ブランド品の感動買取ならエコリング

Column

暮らしの豆知識
暮らしの豆知識

ブームの予感!?バイオマス資源「バガス」について知ってみよう

SDGs
2022.6.27

「バガス」という資源を知っていますか?バガスはサトウキビの搾りカスで、その排出量は年間1億トンともいわれています。このバガス、搾りカスというからにはゴミなのでは?と思われるかもしれませんが、じつは二次利用することができる優れもの。燃やしてエネルギーに替えたり、新たな紙資源として活用したりもできるんです。最近では身の回りの容器やペーパータオルなどへの活用も増えてきている注目の存在を紹介します。あなたの身近でも、バガス製品は使われているかも!

バガスってなに?

バガスは、サトウキビから砂糖を作る際に排出される搾りカスです。サトウキビは世界70カ国以上で栽培されている植物で、年間生産量は約12億トン。世界第7位の農作物なんですよ。そして、サトウキビから排出されるバガスは、世界全体で約1億トンにもなるんだとか。

このまま廃棄してしまうとただのゴミになってしまいますが、バガスはボイラーで燃やすとエネルギーに替えられるうえ、紙の原料パルプとしても使えるという特徴があります。近年、環境問題の観点から、バガスの活用が進んできています。

バガスを二次利用することでもたらされるものとは

紙資源としてバガスを二次利用すると、多くのメリットがもたらされます。

<森林保護>
バガスを紙の原料として使うと、そのぶん木材の使用量を削減できるため、森林保護に繋がります。

<省エネ・CO2削減・地球温暖化防止>
バガスが排出されるのは、パルプの製造工場に隣接する製糖工場。そのため、木材などその他の紙原料のように、木々の伐採・採集・集荷や工場への運搬などが必要ありません。これは、エネルギーを大きく削減することに繋がります。加えて、バガスは木材に比べるとやわらかいため、パルプを作るときのエネルギーも節約できるんですよ。
また、バガスを原料とした製品を可燃処分した場合も、サトウキビが成長段階で吸収したCO2が大気中に戻るだけなので、CO2の排出量はプラスマイナスゼロ。地球温暖化の防止にも役立ちます。

<バイオマスの活用・廃棄物リサイクル>
バガスは砂糖の製造工程における副産物であるため、安定的に供給されるという特徴を持っています。また、もとは廃棄処分されていたゴミなので、二次活用することでゴミの削減、リサイクルに繋がります。
ゴミの削減という点でみると、土に還元できる側面も。バガスはサトウキビ由来のものなので土の中で分解され、土に還すことができる素材なんです。堆肥として利用できることも、愛媛大学の取り組みで報告されていますよ。

身近なところもにもバガスは使われ始めている

バガスを活用した製品の代表的なものとしては、「バガスモールド」という食品容器があります。バガスを原料としたパルプを溶かし、型に入れてすいて作られるものです。バガスモールドは、使い捨て容器の利用が多い学園祭などの規模の大きい場所で使われることが多いですが、他にもバガスを活用した身近な製品は増えてきています。
例えば紙袋やキッチンペーパー、ポケットティッシュなど。100円ショップの『DAISO(ダイソー)』でも特集が組まれ、電子レンジで使えるバガスプレートやペーパータオルなど、身近なアイテムが続々登場しています。

まとめ

私が「バガス」を知ったのは、お昼のバラエティー番組での特集でした。言葉だけでは何のことか全くわからなかったのですが、サトウキビの排出物とわかり、一気に身近に感じられるようになりました。そして、バガスの存在を知ってからバガスが使われているものが目に入るように。
最近では、行きつけのコスメショップでバガスのペーパータオルが使われているのを見つけ、ちょっと印象が変わりました。そのペーパータオルがダイソーのものだったので、身近なところでバガス商品が手に入ることも知りました。これからはバガス製品を積極的に選択していきたいなと思っています。みなさんも、バガスを意識して、エコな生活に繫げてみてはいかがでしょうか。

記事を作成・監修したマイスター

maho

高等学校国語科教諭、学校図書館司書教諭、国内旅行業務取扱管理者

maho

お買い物大好き、娘が生まれてからは可愛い子ども服に目が無いママライター。 もともと持ち物が多いのですが、結婚して転勤族となり、いよいよ身軽な生活を送りたいと思っています。丁寧でシンプルな暮らしを送るのが目標。 身近で取り入れやすいエコ情報お届けします。 他にも、色彩検定、旅程管理主任者、損害保険募集人の資格あり

古着回収でクーポンやマイルがもらえる!?おすすめ店舗を紹介

ツイートする ツイートする
TOP