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【防災】再利用もできる!水で膨らむ土のう袋「アクアブロック」

SDGs
2022.12.22

近年防災意識が高まる中、防災グッズを揃える家庭が増えてきました。非常用持ち出し袋など避難用の備えも大切ですが、地震や土砂災害など、起こりやすい災害に合わせた対策も必要です。筆者が住む広島県は、全国で一番「土砂災害警戒区域」の数が多い地域。河川の近くに住む人は大雨のたびに土のう袋を準備しなければならず、土の準備や作業がとても大変だそう。今回は土が不要で、水だけで膨らむ土のう袋を紹介します。河川の近くにお住いの方は、検討してみてください。

従来の土のう袋とは

そもそも土のう袋とはどのようなものなのか、馴染みがない方は想像できないかもしれないですね。土のう袋は、水害や土木工事などで使用するもので、水や土砂の流れを堰き止める役割をします。袋の中に土や砂を詰めて隙間なく並べ、何段にも高く積み上げることで河川の氾濫を防ぎます。

以前は麻素材の土のう袋が主流でしたが、近ごろは紫外線や熱に強い丈夫なポリエチレン製の土のう袋が主流になっているようです。

水で膨らむ土のう袋「アクアブロック」

以前は大雨などで河川が氾濫する危険が高まったとき、土のう袋に土を詰めて備えていました。しかし、土を詰める作業は重労働である上、大雨の中の作業は体力を奪われます。さらに、土のう袋に詰める土や砂も用意しなければなりません。

そこで近年注目されているのが、日水化学工業が独自開発した、水で膨らむ土のう袋「アクアブロック」です。従来の土のう袋のように袋の中に何かを詰める必要はなく、3分ほど水に浸水させるだけで中のポリマーが膨らみ、土のう袋が完成します。

水を含ませただけと聞くと、破れたりするのではないかと不安になるかもしれませんが、落下実験では5.5mの高さから落下させても破損せず、荷重試験では200kgの重さに耐え、杭打ちの試験でも破損しなかったそうです。

アクアブロックは商品仕様によっては再利用が可能。再利用時は若干吸水力が下がりますが、陰干しで自然乾燥させて使うことができます。使わないときは薄い袋状のため保管場所にも困りませんし、土の準備も不要です。

アクアブロックは近年主流になりつつあるポリエチレン製ではなく、天然素材の麻袋です。その理由は、自然分解しやすい素材で、使った後も環境にやさしいこと。また、摩擦が大きい麻素材は、重ねたときに滑りにくいという利点もあります。

アクアブロックの商品仕様は、再利用可能なものや使い捨てのものなど、サイズもさまざまで12種類。用途や保管場所に合わせて選べるので、使いやすい商品を備えることが可能です。

近年では似たような吸水タイプの土のう袋が流通しているようですが、アクアブロックはその性能が高く評価され、「NETIS(国土交通省)」の登録品として認められています。

アクアブロックはどこで買える?

アクアブロックは、これまで自衛隊や地方自治体をはじめ、JRや地下鉄の駅など、さまざまな場所に納入されています。もちろん、私たち一般消費者が購入することも可能。

オンラインショッピングを利用される方は、「楽天」や「Amazon(アマゾン)」、「モノタロウ」などで取り扱いがあるので、チェックしてみてください。土のう袋は1枚だけ準備しておくというものではなく、まとまった枚数を準備されると思いますので、自宅まで配送してもらえるオンラインショップで取り扱いがあるのは嬉しいですね。

災害への備えは使いやすい商品を

災害への備えを考えるとき、大切なことのひとつは「非常事態でも無理なく使えるかどうか」です。災害時は日常と違い、気持ちにも余裕がありません。悪天候の中、屋外での作業は、体力面はもちろん、気持ちの面でも負担になるのではないでしょうか。できるだけ手軽に準備でき、普段の生活で邪魔にならないようなコンパクトなものを備えておきたいですね。

記事を作成・監修したマイスター

井手本亜希

マスターライフオーガナイザー®、整理収納アドバイザー1級、キッズ作文トレーナー

井手本亜希

元・汚部屋住人で片づけのプロ。 幾度となくリバウンドを繰り返したのち、思考と空間の整理のプロ「ライフオーガナイザー」になりました。 思い出大好きタイプで今でも家にモノは多いですが、とても快適な空間で暮らしています。 片づけられなかった経験や狭いアパート暮らしの工夫などを元に、暮らしに役立つエコ情報をお伝えしたいと思います。

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