2000年代に入ってから時々刻々と高騰している「金」の価格。それ以前、緩やかに下降し続けていたにもかかわらず、2000年から2013年までの間に金の価格は6倍にも上昇しているのです。
そもそもなぜ、短いスパンで金が注目され、買取価格がこれほどまでに高騰したのでしょうか。ここでは、金が高騰し続けている具体的な理由をはじめ、売るべきタイミングについてもご紹介します。
金の価格高騰には、世界情勢からなるさまざまな要因が絡んでいます。ここでは、中でも強い影響を与えた3つの理由についてみていきます。
・世界的に多発するテロへの不安
金の価格はテロや戦争といった「有事」への不安が高まると同時に、上昇するといわれています。例えば、金の価格が高騰しはじめた2000年前後には、アメリカの同時多発テロや、イラク戦争が勃発。まさしく「有事」への緊張が最高潮に達した時期です。これは現在も同様で、北朝鮮やイスラム国の問題など、テロ・戦争への不安は続いています。だからこそ、金の価格は日を追うごとに上昇し続けているのです。
・金を証券化した「金ETF」の登場
2003年には、金を証券化した「金価格連動型上場投資信託(金ETF)」が登場しました。投資された資金で金を購入し、それを保管することから、価格に大きな影響を及ぼしたのです。
また、金への投資がより簡単なものとなったため、投資家たちによる競争が激化。さらなる高騰を招く結果となりました。
・金融危機の拡大から信用リスクのない金に注目が集まった
2007年に起きたアメリカのサブプライムローン問題や、2008年のリーマンショックによって、世界経済・株式市場は大きく揺れ動きました。いわゆる、「世界金融危機」です。こうなると、通貨や株式の価格も影響を受け、いつ暴落してもおかしくない状態になります。
一方、金には信用リスクがほぼありません。多くの投資マネーが安全な資産である金にシフトしたため、価格の高騰につながったといわれています。
金の価格が高騰し続けている一方、どのタイミングで売るのがベストなのでしょうか。
この点については、さまざまな意見があるものの「今こそ売り時」という声も少なくありません。
というのも、2000年から2013年にかけて高騰した後、現在は高値で安定しています。最高値を超えることはありませんが、下落もしていませんので、今後さらに高騰する可能性は低いとみられているのです。
もちろん、金相場の動向を完璧に予測するのはほぼ不可能といえます。しかし、2000年以前に比べると金の相場自体が大幅に上がっていますので、大きく損をすることはないといわれています。
金の買取価格はリアルタイムかつ“何らかのきっかけ”で変動するものです。今は、いくつもの理由が重なったことで高騰し、高値で安定している絶好のタイミング。金を買取に出すには最適な状況だといえます。これから金の買取を検討している方は、金相場の動向を踏まえつつ、最も高く売れるタイミングで手放すようにしましょう。
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