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簡単&正確な金製品の見分け方とは?金メッキ・金張りとの違いも解説

貴金属 – コラム
2019.9.28

ネックレスや指輪のようなアクセサリーとしてだけではなく、安定的な価値を誇る資産としても、金は人気の高い貴金属です。

しかし、技術の発展によって、金と外見が酷似した模造品の数が増加しているため、専門知識のない方にとっては、所有している金製品が本物か否かの判断が難しくなっています。本物の金と間違って、偽物を購入してしまうケースも少なくありません。

そこで当記事では、金製品が本物か否かを見分ける方法をご紹介します。手元にある金製品の価値に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

「金製品」と「金メッキ・金張り製品」

「金製品」と「金メッキ・金張り製品」

金製品と称して販売されているものの中には、製品全体に金が使われている純粋な「金製品」以外に、製品の表面に金が使われた「金メッキ・金張り製品」が含まれている場合があります。

いずれの製品にも金が使用されていることには変わりありません。しかし、金製品と金メッキ・金張り製品には、以下のような異なった特徴があるため、価値の評価にも大きな差が生じます。

金製品 製品全体に金が使用されている
金メッキ製品 製品表面に電気分解で細かくされた金を膜状にして張り付けられている
金張り製品 製品表面に熱と圧力によって表面の金とベースメタル(中身の金属)を合金化させている

原材料の大部分に金が使用されている金製品に比べると、表面のみに金が使用されている金メッキ・金張り製品は、金としての価値評価は格段と低くなります。

また、表面のみに金が使用されている「金メッキ製品」と「金張り製品」でも、金の使用量が異なるため、評価に差が生じるケースが少なくありません。金張り製品は、金メッキ製品と比べて、およそ100倍の厚みを持つため、金張り製品の方が高く評価されます。

金製品の刻印による見分け方

金メッキ・金張り製品ではない純粋な「金製品」の価値は、使用されている金の純度に左右されます。

金製品には、「K24」というような刻印が表面に打たれていることが一般的です。このような刻印は、金の純度を示します。そのため、金製品の価値を見分ける最も手軽な方法は、刻印を確認することです。

金製品に打たれている代表的な刻印の種類には、以下のものがあります。

刻印 意味 純度
K2424金99.99%以上
K2222金91.6~91.7%
K2020金83.5%
K1818金75.0%
K1414金58.5%
K1010金41.7%
K99金37.5%

金製品に打たれている刻印は、製造国によって「K24」もしくは「24K」と表記が異なっています。日本で製造された金製品には、数字の前に「K」を付けることが一般的です。

一方、数字の後に「K」が付く刻印は、海外で製造された製品に多い傾向があります。法制度や精錬技術が未発達な開発途上国で製造されている場合は、刻印よりも低い純度のケースも少なくありません。
そのため、より正確に金の純度を確認するためには、刻印以外の方法を併用する必要があります。

純粋な金製品ではない「金メッキ・金張り製品」には、そのことを示す刻印が打たれていることが一般的です。例えば、以下の記号は金メッキ製品を示します。

  • GP:Gold Plated
  • GEP:Gold Electro Plated
  • HGE:Hard Gold Electroplated

一方で、金張りを示す刻印は次の通りです。

  • GF:Gold Filled
  • GR:Gold Rolled
  • RGP:Rolled Gold Plate

通常、金メッキ・金張り製品には「K18GP」というように、表面に使用されている金の純度表示に金メッキ・金張りを示す表示が付けられています。金製品の刻印を確認する時は、「K18」に続く表記の確認を忘れないように気を付けましょう。

自宅で出来る金製品の見分け方

「金製品」と「金メッキ・金張り製品」は、同じように金が使用されているため、見た目だけで区別することは簡単ではありません。
製品に打たれている刻印を確認することで、区別できるケースが多いですが、製品によっては刻印が打たれていなかったり、中身が偽装されていたりするケースもゼロではありません。

