的と同じく周囲を涼しくするための手段として用いられ、広まっていったのです。

なぜ打ち水をすると涼しくなるの?

滝や川など、水の近くにいくと涼しく感じるイメージはありますが、なぜ、打ち水をするだけで涼しく感じられるのでしょうか?実はその理由が、水の「気化」にありました。

水などの液体は気化といって、蒸発して液体から気体へと変化します。この気化の過程で周囲の熱を奪うため、その分周りの温度が下がるのです。

実際に、打ち水をすると体感温度が1.5度ほど下がるという調査結果もあります。水が蒸発する力を利用することで、電力に頼ることなしに体感温度を下げられるのです。

打ち水の正しい方法や注意点は?

それではいざ打ち水をしようと思ったら、どのようなことに気をつければよいのでしょうか?打ち水の正しい方法や注意点を見てみましょう。

・水をまくなら日向より日陰に。ベランダにするのも◎
周囲を涼しくするために、どうせ水をまくなら暑そうな日向に…と思う人もいるかもしれませんが、日向での水まきはあまりおすすめしません。暑い場所だと水がすぐに蒸発してしまい、たいして涼しくはならないからです。まさに「焼け石に水」状態といえるでしょう。大事な水を有効に使うためにも、打ち水をするなら日陰がおすすめ。打ち水の効果が出やすいだけでなく、水が蒸発するのが遅い分、長時間涼しさを感じられます。

ちなみに「打ち水はしたいけど、うちはマンションだから庭がない」という人は、ベランダで打ち水をしてみてください。コンクリートでつくられたベランダは熱が溜まりやすい場所です。そのため、打ち水をしてベランダの気温を下げることで、室内も涼しく感じられるとされています。

・時間帯は朝か夕方がおすすめ
打ち水をする時間帯は、朝か夕方がベスト。これは日向がおすすめではないのと同じ理由で、昼間は暑すぎて打ち水の効果が出にくいからです。朝のうちに打ち水をすることでその後しばらくはエアコンを使わずに済んだり、夕方の打ち水では夜の寝苦しさを抑えられたりする場合もあります。

・打ち水には二次利用水を活用する
打ち水をするときの注意点として、なるべく水道水は使わないようにしましょう。打ち水は、エアコンの使用率を下げることにもつながるエコな習慣です。しかしせっかくのエコな取り組みも、水道水をジャバジャバ使っていたのでは意味がありません。水が大事な資源であるのはもちろんのこと、水道水をつくる過程で結局電気が必要になってしまうからです。

打ち水をするのであれば、お風呂の残り湯やお米のとぎ汁といった二次利用水や、溜めておいた雨水などを活用するのがおすすめ。水道水を使わずに済むだけでなく、そのまま捨てるはずの水を再利用できて一石二鳥になりますよ。

まとめ

打ち水は、暑い夏を少しでも快適に過ごすための生活の知恵であり、今の時代に求められるエコな取り組みのひとつでもあります。「朝起きてすぐ」「夕方、帰宅したついでに」といったように打ち水を習慣化して、暑い夏を少しでも涼しく過ごしたいものですね。

記事を作成・監修したマイスター

kurara

FP技能検定3級

kurara

必要な物だけに囲まれたシンプルな暮らしがしたい!でもお買い物も大好き!そんな矛盾を抱える30代2児の母です。エコ&ミニマルな生活を目指して奮闘する実体験も交えつつ、日常で役立つような記事をお届けします。

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