いらなくなったものを捨てることで、部屋の中をスッキリと整理できる断捨離。そんな断捨離の効果によって、精神的に落ち込んだ状態であるうつの症状が改善する可能性があることをご存知でしょうか?断捨離は、身のまわりがキレイになるだけでなく、メンタル面にも大きな影響を与えるのです。そこで今回は、断捨離による効果の中でもうつにもたらす影響に焦点をあてて徹底解説します。上手な片づけ方もご紹介するので、あわせてチェックしてみてください。
INDEX
断捨離とうつには、どのような関係があるのでしょうか?まずは、それぞれの意味と関連性について解説しましょう。
断捨離は、ものにとらわれず生きていこうとする片づけ論です。単に不要なものを処分しているだけではありません。いらないものを捨てることで断ち、ものに執着しないという考え方は、物理的に身のまわりがスッキリとするだけでなく、精神面にも大きな影響を与えます。
また、必要最低限ものを置いておくことは、ミニマリストとも共通している点です。ミニマリストは、余計なものを買わずに生活に必要なもののみで暮らすことで、無駄な時間をかけることなくお金の節約も可能にしています。何に対しても悩みやすい、ついお金を使いすぎてしまうといった方は、一度断捨離によって身のまわりを整理してみるといいかもしれません。
うつ病は、精神や身体にストレスがかかることで、何をしても楽しめない、一日中気分が落ち込むといった精神的な症状や、不眠、食欲不振などの身体的な症状が現れる病気です。重症化すると、頭痛やめまい、だるさなどによって日常生活も困難になります。 うつ病は、一度発症するとなかなか治りにくい病気です。大切なのは、うつ病になるのを未然に防ぐことだと言われています。
いらないものを捨てて整理する断捨離には、後ろ向きとなっているうつの精神状態をポジティブに変える効果が期待できます。「部屋の中がスッキリした」「不要なものから解放された」という経験は、うつの原因であるストレスを解消する役割を果たすのです。 気分が落ち込む日が続いているときや頭がおかしいと感じたとき、マイナス思考になりがちな精神状態に気づいたときには、断捨離を試みてみることをおすすめします。
断捨離による効果は、物理的な生活のしやすさや運気の上昇をはじめとしたスピリチュアルな影響などさまざま。今回は、うつや不安障害にも影響を与える断捨離の効果に焦点をしぼってまとめました。
断捨離は、ストレス解消に効果的です。身のまわりのものが多ければ多いほど目から入ってくる情報量も多いため、ストレスが溜まりやすくなります。日々生活していく中で、「掃除しなければ」という意識も働きやすくなるでしょう。このような小さなストレスは、蓄積すると精神的な余裕も奪っていくのです。
断捨離すると、部屋がキレイになってスッキリするだけでなく、この小さなストレスからも解放されます。日々溜まり続けていたストレスがなくなることは、「心の減量」にもつながるでしょう。
断捨離の自己肯定感を高める効果にも期待大。日々キレイな部屋をキープしていると、「自分は片付けができる人間なんだ」というポジティブな考えが生まれます。ただ整理整頓するだけでなく、断捨離によって不要になったものを捨てておくことでスッキリと片付いた状態を維持しやすくなるのです。
また、断捨離の「自分の意志でものを捨てる」という行為は、自分で取捨選択できた達成感にもつながります。自己肯定感が下がっているときには、自分で決断したという経験ができる断捨離を試してみるといいでしょう。
持ちものを管理するストレスが減らせる点も断捨離がもたらす効果の一つ。持ちものが多いと、必要なものを見つけるときや掃除するときなどに時間がかかり、ストレスを感じやすくなります。断捨離によってもの自体を少なくしておくと、どこに何があるか把握しやすく、ホコリもでにくくなるので管理もしやすくなるでしょう。
日常生活で少なからず感じているストレスの総量を減らせることが断捨離の大きなメリットです。
断捨離によって必要なくなったものを捨てると、過去を振り返ってネガティブな考えを繰り返す反芻思考を減らせます。恋人との過去に浸ってしまい落ち込むことが多ければ、思い切って思い出の品や写真は処分してみるといいかもしれません。
反芻思考は、うつ病のきっかけにもなります。その反芻思考を減らせる断捨離は、マイナス思考に陥りがちなうつ病の予防にも効果的と言えるでしょう。
健康意識が高まるという点も断捨離の効果です。断捨離して部屋がキレイになると、さらに生活の質を高めたいという感情が湧きやすくなります。
また、ハウスダストやホコリからも解放されるため、アレルギー症状に悩まされていた人は自然に症状が緩和しやすくなるでしょう。さらに、スッキリとした気持ちのいい空間は、質の高い睡眠も得られやすくなります。不眠や疲れがなかなかとれないといった症状にお悩みの方は、断捨離によって良質な空間へと変えてみることをおすすめします。
「断捨離したことですべてがどうでもよくなった」「捨てる行為がエスカレートして、次々とものを捨てたくなるうつのような症状になった」こういった現象は、断捨離によって一時的に起こる好転反応によるものと考えられます。
断捨離で起こりがちな好転反応とはどういった症状なのか確認しておきましょう。
好転反応の症状には、以下のようなものが挙げられます。
・うつっぽい
・だるさがある
・頭痛
・イライラ
・風邪をはじめとした体調不良
断捨離でうつを改善したいと考えていたのに、断捨離後にこのような症状があらわれた場合には、好転反応の可能性があります。ただし、これは人生が好転する前の一時的な症状にすぎません。「なぜか思うように進まない」といったときでも、焦らず少しずつ作業を進めていきましょう。
