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ちょっと注目したい水素の話!化石燃料に代わる次世代エネルギー

SDGs
2021.2.22

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日本では、石炭や石油をもとにエネルギーを得る方法が主流ですが、化石燃料に頼った発電は環境への配慮やエネルギー自給率の観点で変えていくことが求められています。
そこで近年、エネルギー源として注目を集めているのが水素です。世界中で水素エネルギーや水素を燃料とした電池の研究が進められていて、日本も技術力でリードしています。政府は水素社会実現に向け、多くの取り組みをしているんですよ。

クリーンで身近にあるエネルギー源・水素

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まずは、なぜ水素に注目が集まっているのか解説していきましょう。

・水素は資源が乏しい日本にぴったり
水素(H)はとても身近な元素です。私たちが生きていくうえで欠かせない水(H2O)にもご存じの通り水素が含まれており、食品廃棄物や下水汚泥、木材といったバイオマスや化石燃料にも含まれます。水素は二次エネルギーにあたりますが、原料や水素を得る手段はさまざまで、資源が少ないといわれる日本でも、今後技術の開発等により水素を潤沢につくることが可能といわれています。

ちなみに水素は水素ガス(H2)として宇宙空間に漂っていて、宇宙の質量の約7割は水素ガスなのだとか。空気よりも軽く、拡散しやすい特徴があります。

・水素は利用時にCO2を排出しない

水素がなぜクリーンエネルギーと呼ばれているかというと、利用する際に温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)を発生させないからです。水素を燃焼させてエネルギーをつくり出した場合、排出されるのは水のみ。さらにエネルギー効率も高いというメリットがあります。世の中にはすでに水素で走る電車や、水素で飛ぶロケットもあるそうですよ。

水素で発電された電気を使う時代がくるかも!

水素を効率よく得る方法や、水素からエネルギーをつくる技術、燃料電池の研究・開発が世界中で行われています。水素は化石燃料から生成する方法や、化学工場などで副産物として排出されたものを利用する方法もありますが、水を電気分解したり、バイオマスから製造したり、CO2の排出が少ない方法も研究されていますよ。

水素は「つくって・ためる」ことができるポイントでも注目されています。その身近な利用例として、現段階では水素を利用した家庭用燃料電池(エネファーム)や燃料電池自動車、水素ステーションがメジャーです。

政府は、2030年頃を目標に大規模な水素発電を導入し、2040年頃にはCO2フリー水素供給システムの確立というロードマップを公表していて、水素がエネルギー源として当たり前に使われる時代を目指しています。水素や水素社会というワードを耳にする機会が今後格段に増えるかもしれませんね。

ガソリン車が古いといわれる時代がくるかも!

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2030年代を目安に、ガソリン車の新車販売を廃止する方向で調整中、という話をご存じでしょうか?日本は2050年までにカーボンニュートラルの実現(温室効果ガスの排出量実質ゼロ)を宣言していて、その取り組みのひとつでもあります。それにともない、水素の力で発電して走る燃料電池自動車(FCV)の開発も進行中です。

たとえば、TOYOTA(トヨタ)の新型「MIRAI」がその代表格。水素ステーションで充填した水素と、取り込んだ酸素で電気をつくり出し、動く仕組みとなっています。現在でも環境に配慮した自動車が多く登場していますが、今後はハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、電気自動車(EV)、燃料電池車といった、よりCO2排出量が少ない自動車を主流としたい意向があるようです。

近い将来、今の子ども達が大人になるころには、ガソリン車が古いといわれてしまう時代がくるかもしれませんね。

まとめ

日本は2050年を目標にカーボンニュートラルの実現の宣言をしていることから、CO2の排出が少ないエネルギー源に注目が集まっています。私たちも、カーボンニュートラル目標の達成や地球の未来のために、意識や行動を環境にやさしい方向へ少しずつシフトしていきたいですね。水素社会の実現は近くまできています。クリーンエネルギーの選択肢として、水素の存在を心に留めておきましょう。

記事を作成・監修したマイスター

kimmy

ISO14001内部監査員資格、高等学校教諭一種免許状(保健体育)

kimmy

ミニマルライフに憧れている転勤族ママです。常日頃から時間を見つけては断捨離に勤しんでいます!最近はサスティナビリティというワードが気になっています。

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