断捨離で洋服を手放す際、どのように処分していますか?高価なブランドものの洋服なら高く買取してもらえるかもしれませんが、そのほかのものは大したお金にならないどころか、受け取ってもらえないこともあります。まだまだ着られる洋服はせっかくなら誰かのために役立てたいですよね。そこで今回は、洋服を寄付する方法をご紹介します。寄付するメリットやデメリットも合わせて解説するので、古着寄付を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
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ファストファッションのおかげでおしゃれな洋服を安く着られるようになりましたが、その一方で大量生産・大量消費が発生し、たくさんの洋服が廃棄されています。購入される洋服は1人あたり年間約18枚あり、一度も着ていない洋服はなんと約25枚もあるそう。そして、手放す洋服の年間平均枚数は約12枚。その約68%は可燃・不燃ごみとして廃棄されており、処分のために行う焼却や埋め立てが、環境に悪影響を及ぼしているのが現状です。再流通または回収する洋服を増やすことで、環境への負担を軽減できます。
環境負担を減らすための、洋服を再利用する方法を3つご紹介しましょう。
手放す洋服がまだきれいな状態である場合、洋服として再利用できます。「いざ着てみるとイメージと違った」「サイズが合わなくなった」といった服もあるでしょう。そんなときは、買取専門店やフリマアプリで売ったり、友人や家族に譲ったり、貧困家庭に洋服を寄付するのがおすすめです。本当に必要としている人に洋服を着てもらうことで、罪悪感なく手放すことができます。
「人に着てもらうには着用感がありすぎる、汚れている」という場合は、洋服を布として扱い新しいものを作り出す方法もあります。クッションカバーやバッグ、ランチョンマットなどに変身させることで、より長く使うことが可能です。裁縫が得意な方は、洋服から新たな洋服をつくってもいいでしょう。また、もともとの素材を活かしてさらに価値のあるものを生み出す「アップサイクル」にも注目度が高まっています。
リサイクルは、廃棄する洋服を資源として再利用することです。リサイクル業者や廃品回収など、リサイクルを行っている業者に引き取ってもらうことでリサイクルできます。洋服を扱うショップの中には、リサイクルボックスを設置しているところもあります。ショップによっては「自社で購入した洋服に限る」など、回収条件がついている場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
古着を寄付する方法や寄付する際の注意点をまとめてみました。
古着をどこに持ち込めばいいのか分からない方も多いでしょう。そこで古着を寄付する方法を5つ挙げてみました。
NPO法人などの中には、衣類を必要としている国に日本の古着を寄付している団体があります。値がつきにくいノーブランドの洋服の処分先に迷う場合におすすめです。衣類を送付するためのお金はかかりますが、衣類の断捨離が社会貢献につながることから、気持ちよく洋服を手放すことができます。団体に洋服を寄付する場合は、どのような洋服をいつ受け入れているのかなどを事前にチェックしてから寄付するようにしましょう。
地域の廃品回収やスーパーの駐車場にあるリサイクルステーションにも洋服を持ち込むことができます。衣類であればどんな状態のものでも回収できることが多いので、まとめて処分することが可能です。状態がいいものは古着として再利用され、汚れや破れなどがあるものは工場で使う雑巾や自動車の内装材などにリサイクルされます。
児童養護施設や孤児院など古着寄付をしたい施設に直接送るのもひとつの方法です。寄付する場合は、受け入れ可能な洋服の条件などもチェックしたうえで送ると、迷惑をかけることなく洋服を手放すことができます。ただし寄付を受け付けていない場合もあるため注意が必要です。
買取専門店の中には買取品を日本で販売せずに海外に寄付したり、買取で得たお金を寄付したりしているお店があります。古着寄付をする際に自分で送付する手間や条件の確認が負担に感じる方は、買取専門店を利用するのがおすすめです。
