老舗デパート・高島屋が展開！エコ×ハイセンスが叶う“Depart de Loop”とは？

今や世界のファッション業界でも、エコやサスティナブルの流れが主流。GUCCIのような一流ブランドから、ZARAやH&Mといったファストファッションブランドまで、エコ路線に転換していますよね。
そんななか日本では、老舗デパートの「高島屋」が、循環型社会の実現を目指すべく「Depart de Loop（デパート デ ループ）」というプロジェクトをスタート！今回は、ファッション業界が抱える環境問題の現状とともに、デパートだからこそできる高島屋のエコな取り組みについてご紹介します。

知ってた？ファッション業界で年間約9,200万トンのゴミが出ているという事実

高島屋の取り組みの前に、まずはファッション業界の現状を見てみましょう。世界では今、年間で約9,200万トンもの繊維ゴミが排出されているといいます。
日本国内に限って見てみても、年間で約48万トンの衣類がリサイクルされずに、焼却や埋め立て処分されているのが実情です。48万トン……といわれてもピンとこないかもしれませんが、環境省によれば、これはなんと大型トラック約130台分もの量を毎日処分している計算になるそう！日本国内でも、驚くべき量の衣類が日々ゴミとして処分されていることが分かります。

エコにおしゃれに！高島屋「Depart de Loop」の取り組み

そんな現状を少しでも変えようと、老舗デパートである高島屋が新たに始めたのが、「Depart de Loop（デパート デ ループ）」という取り組みです。
Depart de Loopは“サスティナブルな循環型社会の実現”が目的。その一環としてスタートしたのが、再生可能な“再生ポリエステル”で作られた衣類を販売し、着られなくなったら高島屋が回収して、新しい服の原材料にするというシステムです。再生可能な衣類を販売して最後は回収することで、デパートを起点に「販売→着用→回収→素材に再生→新しい製品へ」というループを繰り返せることになります。
こうした衣料品回収の取り組みを行っているのは高島屋だけではありませんが、Depart de Loopにはデパートならではの魅力があります。高島屋では衣料品をただ再生させるのではなく、人気のクリエイターズブランドなどとコラボして、上質でハイセンスな衣類へと生まれ変わらせているのです。単なる“地球に優しい服”ではなく、ハイクオリティ・ハイセンスという付加価値もつけることで、より長く、多くの人に愛される衣類を生み出しているのです。
ちなみに、もう着なくなったDepart de Loopの商品は、購入した売り場でいつでも回収してくれます。「他の服はダメなの？」と思った人も、諦めてはいけません！高島屋では、高島屋以外のお店で購入した衣類についても、店頭での回収キャンペーンを行っている場合があります。公式ホームページなどで情報公開されていますので、随時チェックしてみてくださいね。

他にもある！日本のファッション業界の魅力的な取り組み

ここまでは高島屋の例を見てきましたが、日本のファッション業界には、他にもエコを考えた魅力的な取り組みを行っているブランドやメーカーが多々あります。
たとえば人気のセレクトショップ「UNITED ARROWS（ユナイテッドアローズ）」では、リペア品を販売する「RE（再生）プロジェクト」を実施。服や雑貨、家具、什器などをリペアすることで、新たな姿に生まれ変わらせて商品にし、無駄にならないようにしています。
また、倉敷紡績株式会社（クラボウ）では、「L∞PLUS（ループラス）」というリサイクル技術を用いて、服を作る際に出る裁断くずを活用。捨てずに繊維製品やプラスチック製品などへとアップサイクルすることで、衣類の製造過程に出る大量のゴミの削減に取り組んでいます。
この他にも多くの企業がエコでサスティナブルなファッションを目指した取り組みを始めているので、お買い物の際はぜひチェックしてみてくださいね。

まとめ

日本のファッション業界でも、エコやサスティナブルを考えた取り組みはすでにスタートしています。なかでも高島屋が掲げるDepart de Loopは、おしゃれが好きな人や、「いいものを長く大切に使う生活」を目指している人の心に、特に響くはず。これからも、その取り組みに注目してみてくださいね。