好転反応が起こる理由としては、断捨離が少なからず体と心に負担をかける作業であることからだと言われています。ものを捨てるときには、一つひとつと向き合ってそのものが必要かどうか考えながら、進めなければいけません。ただ捨てるだけではなく、非常に頭を使った作業であることから、心身ともに不調が起きてしまう場合があるのです。
また、普段の生活にない時間を設けて部屋にあるものを仕分けし処分していく断捨離では、それ相応の体力も必要となるでしょう。一時的に疲れやイライラなどが起こるかもしれないと事前に意識しておくことが大切です。
好転反応をできるだけ起こさずに断捨離するには、以下のポイントを押さえておくことが大切です。
・無理にまとめて断捨離しようとしない
・捨てることが目的にならないようにする
・断捨離に過度な期待を持ちすぎない
好転反応は、断捨離した際に一時的に起こる症状です。しかし、あまりにも大きなストレスとなってしまった場合には、断捨離するペースを少し落としてできる範囲から進めていきましょう。あまりに好転反応の症状がひどいようであれば、断捨離のやり方や方向性がずれてきているのかもしれません。ものを捨てることにとらわれてしまい、無意識に捨てることが目的となってしまっている場合もあるのです。捨てることばかりに執着していると感じたら、断捨離する手を少し止めてみましょう。断捨離に過度な期待を持ちすぎず、無理のないペースではじめてみてください。
断捨離よってうつが改善しやすくなる効果的な片づけ方をご紹介します。
断捨離を行うときには、まず部屋の理想をできるだけ具体的に思い浮かべてからはじめましょう。断捨離後の部屋のイメージを明確にしておくことでゴールが明確になり、作業がスムーズに進みやすくなります。捨てることだけにとらわれてしまわないためにも、最初に思い描いた理想像を大切にしましょう。
部屋の理想像が明確になったら、一度部屋のものをすべて出してみましょう。ものが多ければ、机の引き出しや本棚、クローゼットなど場所ごとに分けて小さなスペースからはじめてみることもおすすめです。そのスペースに収まっていたものが見える状態にしてはじめることで、本当に必要なものや好きなものだけを残しやすくなります。
すべてのものを出したら、捨てはじめる前に一度必要なもの、捨てるもの、保留にしておくものに分けてみましょう。大きな箱を用意して仕分けしていくとスムーズです。後悔しないためにも、捨てるか迷うものは保留にしておいても問題ありません。少し時間をおいて、改めて必要かどうかを見極めましょう。
うつを防ぐためには、定期的な断捨離を行うことがおすすめです。定期的に空気の入れ替えや身のまわりをスッキリと整理しておくことで、睡眠の質も向上します。憂鬱な気分が晴れない、疲れがとれにくいといった不調を感じたときには、定期的に断捨離を行って部屋の中のものを見つめながら、心の中も一度整理してみるといいでしょう。
いらないものをしっかり捨てておくことがスッキリと片付られる近道になる断捨離。しかし、勢いあまって必要なものまで捨ててしまわないよう注意しておかなければいけません。断捨離や身辺整理で捨ててはいけないとされている11のものは、以下の通りです。
・重要な資料、書類
・本人証明に必要なもの
・日常生活に必要なもの
・消耗品
・緊急時に必要なもの
・希少価値のあるもの
・借りもの、共有しているもの
・リサイクルできるもの
・今後手に入らないもの
・季節限定でつかうもの
・遺品、形見
契約書や各種証明書といった重要書類は、捨てずにとっておきましょう。銀行や不動産、保険の契約書などを捨ててしまうと、何かあっても内容の確認や証明するものがなくトラブルに発展する恐れがあります。公共料金やクレジットカードの明細書、給与明細、領収書などは一定の期間を決めて保管し、処分することがおすすめです。これらの書類は、あまりとり出すことが少ないものであるため、日常生活で邪魔にならない場所に保管しておきましょう。
日常生活を送るときに必要なものや緊急時に必要なものは、捨てずにとっておくべきものです。トイレットペーパーや洗剤などの消耗品のストック、扇風機や雪かきの道具などは、今すぐには必要なくても「やっぱりとっておけばよかった」と後悔する可能性があります。また、喪服や災害時に必要な防災グッズなど緊急で必要になるものも、保管しておくべきものと言えるでしょう。
数量限定で手に入れたものや遺品、形見といった思い出の品は、今後手に入らないものであるため、安易に捨ててしまわないよう注意しましょう。特に遺品や形見は、自己判断せず家族に捨てても問題ないものか確認することが大切です。
また、子どもの工作をはじめとした思い出の品も、慎重に断捨離する必要があります。どうしてもかさばってしまうときには、写真を撮ってデータとして残しておく方法もおすすめです。
借りものや家族で共有しているものなどは、断捨離するときに特に勢いあまって処分してしまわないよう注意すべきものです。他人のものを自分の価値観で判断して勝手に処分してしまう行為は、人間関係のトラブルを引き起こす原因になります。家族や友人からの信頼を失わないためにも、必ず捨てる前に確認しておきましょう。
ブランドもののバッグや小物、衣類などは、買取専門店やフリマアプリで売れる可能性があります。入手困難な限定品があれば、捨てずに買い取り業者に査定してもらいましょう。思わぬ収入が得られるかもしれません。
使わなくなった家具や家電、ベビーグッズなどは、寄付することで必要としている人に再び活用してもらうこともできます。いらなくなったものの中でもまだ使えそうなものがあれば、リサイクルできないか処分方法を検討してみましょう。
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