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ノンアルでも楽しい時間を…あえて飲まないソバーキュリアスとは

SDGs
2022.10.25

飲めるのにあえてお酒を口にしない、または少ししか飲まない「ソバーキュリアス(ソバキュリ)」というライフスタイルが、欧米の若者を中心に広がっています。
無理してお酒を飲まなくてもOKという多様性の時代が来ていることの表れだとされ、日本の若者にも浸透しつつあるのだとか。
本記事では、ソバキュリって何?というところからエコにつながるポイント、楽しい時間を過ごせる人気のノンアル飲料をご紹介しましょう。

飲めるのに飲まない「ソバーキュリアス」とは?

欧米のZ世代の若者を中心にトレンドになっており、日本でも耳にするようになってきた「ソバーキュリアス」というワード。sober(しらふ)とcurious(好奇心が強い)を合わせた造語です。
アルコールに弱いわけではないけれど、「あえて飲まない」または「少ししか飲まない」選択をする価値観のことで、ソバーキュリアスを実践する人のことを「ソバキュリアン」と呼び、「ソバキュリ」と略されることもあります。

2018年にイギリスのジャーナリストであるルビー・ウォリントンが発売した『SOBER CURIOUS』という書籍をきっかけに、この価値観が欧米で広がりました。SNS上では「#sober」のハッシュタグをつけ、お酒を控えて有意義に過ごす様子をシェアする若者が多くいます。

「禁酒とは何が違うの?」と思う方もいるでしょう。禁酒は、健康維持やダイエットなどのために、本当は飲みたいのにお酒を「我慢」することを指します。
お酒好きな方にとって禁酒はストイックさが必要で、我慢というネガティブな気持ちを抱えながら行うケースが多いでしょう。
それに対してソバーキュリアスは、「お酒に飲まれることなく、あえて飲まないのがクール」「しらふのほうが会話を楽しめる」といったポジティブな気持ちで実践するライフスタイルなのです。

ソバーキュリアスを実践することで、主に下記のメリットがあると考えられています。

・身体面・精神面で健康的な生活が手に入る
・仕事や学び、趣味に集中しやすい
・コミュニケーションの質をより高められる
・飲み会に行かないことで、自身にとって有意義と思えることにお金を使える

お酒を控えることで、よく眠れるようになったり、理想の体型に近づけたりといった身体面や精神へのプラスの影響は大きいもの。それ以外にも、2日酔いにならないことで休日を充実したものにできたり、飲み代や交通費を趣味や貯金に充てられたりといった生活面での変化も実感できるかもしれません。

減酒はCO2削減にもつながる!?「ソバキュリ」のエコな点とは

近頃、畜産が環境に大きな負荷を与えているとして、植物性の素材を使った「代替肉」が人気を集めています。
しかし環境問題につながるのは、肉の消費だけでなく飲酒も例外ではありません。
ワインにはぶどう、ビールには麦など、お酒にはさまざまな農作物が原料として使われており、その生産過程や流通過程では多くのCO2を排出しています。

国立研究開発法人 国立環境研究所のデータによると、アルコールとたばこを控えることで、1年で1人あたり160kgのCO2を削減可能だとしています。160kgという数字は、マイカーを軽自動車に変えること以上の削減量です。
また、菓子やアルコール、ジュースを減らすだけでも、130kgのCO2を削減できるというデータもあります。

適量の飲酒は身体に良い影響があり、お酒を楽しむ時間も有意義なものです。禁酒というストイックな方法ではなく、たまには「ソバキュリアン」となって、健康とエコを意識してみるのはいかがでしょうか。

おすすめノンアル&炭酸飲料を各社の取り組みとともに紹介!

「ソバーキュリアス」のニーズ増加に合わせ、日本の大手ビール各社はノンアル飲料やアルコール度数が低いお酒を発売し、それぞれのキャッチコピーとともに「自分らしく健康的に飲む」ことの大切さを提唱しています。
各社のソバキュリに向けた取り組みや、飲まない人も一緒に楽しめる炭酸飲料やノンアル飲料を見ていきましょう。

・『ウィルキンソン タンサン #sober スパイシーレモンジンジャ』│アサヒ飲料
ラベルに「#sober(タグソバー)」の文字が入った、スッキリ感とスパイシーな後味を楽しめる炭酸水。第2弾としてスパイシーグリーンアップルのフレーバーも発売しています。
アサヒグループでは、「スマドリ=スマートドリンキング」というキャッチコピーを掲げ、自分の気分で飲み物をスマートに選べる時代にしようという、飲み方の多様性を提案。
2022年6月には、アサヒビールと電通デジタルが共同で設立したスマドリ株式会社が、「SUMADORI-BAR SHIBUYA(スマドリバー シブヤ)」を渋谷にオープン。アルコール度数0%・0.5%・3%のドリンクを100種類の中から選べるバーで、飲む人も飲まない人も一緒に楽しめる場を提供しています。

・『MOCK Bar(モクバル)』│キリンビール
7種類のフルーツとスパイスが香るノンアルコールのサングリア。ワインエキスもプラスされており、本物のサングリアを飲んでいるような豊かな余韻が味わえます。
キリングループでは、食事や会話を楽しみながらゆっくりお酒を味わう「スロードリンク」を提案。ホームページなどで、身体への負担を減らす・周りの人の飲み方を尊重する・お酒や食べ物が持つ背景をじっくり堪能するといった、これからの飲み方を紹介しています。

・『のんある気分』│サントリー
バリエーション豊富なフレーバーとともに、サワーの味わいを実現したノンアルコールチューハイ。カロリー0・糖類0・プリン体0のノンアルコールビール『オールフリー』とともに、健康志向の方に寄り添ったノンアル飲料を展開しています。
サントリーグループでは、お酒と上手に付き合って健康的で豊かな生活を送る「DRINK SMART(ドリンク・スマート)」を掲げ、適正飲酒・アルコール関連問題の予防を目指しています。

新しい価値観を受け入れて楽しい時間を過ごそう

ソバーキュリアスは、お酒の席で親睦を深める「飲みニケーション時代」を過ごしてきた上の世代には、少し驚く価値観かもしれません。しかし、ソバキュリの考え方を理解して、お酒とノンアルで楽しく乾杯できる雰囲気づくりを行うことが、これからの時代に必要な多様性を受け入れることにつながるでしょう。

記事を作成・監修したマイスター

yoko
モノも物欲も減らしたいアラフォーです。終活の一環で断捨離している両家親を見ていると、モノを買うときに「捨てるとき」のことまで考えるようになりました。子どもが安心して大きくなっていける環境を整えていきたいです。

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