エアコン清掃業者から直接教わった、おすすめのお手入れ方法を紹介します。夏の終わりのほんのひと手間で、翌シーズンの気になるニオイを防げるんです。
この記事では、具体的なお手入れの方法や、実践してみた筆者の感想をレポートします。お掃除機能付エアコンを使っていても、カビやニオイ対策は油断できない理由も合わせて解説します。
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筆者宅では、2年に1度のペースで、清掃業者にエアコンクリーニングを依頼しています。
しかし、毎回次のシーズンになると、カビくさいようなニオイが気になっていました。
昨年春、エアコンクリーニングを依頼した際、せっかくなので、日頃のお手入れのポイントについても聞いてみました。教えてもらった方法は、とっても簡単!
「夏の終わりに暖房モードで1時間放置」するだけなのだそうです。
実践してみると、次シーズンのエアコンの使い始めは、例年と違ってニオイが気になりませんでした。
暖房をつけておいただけで、どうして気になるニオイを抑さえられたのでしょうか?
清掃業者さんによると、エアコンのニオイのおもな原因はカビ。エアコンの内部にたまったホコリの中でカビが繁殖すると、気になるニオイが発生しやすくなるのだそうです。
カビは湿った環境を好むため、カビ対策には「乾燥」が大切。暖房モードを使ってエアコンの内部までしっかり乾かすことで、ニオイを押さえることができるんです。
清掃業者さんに「説明書にも書いてありますよ!」と言われたので、エアコンの取扱説明書を確認してみました。
たしかに、取扱説明書にはシーズン終わりのお手入れ方法が載っていたのですが、暖房モードではなく、送風モードが推奨されていました。暖房モードと送風モード、どちらを使うのが正しいのでしょうか?
そもそも送風モードとは、サーキュレーションとして空気を循環させる機能のこと。そのため「風通しをよくする」という意味では、送風モードを使っても間違いではありません。筆者の使っているエアコンの説明書では、「晴れた日に半日ほど送風モードで運転」するよう書いてありました。
ただし、内部を短時間でしっかり乾燥させるのであれば、暖房モードを使ってもよいようです。送風モードを使うのであれば、湿気の少ないよく晴れた日に長時間運転するようにしましょう。
最近は、お掃除機能のついたエアコンも増えています。「お手入れはすべてエアコンにお任せ、自分ではなにもしなくて大丈夫!」と思っている人もいるのではないでしょうか。
しかし、油断は禁物!実は、エアコンのお掃除機能できれいになるのは、フィルター部分だけなんです。
内部のホコリはそのままなので、人の手でお手入れをする必要があります。また、ドラッグストアで手に入るエアコン洗浄剤も、自己流で使うと湿り気が残り、かえってカビの増殖を促してしまうことがあるのだそうです。
お掃除機能のないエアコンで、フィルターを手洗いした場合も、フィルターを戻す前にしっかり乾燥させましょう。せっかく専門業者にクリーニングを依頼したのに、すぐ次のシーズンにニオイが気になってしまうような場合、家庭での誤ったお手入れがニオイの原因となっているのかもしれません。
エアコンを長く、気持ちよく使い続けるためには、正しいお手入れをすることが大切です。
エアコンの使い始めの気になるニオイは、本当に簡単な方法で防ぐことができます。今回ご紹介した「夏の終わりに暖房モードで2時間放置」という方法は、どのメーカーのエアコンでも実践できるそうです。皆さんも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
記事を作成・監修したマイスター
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