大手ファストファッションでは店内に回収ボックスを設けている店舗があるのをご存じでしょうか。回収された洋服は新しい洋服を作るための資源となったり、海外へ寄付されたりします。店舗によっては回収できるのは自社製品のみと条件がついている場合があるので、事前に確認してから持ち込むようにしましょう。
寄付したい団体や施設によっては洋服に条件がある場合があります。どんなものでも受け入れてくれるというわけではなく、ある程度品質が保たれていることが大切です。以下によくある条件をピックアップしてみました。
【受け入れ不可の可能性が高い洋服】
・汚れやシミがあるもの
・破れやほつれなど傷んでいるもの
・記名があるもの
・使用済みの下着や靴下
・体操服やユニフォーム、水着
・洗濯やクリーニングをしていないもの
以上の条件を満たしていない洋服は、受け入れできないことがあります。1点ずつ確認する時間がない場合やまとめて処分したい場合は、地域の廃品回収や買取専門店がおすすめです。
不要な洋服が大量に発生しやすい断捨離。まとめて手放したい場合や状態がよく値がつきそうなものは買取専門店に持ち込んでみましょう。ここでは、特徴の異なる3つの買取専門店をピックアップしてみました。
「ノーブランド品も買取してもらいたい」という方におすすめなのがエコリングです。エコリングの宅配買取ではブランド品と合わせればノーブランド品も買取してくれるため、手持ちの洋服を一気に処分できます。洋服の査定金額の中から寄付ができ、寄付先も海外の子どもたちへの支援や、災害時のための救護支援など5カ所から選ぶことが可能です。
着物の高価買取査定ができると評判のザ・ゴールドでは、買取した着物の寄付活動を行っています。寄付された着物は着物リメイク作家へ提供され、小物や日常使いできる形へと変身。また、着物の一部は障害のある方の創作活動にも役立てられます。
不要な洋服のなかに高価なブランド品が多い方はブランディアもおすすめ。宅配買取サービスを利用して古着寄付することでさまざまな支援ができます。具体的にはウクライナへの緊急支援や、日本の貧困家庭に食品を寄付する支援など。ただし、ブランド品といってもブランディアが指定するブランドのみの買取となるため、事前に買取可能なブランドのリストを確認しておきましょう。
古着を直接送付することで社会貢献を実感できるのが団体への寄付の魅力です。寄付した洋服をワクチンに換えて支援したり、送った洋服をそのまま使ってもらえたりと団体によって支援内容はさまざま。自分が支援したい内容によって寄付先を選んでみるのもいいでしょう。ここでは寄付する際の利用方法や寄付先、寄付できる洋服の条件などをまとめてご紹介します。
特定非営利活動法人ワールドギフトは、物品支援のほかに食糧支援や医療支援を行う国際協力NPOです。貧困地域や孤児施設、行政施設など助けを求める施設や団体に対してできる限りの支援を行っています。支援内容は公式インスタグラムでも確認が可能です。
【寄付方法】
1.洋服を段ボールやスーツケースに詰める
2.公式ホームページの「不用品で支援」フォームから必要事項を送信
3.依頼確定メールを確認
4.寄付する量や発送方法に応じた寄付金を振込み
5.洋服を発送
【寄付先】
アフガニスタンやインド、スーダンなど92カ国
【寄付できる洋服の条件】
・不衛生な状態でないもの
・しっかり梱包されているもの、梱包に不備がないもの
2012年に認定NPO法人となった日本救援衣料センターは、洋服による支援を専門にした団体です。世界で貧困や紛争などにみまわれ、衣類を必要としている方々に日本の洋服を配布するために設立されました。日本救援衣料センターへの寄付金は寄付金控除の対象となるため、利用する方は寄付金振込時の受領書を保管し、確定申告の際に制度を利用してみてください。
【寄付方法】
1.洋服を段ボールか紙袋に詰める
2.洋服を発送する
3.海外輸送費を振り込む
4.払込取扱票を受取る
【寄付先】
カンボジアやソロモン諸島、フィリピン、ヨルダンなど世界各国
【寄付できる洋服の条件】
・下着、靴下、パジャマは新品のみ
・シミ、傷のない洗濯済みの洋服
・企業制服は新品のブラウスと新品の夏物作業着のみ
