ノントレーの精肉販売はごみ処理が簡単で環境にも良し！しかし課題も？

肉や魚などを買ったときのトレーって、資源回収に出すまでかさばって邪魔だなと感じたことはありませんか？家庭でのごみ処理を楽にできる・プラスチック削減に貢献できるという観点から、ノントレーでの販売を実施しているお店があるんですよ。今回はノントレーでの販売を行っているお店に着目して、トレーなしでの販売におけるメリットや消費者の声、さらには課題について深掘りしていきます。「ノントレー販売いいね！便利そう！」と思った方は、ぜひノントレーでの販売を行っているお近くのお店を探してみてくださいね。

トレーがないことのメリット

精肉などはトレーに入った状態で販売されているのが当たり前かもしれません。トレーがない状態で販売されているときのメリットを考えてみましょう。

◇家庭でのごみ処理が楽になる
肉や魚を買ったときは、トレーに入った状態で持ち帰りますよね。プラスチック製のトレーは、溜まっていくとかさばるのが難点…。ノントレーで販売されていると、トレーを処分する必要がなく、家庭ごみの処理が楽になるのがメリットのひとつです。

◇店先でトレーを捨てて帰る人が減る
家庭でトレーの処理が面倒くさいことから、スーパーで商品を購入したあと、店先でトレーを処分して帰る人がいます。しっかりと密閉された状態で販売されているものを店先で開封して、持ち帰ることは衛生的ではありません。トレーを持ち帰るのが嫌で、トレーから出して持ち帰ろうとする人が減ることは、店側から見ても、消費者から見てもメリットのひとつといえるでしょう。

◇環境にやさしい
ノントレー包装を進めることで、トレーのプラスチック使用量の削減に繋がるため、環境にもやさしいことがメリットとなります。

◇冷凍保存しやすい
肉や魚を冷凍保存するとき、トレーごと冷凍庫に入れると場所を取り、かといってラップで包み直すのも面倒ですよね。ビニール製のノントレー包装の商品なら、買ってきたそのままの状態で冷凍庫に入れることができるので、とても便利です。

消費者の声は？できれば続けてほしい！と好印象

ノントレー包装の商品を購入したことのある消費者の声をまとめてみました。

「ごみが少なくて便利」
「1週間分の食材を買っても冷蔵庫・冷凍庫があふれない」
「袋の上を切って直接調味料を入れたら、手を汚さずに下味をつけることができる」

トレーがないことで、ごみの処理や、保存において便利になった・料理にも役立つという声が多くあるようです。このような声に応えて、今後はノントレーを実施する企業が増えてくるかもしれませんね。

見た目や衛生面において課題点も

ノントレー包装による販売は、メリットも多く消費者の声も好評であることは確かです。しかし、袋での販売については、実は課題点があることも事実。どんな課題があるのか確認してみましょう。

◇見た目の問題点
ノントレーでの販売時は、ビニール袋に入れられて店頭に並ぶことがほとんどです。トレーに肉が並べられている状態と比べると、ノントレーのときは見た目があまりよくないことも…。とくに薄切り肉や切り落とし肉は、ノントレー包装のときの見た目の悪さを消費者も感じやすいそうです。
よって、お客さんが手にとらなくなり、購入に繋がりにくくなるという点が店側にとっての課題になるでしょう。

◇作業効率の課題
トレーを使った包装は多くの企業が、機械を使用して行っています。しかし、ノントレー包装に関してはまだまだ主流ではないため、手作業で行わなければいけない場合も。手作業で行う場合は作業効率に対する課題があり、機械を導入する場合にも経費がかかるため、コスト面での課題もあります。

◇品質の保持にはトレーが必要？
食材の品質を保つためにはトレーが必要だと考える企業も少なくありません。従来のトレーでの販売は、保冷管理の機能性や密閉性の高さをクリアできていることは事実。ノントレー包装の場合、いかに保冷管理や密閉性を確保するかが重要視される課題です。

まとめ

消費者からはメリットが多く感じられるノントレー包装ですが、まだまだ企業側の衛生面や品質保持においては課題があります。今後、プラスチックの削減に繋げていくためにもトレーなしでの販売の課題をクリアして、この販売方法が広がっていくと良いですね。