仏壇もリフォームできる！サイズダウンやリメイクも

家のリフォーム・リノベーションの人気が高まる一方、長年受け継いだ仏壇を持て余してしまう方もいるのだとか。「夫婦二人用のマンションに置くには仏壇が大きすぎる！」「リノベーションした自宅に仏壇の雰囲気が合わない…」そんなお悩みを解決するのが「仏壇のリフォーム」です。

今回は仏壇のリフォームでなにができるのか、費用や期間、リフォームを依頼するときの注意点をまとめました。仏壇を買い替えようか迷っている方や、家のリフォームを検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

仏壇のリフォームでなにができるの？

昔ながらの仏壇には、彫刻や蒔絵、金箔など日本の伝統工芸の匠の技が集まっています。「ご家族の思い出と工芸的価値の詰まった仏壇をできる限り受け継いでほしい」との想いから、一部の仏具店や家具工房では仏壇のリフォームを行っているのだそう。

仏壇のリフォームはどのような依頼ができるのでしょうか？

・修繕、クリーニング
古くなった部品や壊れてしまった部品の交換、塗装の塗り直しをすると、古い仏壇が見違えるようにきれいになります。
状態によっては、仏壇をいったん解体して部品ごとに洗浄や修繕も行うのだとか。

・サイズダウン
大きな仏壇を組み立て直して小さくすれば、住まいの広さが変わっても先祖代々の仏壇を使い続けられます。元の仏壇の雰囲気や素材を生かして住まいに馴染みやすいサイズに作り変えるため、長年実家に置いてあった仏壇を引き取りたい方に人気のサービスです。

・リメイク
婚礼箪笥や桐箪笥など、思い出深い家具を仏壇にリメイクするサービスもあります。扉を閉めれば仏壇と思えない、モダンなデザインやアンティーク家具のようなデザインも可能。家族の歴史がこもったオリジナルのお仏壇が手に入ります。

仏壇のリフォームっていくらくらい？どれくらいの期間でできる？

仏壇のリフォームの費用は、リフォーム内容や仏壇のサイズ、依頼する会社によって異なります。相場は30万円台～のようです。サイズが大きい仏壇やリフォームの内容が複雑であるほど、高額・長期間になる傾向にあります。特に解体をともなうリフォームは手間がかかるため、期間は長くて半年程度を見込んでおきましょう。

仏壇のリフォームを依頼するときの注意点

最後に仏壇のリフォームを依頼する前に知っておきたい注意点をご紹介します。

・仏壇によってはリフォームができない場合もある
劣化が激しい仏壇は、修復やリフォームができない場合もあります。
一般的に、高価な仏壇ほど作りがきちんとしているため、リフォームが可能な場合が多いそう。安価な仏壇は、リフォームするより新しい仏壇を購入したほうが安く済むケースもあります。

・リフォーム依頼前後は「魂抜き」「魂入れ」の法要を忘れずに
家をリフォームする際、仮住まいをするように、仏壇をリフォームする際もご先祖さまの引越し準備が必要です。仏壇を移動するときに行う法要を「魂抜き（たましいぬき）」（または閉眼供養）といいます。菩提寺の僧侶や、同じ宗派のお寺に依頼しましょう。リフォームを終えた仏壇を家に設置する際は、位牌や本尊を機能させるため「魂入れ（たましいいれ）」（または開眼供養・性根入れ）を行います。

※「魂抜き」「魂入れ」は、宗派によって行わない場合もあります。わからなければ菩提寺に相談しましょう。

まとめ

「先祖代々の仏壇を大切にしたいけれど、今の住環境にマッチせず困っている」そのような方は、買い替えではなく仏壇のリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。リフォームなら、大切な家族の思い出をより良い形に残せますよ。サイズダウンやリメイクなど大規模なリフォームを依頼する際は、時間と予算に余裕をもって信頼のおける仏具店などに相談しましょう。