ここでは、製品に打たれている刻印以外で、金製品か否かを簡単に見分ける方法をご紹介します。

磁石に近づけて確かめる

磁石に近づけて確かめる

金製品か否かを確かめたいアイテムを磁石に近づけてみましょう。もし、製品が磁石に反応するようであれば、金製品ではない可能性が高いです。

ただし、磁石を用いた金製品の見分け方には、以下のような注意点があるため、この方法のみで断定することは、おすすめできません。

  • 金製品でも部分的に鉄やニッケルが使われているケースは、磁石に反応する
  • 金メッキ・金張り製品のベースメタルに、銀・スズ・銅・タングステンなどの金属が使われていると磁石に反応しない

色味・手触りで確かめる

純度の高い金には、固有の色味・手触りがあります。そのため、高品質の金製品か否かは、色味と手触りで見分けることも可能です。

金は純度によって色味が大きく異なります。純度の高い金製品ほどオレンジに近い山吹色となり、純度が下がるにつれて明るい黄色味が強くなることが一般的です。また、10金などの純度が低い金製品では、銅などの含有量が増えるため、全体的に色味が暗くなります。

金は他の金属に比べて、高い熱伝導率があります。そのため、触れた時の手触りも金製品の品質を見分ける重要ポイントです。熱伝導率の高い金は、触れた指からの熱がすぐに伝わります。最初は「ヒヤッとした冷たい感触」がありますが、すぐに手の熱が伝わり、温かくなることが金の特徴です。
一方、純度の低い金製品や金メッキ・金張り製品では、触れた瞬間に感じる冷たさが、純度の高い金ほど強くありません。

手に持って重みを確かめる

手に持って重みを確かめる

実際に製品を手に持って、重みを確かめることも一つの見分け方です。金は鉄や銅と比べると比重が大きく、手に持つと金固有のずっしりとした重みがあります。

以下の表は、金・鉄・銅・タングステンの「1立方cmあたりの重さ(g)」である比重値を示したものです。この表から、金の重さは鉄や銅と比べて、倍以上の重みを持つことが分かります。

金属名 単体での比重値(cm3)
19.32
10.50
7.874
8.96
タングステン 19.3

ただし、タングステンのように金の比重に近い金属が使用されている場合は、重さだけでは判断できません。

ネックレスのようなアクセサリーでは、中身が空洞になっているケースがあるため、本物の金が使用されていても、重みがない場合があります。
また、アクセサリーの中でも指輪のような繊細なものには強度を高めるために、18金が用いられることが一般的です。18金では、銀や銅などの金以外の金属が25%使用されるため、比較的軽くなります。

金製品の正確な鑑定は「買取業者への依頼」がおすすめ

金には固有の色味や手触りがあるため、専門家でなくても金の価値をある程度見分けられますが、より正確な鑑定を行うためには、専門家の力を借りることがおすすめです。専門家による鑑定には費用が掛かるというイメージがありますが、金製品買取業者に依頼することで、無料で鑑定してもらえます。

経験豊富な鑑定の専門家が、X線検査機や比重測定器などの精密機器を用いて鑑定するため、より正確な金製品の価値を知ることが可能です。もちろん、鑑定後に金製品を手放したくない場合は、売却を強いられることはありません。

また、貴重な金製品を持ち歩くことに不安を感じる方は、鑑定スタッフが自宅に訪問する出張見積もりサービスを利用することがおすすめです。

まとめ

金製品が持つ価値の見分け方には、自宅で一人でも行える方法がいくつかあります。金の価値を見分ける方法としては、製品に打たれている純度を示す刻印を確かめることが、最も手軽です。また、磁石を金製品に近づけたり、製品の色味や手触りを確かめたりする方法もあります。

また、金製品買取を行う業者に鑑定を依頼することで、無料で金の正確な価値を知ることができます。家の中に眠っている金色のアクセサリー類を買取業者に鑑定してもらってはいかがでしょうか。
現在、金の価値が高騰しているため、製品に使われている金の量次第で予想外の臨時収入を手に入れられるかもしれません。

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