一般的に「生ごみ」として処分される野菜の皮ですが、ごみとして捨てられている野菜の一部にも、実は栄養が豊富に含まれています。野菜の栄養を余すことなく利用できるのが、今注目の野菜ダシ、ベジブロスのすごいところ。
市販の調味料などと違い添加物なども含まれていないため、安心して料理に使える上に栄養たっぷりです。そこで今回は、生ごみ削減にもつながって一石二鳥以上の恩恵を受けることができるベジブロスの魅力についてご紹介します。
普段なにげなくゴミと捨ててしまっている野菜の皮や切れ端ですが、実は旨みの宝庫であることをご存知でしょうか。今回ご紹介するベジブロスとは、もう使う術がないと思われている野菜のクズから抽出したダシのこと。捨ててしまえばただのゴミになってしまう野菜のクズですが、時間をかけて煮込むことで旨みが凝縮されたダシへと変身するのです。
また、味わいのメリットだけでなく、栄養的なメリットも多いのがベジブロスのすごいところ。ベジブロスには、「ファイトケミカル」という成分がたくさん含まれています。ファイトケミカルは、野菜を生で摂取すると体に取り込むことができない成分。加熱することで体に吸収できる状態へと変化するので、確実に加熱を行うベジブロスは、ファイトケミカルを摂取するのにも最適な方法なのです。
ベジブロスは、今まで“生ゴミ”として捨てていた野菜のクズが材料となります。ベジブロスの材料にするのは、どんな野菜でもOK!じゃがいもやタマネギの皮、ピーマンの種、トマトのヘタなど、普段よく使う野菜のクズとなるところを使えばいいのです。かぼちゃの種やりんごの芯、にんにくの皮なんかもベジブロスの材料になりますよ。
ただ、気をつけたいのがベジブロスの材料にする野菜の種類。ベジブロスを作るときは、最低でも5種類以上の野菜を使うことが重要です。5種類以上の野菜のクズでベジブロスを取れば、それぞれの野菜のうまみが重なり合って、相乗効果が期待できます。
特におすすめなのが、香りの強い野菜。セロリやパセリなど、いわゆる「香味野菜」と言われるものの切れ端や茎などを入れると、旨みだけでなく香りも楽しむことができます。
一方、ブロッコリーやキャベツなど“アブラナ科”の野菜のクズは、入れすぎに注意。アブラナ科の野菜独特の風味が強く出てしまうので、量に気をつけましょう。
もし材料となる野菜が5種類に満たないときは、代替の材料を入れるのもアリ!昆布や干ししいたけ、ローリエなど、香りやダシの出る材料を入れれば、野菜の種類が5種類に満たなくても味わいに深みがでます。
数日に分けてベジブロスの材料を集めるときは、野菜のクズの水分をしっかりとふきとって密閉袋に入れておけば、冷蔵庫で保管できます。
野菜のうまみが凝縮されたベジブロスは、さまざまな料理に活用できます。市販のスープの素などを使うよりも栄養価が高い上に、添加物を摂取してしまう心配もないので、子どもからお年寄りまで安心して食べることができるんですよ。
もっともベジブロスを活用しやすいのは、スープ系の料理。シンプルにベジブロスのみでスープを作って野菜のうまみを味わっても、牛乳や豆乳などを加えてクリーミーに仕上げてもOKです。ポトフのベースなどに使用すると、野菜の優しい甘さと旨みが感じられる仕上がりになりますよ。
応用編として、鍋のベースとして使ったり、炊き込みご飯のベースとして使ったりする方法もおすすめ。カレーや煮物のダシとしても活用できるので、料理の用途を選ばないのもベジブロスのすごいところです。
今までゴミだったものを有効活用できると知り、ベジブロス作りをはじめる人が増えています。これだけ注目を集めるのは、ベジブロスを作るメリットが多いからではないでしょうか。 野菜の栄養を余すことなくいただくためにも、ぜひ今日からベジブロス作りにトライしてみてください。
記事を作成・監修したマイスター
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