あなたはチョコレートは好きですか?・・・あ、大丈夫です。好きですよね。わかります。私もですから。ふと、甘いチョコレートとほろ苦いコーヒーで疲れを吹き飛ばしたくなる事があります。冗談はさておき、
そんなチョコレートの原材料、カカオを巡って様々な問題が発生している事を知っているでしょうか。
今回はそんな社会問題や環境問題3つと解決のための様々な運動をご紹介します。
世界最大のカカオ生産国はアフリカですが、そのアフリカの子供達5人のうち1人がカカオなどを生産する農業に従事していると言われています。
つまり5人に1人の子供は学校に行く事ができず、教育を受けられないために将来の夢、就職に対する選択肢を大幅に狭めてしまっているのです。
カカオの需要に伴い、農園開拓が進んだ結果、森林が大幅に消失しています。
2019年から3年間の間で、コートジボワールとガーナで失われた熱帯林の面積を合わせると、約6万ヘクタール。これは東京23区の面積と匹敵します。
しかも、熱帯林の消失速度は年々上昇傾向にあるとか・・・。
3つ目の問題は農家の貧困問題。1つ目の児童労働と繋がっていますが、貧困なために子供を学校に行かせる事ができず、かと言って誰かを雇う事もできない。その結果、児童労働させざるをえないという状況が作り出されています。
貧困になってしまう理由の1つとしては、チョコレートが出来上がってから売れるまでに様々な人が携わります。例えば、メーカー、小売業者などですね。各々で収益を得る中、最終的に農家への取り分は5%前後と言われています。また、消費者の需要は「安さ」のためにチョコレートの価値が下がり、更に農家への取り分が少なくなっていくという悪循環も作り出されています。
これらの問題に対し、様々な運動がされているので一部をご紹介します。
・スマイルカカオプロジェクト(有楽製菓株式会社)
2022 年内に一部の商品に使用するカカオ原料を、児童労働撤廃につながる「スマイルカカオ」に切り替え、また、2025 年までには全ての商品のカカオ原料を「スマイルカカオ」へ切り替えることを目指すプロジェクトです。
スマイルカカオとはサステナブルカカオ原料の事で、カカオ農家の方々の生活向上と地球環境を考慮されながら収穫されたカカオ豆になります。
消費者がサステナブルカカオ原料が使われている商品を選択し続ける事により、結果的にカカオ農家の方々を支援する事に繋がります。
・1チョコfor1スマイル(森永製菓株式会社)
2008年から続けられている活動で、商品の売り上げの一部をガーナなどの子供達の支援に使っています。
現時点ではキャンペーンは終了していますが、期間中は対象商品1個につき1円を寄付するといったキャンペーンも行われていました。
・フォーエバーチョコレート(バリーカレボーグループ)
2025年までにサステナブルなチョコレートを当たり前にするという計画がたてられており、具体的なビジョンとしては、サプライチェーンから児童労働の撲滅・50万人以上のカカオ生産者を貧困から救う・カーボン&フォレストポジティブ化・すべての製品に100%持続可能な原材料を使用 の4つを目指されています。これらの課題について、すでにあらゆるアプローチが実施されています。
今回調べてみて、全国で愛されているチョコレートの裏で社会問題、環境問題がおきている事。また、問題に対して各企業が様々な支援を行っている事を知る事ができました。今回紹介した運動は極一部ですが、活動に積極的な企業の商品を選択して自然や子供達の支援に繋げていきたいですね
記事を作成・監修したマイスター
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