現物資産として信頼度が高い投資としても注目される金ですが、買取業者選びを間違えると、期待した程の利益が得られないというケースも考えられます。大切にしていた金を売却するのであればなるべく高く売りたいと考えるもの。損をしない選択が大切です。
そこで今回は、知っておくと役立つ金の高価買取実現テクニックについてご紹介します。ゴールドバーや金のアクセサリー類を売る場合にも役立ちます。悪質な業者の手口にだまされて安値で売却することがないように、正しい知識を持っておくことが大切です。
指輪など金アクセサリーの裏側には「K18」といった刻印があります。この刻印によって保証書がなくても金の種類が分かるようになっているので、確認しておくことが大切です。「GP」表記は金メッキを指し、買取価格が高くないという特徴があります。「18K」「10K」などは「アトK」とも呼ばれる純度が低い刻印で、買取価格に影響する要素です。
複数商品の買取を希望している場合には、それぞれの種類を確認しておくことが大切です。査定価格の詳細を聞くときには各アイテムがどの程度で評価されているかを把握し、種類に応じた妥当な価格がつけられていることを確認しましょう。信頼できる買取業者であれば、鑑定結果と一緒に詳しい見積表も提供します。明細を出すように頼んだときにしぶるような様子があれば、あまり信頼できる業者ではないかもしれません。
金の買取業者のホームページを見ると「どこよりも高く買う」「高額買取に自信」などの表記が目立ちますが、必ずしも文言どおりに“どこよりも高く買う”というわけではない場合も考えられます。査定を考えている業者に問い合わせをして、正しい基準を確認することが大切です。
「K18金を今日100g売ったらいくら手取りがもらえるか」を調べることで、高額買取が可能かどうかを判断することができます。手数料まで加味した水準で比較することにより、利用すべき業者を絞ることができます。 なお、金の取引価格を公表している業者であっても、高額な手数料を加味すると他の業者に劣る条件が隠されているケースもあります。そのため、ホームページや店頭看板に記載されている数字を参考にするだけでなく、手数料を差し引いた最終的な手取りで判断するということも大切です。
近年増えている詐欺被害として、突然自宅に訪問して貴金属を安値で買っていくという手口が見られます。突然自宅に来て「要らないものを査定します」と強調する業者は、疑ってかかるというのも選択肢のひとつです。
いきなり金の買取について話がなくても、言葉巧みに誘導し、相場水準よりかなり安い値段で買取を強制される被害があります。電話勧誘の段階で断る、詳しい話を聞く前に帰ってもらうなど、自分を守るテクニックを身につけましょう。うまい話には裏があると疑ってかかることが、金の高額買取につながります。「まさか自分が」とは思わないで、冷静に考える時間をとることも大切です。
リサイクルショップでも金の買取を依頼できるケースがありますが、貴金属に対するノウハウがしっかりしているかは疑問です。金の買取実績を見て、熟練の鑑定士がいる店舗に依頼すると、正しい価値判断につながるでしょう。
金を買うときも売るときも、専門店に依頼するのが王道です。金の重量だけでなく種類、劣化度合いなどを総合的に判断して、査定価格を出してもらいましょう。どこに買取してもらうか迷った場合は、貴金属専門店から考えていくと安心です。
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