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フィルムレスティッシュはアリorナシ?エコと安全性の両立を考える

SDGs
2022.11.25

最近目にすることが増えている、箱ティッシュの取り出し口のフィルムが無い「フィルムレスティッシュ」。もとは、環境に配慮して考案されたものです。自治体によってはこれまで空箱を廃棄する際にフィルムと箱の分別が必要でしたが、この手間が省けるなどのメリットがあります。しかし、実際は取り出し口に手が触れると痛く、「ケガの可能性もあるのでは…?」と懸念する声もあるんです。今回は、箱ティッシュの、フィルムの存在意義、エコの両視点で考えてみます。

フィルムレスティッシュとは

「フィルムレスティッシュ」は、ティッシュやトイレットペーパー、おむつなどの製造・販売で知られる王子ネピア株式会社(以下、ネピア)が開発した商品です。
箱ティッシュの取り出し口のフィルムを無くしたデザインが特徴。廃棄時の分別の手間を省き、環境に配慮されていることから、「日本パッケージングコンテスト」で日用品・雑貨包装部門賞において受賞歴も。
最近はネピアだけに限らず、他社のフィルムレスティッシュも見かけるようになってきました。

そもそも箱ティッシュのフィルムはなぜあるの?

そもそもなぜ箱ティッシュの取り出し口にはフィルムがついているのでしょうか。当たり前のように使っていて、考えることもなかったかもしれません。このフィルムには、次のような役割があると考えられています。

・ティッシュの箱の中に埃が入らないようにするため
・取り出し口のギザギザでティッシュが破れないようにするため
・ティッシュを取り出した際に紙紛が飛ばないようにするため
・一度にたくさんティッシュが取れてしまうのを防ぐため

フィルムが無い場合、上記に挙げたことが起こってしまう可能性があります。フィルムはひっそりとさまざまなトラブルを回避してくれているんですね。

また、取り出し口に触れると痛い・ケガの可能性もあるのでは、という声があるのも事実です。
「取り出し口のギザギザした部分(取り出し口のミシン目)が直接手に触れて痛い」という感想を持つ人もいます。ティッシュの取り出し口が直線の場合、「取り出し口が狭いので指が挟まりやすく、指先を切る可能性もあるのでは」いう指摘も。特に小さな子どもがいるということから、危険性を感じる方もいるようです。

家族構成によって使用を分けるのがベストかも

環境を思って作られたフィルムレスティッシュですが、使う場面によっては思わぬケガにつながる可能性はゼロではないかもしれません。
小さな子どもがいるご家庭では、従来のフィルムありティッシュを使う・子どもが使う場所のティッシュだけは従来タイプにして、大人が使うものをフィルムレスにするなど。心配な場合は、家族構成やシーンに応じて使い分けるのが良いでしょう。

ちなみに同じフィルムレスティッシュでも、取り出し口の中央部分が丸い新形状のデザインのものもあるようです。これであれば直線の取り出し口のものよりケガの可能性は低いのではないでしょうか。
今後も商品改良が進み、エコと安全性が両立するものが登場することを期待したいですね。

まとめ

筆者がフィルムレスティッシュを知ったのはごく最近です。売り場の商品にはどれも環境に優しいフレーズが書かれていて、好印象を抱いていました。ところが、このティッシュに危険性があることを知り、驚き。確かにフィルムを除くとギザギザ部分が直に触れて、手や指を切る可能性を感じました。
ティッシュの使用年齢層のうち、危険性のある小さな子どもが占める割合は少数。それでも、老若男女が安心して使えるエコな箱ティッシュができればいいなと思います。

記事を作成・監修したマイスター

maho

高等学校国語科教諭、学校図書館司書教諭、国内旅行業務取扱管理者

maho

お買い物大好き、娘が生まれてからは可愛い子ども服に目が無いママライター。 もともと持ち物が多いのですが、結婚して転勤族となり、いよいよ身軽な生活を送りたいと思っています。丁寧でシンプルな暮らしを送るのが目標。 身近で取り入れやすいエコ情報お届けします。 他にも、色彩検定、旅程管理主任者、損害保険募集人の資格あり

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