ファミレスで残した料理を持ち帰るmottECOでフードロス対策！

外食をしたとき、「お腹がいっぱいで注文したメニューをどうしても食べきれない」といった経験をしたことがある人は少なくないはず。「もったいない…」と思いつつ、泣く泣く料理を残す。そんな後ろ髪ひかれる思いは、できればしたくないですよね。残した料理をお持ち帰りできたらいいのに、と思う人は多いはず。

そこで今回ご紹介するのは、環境省の「mottECO（モッテコ）」というフードロスを減らすアクション。さらにこのアクションと連動した、ロイヤルホストとデニーズの持ち帰り専用容器もご紹介していきます。

環境省の「mottECO（モッテコ）」ってどんな取り組み？

環境省の「mottECO（モッテコ）」とは、外食時の「食べ残し」を持ち帰るアクションのこと。「持って帰ろう」という意味と、「もっとエコ」という願いが込められていて、文字上のECOという言葉がリンクしています。mottECOアクションのポイントはこちら。

＜mottECOアクションのポイント＞
・mottECOアクションで食べ残しを持ち帰ることはフードロスの削減につながる
・mottECOアクションを通して、自治体や飲食業界へ食べ残しを手軽に持ち帰れる仕組み作りをしようと働きかけている
・ロゴマークやポスターなどを作成して、啓発できるようにしている

mottECOアクションのネーミングは令和2年に数々の応募の中から決定したもの。令和3年には「食品ロス削減環境大臣表彰」が行われ、フードロス削減を推進するさまざまな仕組みが表彰されました。mottECOは今、国中から注目されている環境アクションのひとつなんです。

ロイホやデニーズでは持ち帰り容器が用意されている！

mottECOアクションの身近な例として、令和3年「食品ロス削減環境大臣表彰」で受賞した取り組みをご紹介しましょう！私たちに馴染が深いファミリーレストラン「Royal Host（ロイヤルホスト）」と「Denny’s（デニーズ）」のお話です。

ロイヤルホストとデニーズではmottECOアクションと連動して、店内で飲食した際の食べ残しを持ち帰りできるよう専用容器が用意されています。ロイヤルホストやデニーズの持ち帰り専用容器には、環境にやさしい資材が使われているのもポイント。FSC認証紙といって、環境に配慮した紙資源が使われていて、プラスチック素材は使用されていません。

対象店舗は2021年10月現在、全国のロイヤルホストと東京都内全100店舗のデニーズです。「食べ残しを持ち帰りたいと伝えるのは、恥ずかしいことだと思っていた」「ロイホやデニーズに持ち帰り専用容器があるとは知らなかった」という人もいるかもしれませんが、持ち帰りOKです。

「注文した料理をどうしても食べきれない…」というときは、ぜひ店員さんに持ち帰り容器をお願いしてみてください！あなたの行動がフードロス削減につながります。

これからは「残したら持ち帰り」が当たり前？でも注意点も…

mottECOアクションはSDGs（持続可能な開発目標）への取り組みとしてもポジティブ。残してしまった食事の持ち帰りは、今後さまざまな飲食店へ広がっていくことが予想されます。

ちなみに、「残してしまった食事の持ち帰り」は実はアメリカではとても一般的。「ドギーバック」という容器がたいていの飲食店で用意されていて、お客さんは「犬のエサにする」という名目で残したメニューを持ち帰るのが当たり前となっているんです。ドギーバックには自己責任で食べるという意味合いが含まれていて、実際は人が食べています。

mottECOアクションでも、持ち帰った料理は「自己責任」での管理となるのがポイント。食中毒防止のために、持ち帰った料理は当日中に早めに食べる、必ず加熱する、生ものは持ち帰り不可、長時間の持ち運びは避ける、といった注意点があるので気をつけましょう。

まとめ

環境省が推進するmottECOアクションで、外食時に食べ残してしまった料理を気軽に持ち帰れるような仕組みが広がっています。「もったいない…」「持ち帰りたいけど言い出しにくい…」と歯がゆい思いをしてきた人にとっては朗報ですね！これまで食べ残しの持ち帰りを意識したことがなかった人も、フードロス削減につながるので検討してみてください。飲食店でmottECOアクションのポスターなどを見かけたらぜひ協力を！