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【2022年】注目される水平リサイクル!限りある資源のために私たちができること

SDGs
2022.2.24

水平リサイクルは「ペットボトル→ペットボトル」、「紙おむつ→紙おむつ」のように、同じものから同じものに生まれ変わるリサイクル方法です。水平リサイクルを行うことができれば、リサイクルを永久的に続けることができます。さらにリサイクルで発生する二酸化炭素排出量もほかのリサイクル方法と比べて少ないことから、2022年現在さまざまな企業で注目されています。今回は水平リサイクルについて深堀りし、私たちには何ができるのかを考えていきましょう。

水平リサイクルって?ほかのリサイクルとの違いは?

水平リサイクルは「ホリゾンタルリサイクル」とも呼ばれ、リサイクル前の製品とリサイクル後の製品が同じになるリサイクル方法を指します。水平リサイクルの代表例として挙げられるのがアルミ缶やダンボール、ビンなどです。
これらの製品名を聞くと「昔にリサイクルを行っていると聞いたことがある」という人も多いのではないでしょうか?
なぜ 2022年に水平リサイクルが注目されているのかというと、新たに「ペットボトル」や「詰め替え容器」、「紙おむつ」などが水平リサイクル可能製品として、その技術が進歩してきたからです。

そもそも、ペットボトルはカスケードリサイクルが行われてきた製品です。カスケードリサイクルとは、リサイクル前とリサイクル後の製品が異なり、元の製品と比べると品質低下を伴うリサイクルを指します。
例えば、ペットボトルはカスケードリサイクルを行うと、食品用トレイや繊維、粘着ラベル素材などに生まれ変わります。再利用できるという点は素晴らしいですが、環境負荷が大きく、品質が低下するというデメリットがありました。

しかし、ペットボトルの水平リサイクルなら同じ資源を繰り返し使用でき、原料となる石油をほとんど追加しないことから二酸化炭素排出量も軽減され、より環境にやさしくリサイクルをすることができるのです。

いろんな企業が始めている!水平リサイクル

2022年2月現在、水平リサイクルの技術が進歩したことにより、さまざまな企業で水平リサイクルによるSDGs(エスディージーズ)の取り組みが発表されています。ここでは、アサヒ飲料と花王の取り組みを見てみましょう。

・アサヒ飲料
2022年に創立50周年を迎えるアサヒ飲料では、2022年4月から業界に先駆けて、「おいしい水」や「十六茶」、「カルピス」などの一部大型ペットボトルに、ケミカルリサイクルで再生されたペットボトルの原料を100%使用することを発表。
ケミカルリサイクルとは、廃プラスチックを科学的に分解し、製品原料などに再利用するリサイクル方法のことをいいます。今後、ケミカルリサイクルを取り入れることで、使用済みペットボトルを水平リサイクルさせる取り組みも推進していくようです。

・花王
「リデュース(減らす)」、「リプレイス(置き換える)」、「リユース(再利用する)」、「リサイクル(再資源化する)」の4Rを推進するなど、以前から環境や社会貢献へのアプローチとしてプラスチック循環社会に向けた取り組みを行っている花王。2020年9月には、ワンウェイプラスチック(リサイクルされず使い捨てされるプラスチック)製品の水平リサイクル化に向けた実証実験をスタートしました。
現在、水平リサイクルによるハンドソープボトルや詰め替えパックなどの研究開発を進めており、将来的には、詰め替えパックから詰め替えパックへの水平リサイクルの実現を目指しています。

水平リサイクルのために私たちができること

水平リサイクルを可能にするためには、私たち消費者の心がけも大切です。ペットボトルを例に挙げてみましょう。水平リサイクルを行うためには、ペットボトルが資源として回収されなければなりません。
そのためには、私たち消費者がやらなければならない4ステップがあります。

ステップ1.キャップやラベルを外す
ステップ2.ペットボトルの中をすすいできれいにする
ステップ3.ペットボトルを平らにつぶす
ステップ4.ペットボトル専用のリサイクルボックスに入れる

たしかに手間がかかるかもしれません。しかし、このたった4ステップを行うことで、ペットボトルは新しく生まれ変わります。ペットボトルをただ捨ててしまえばゴミになってしまいますが、リサイクルすれば資源になります。
少しの手間でリサイクルが促進されていきます。ぜひ私たちの手で進めていきましょう。

水平リサイクルで地球環境を守ろう!

同じ製品から新しい同じ製品を生み出す水平リサイクル。これまでのリサイクル方法よりも資源が有効活用しやすく、二酸化炭素の排出量も少ないとあって、画期的なリサイクル方法として研究が進められています。私たちが環境のためにできることは何なのかをよく考え、私たちの力で地球環境を守っていきましょう。

記事を作成・監修したマイスター

umi

FP技能検定2級

umi

ダンスエクササイズと断捨離にハマる2児の母です。大学では環境科学をかじっていたこともあり、エコが好きです。わかりやすく役に立つ記事をお届けできるよう頑張ります。

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