日本ファイバーリサイクル連帯協議会は、主にパキスタンの人々の支援を行っている団体です。衣類のリユース活動やスラムで生きる子どもたちの自立のための支援などを行っています。回収した洋服の8割を海外に輸出し、2割を日本で販売して売り上げを活動支援金として利用しています。
【寄付方法】
・宅配便や郵便で送付する場合
1.洋服をシーツなどの大きい布やビニール袋、紙袋などに詰める
2.宅配便か郵便で送付する
・センターへ直接持ち込む場合
1.公式ホームページの予約フォームか電話、メールにて予約をする
2.案内や受付票をダウンロードして必要事項を記入する
3.センターに持ち込む
【寄付先】
パキスタン
【寄付できる洋服の条件】
・汚れ、シミ、破れ、縮み、毛玉がないもの
・洗濯済みのもの
※洋服の種類によって新品のみ受付可能なものや受付自体不可のものなど細かく決められているため、詳しくは公式ホームページを確認しましょう
古着deワクチンは洋服を寄付することで世界の子どもたちにワクチンを届けられる団体です。洋服を回収するための専用の回収キットを購入することで、1つにつき5人の子どもたちにワクチンを寄付できます。寄付するワクチンで予防できる病気は、手足にマヒが残るほか、場合によっては死に至ることもあるポリオ(小児マヒ)。古着deワクチンを利用することで、ポリオの予防に貢献できるでしょう。
【寄付方法】
1.専用回収キットをネットから申し込む
2.洋服を専用回収キットに詰める
3.メールで届く集荷日時依頼フォームから集荷を依頼する
※サービス利用後にレビューを行うことで、さらにワクチン寄付ができます
【寄付先】
フィリピン、カンボジア、ミャンマー、ラオス、ブータン、バヌアツ
【寄付できる洋服の条件】
・大きな穴が開いていたり大きく裂けていたりなど状態が悪くないもの
・下着、水着、パジャマ以外
日本のDV被害者への支援ができる全国女性シェルターネット。シェルターで保護されている女性や子どもたちに対して衣類を寄付できます。ただし洋服の寄付ができるのは企業や団体のみとなっており、個人からは受け付けていないようです。寄付金に関しては個人法人問わず受け付けているため、DV被害者への寄付をしたい方は、買取専門店で洋服を売ったお金で寄付するのもいいでしょう。
洋服を扱う店舗の中には、古着を回収するボックスを設置している店舗もあります。店舗で回収された古着は世界の貧困家庭に寄付されたり、新しい服の材料として活用されたり用途はさまざま。店舗に古着を持ち込むだけでよく、作業やお金が必要ないため、気軽に古着を寄付したい方におすすめです。
いらない服を寄付できるとして有名なのはユニクロやジーユーではないでしょうか。古着回収ボックスは全国の店舗に設置されているため、お買い物ついでに寄付しやすいのが魅力です。回収された洋服は、世界で必要としている人々に送られたり、固形燃料へリサイクルされたりして活用されます。
【対象商品】
ユニクロ・ジーユー・プラステの商品
【寄付方法】
店内に設置されている回収ボックスへ入れる
2010年からスタートした無印良品の洋服のリサイクル活動。まだ着られる服は染め直して再利用したり、布を組み合わせて新たな価値を生み出したりしています。着ることができない洋服は次の洋服の原料として活用することも。会員証の「MUJI Passport」を提示することで1回につき1,000マイルのプレゼントもあります。
【対象商品】
無印良品のすべての洋服
【寄付方法】
スタッフへ声をかけて渡す
アーバンリサーチは「古着バトン」と称して洋服を回収し再利用しているアパレルブランドです。回収した服は店舗にて再販売したり、一般財団法人 みらいこども財団へ寄付したり、リメイクや繊維再生を行ったりとさまざまな方法で活用されます。それらのうち再販売で出た利益や寄付した服は、支援が必要な子どもたちへ送られます。
【対象商品】
洋服全般が対象
※一部下着や作業着など取り扱えないものもあるため、詳しくは公式ホームページをご覧ください
【寄付方法】
一部店舗とオンラインストアにて販売されている回収キットに洋服を入れ、送る
おしゃれなアウトドアグッズがそろうお店として有名なスノーピークも、洋服の回収を行っています。不要になった服から新たな服を作り出すのはもちろんですが、将来的にはアウトドア用品であるテントやタープも回収して洋服へと作り変えるための開発を進めているようです。
【対象商品】
洋服全般が対象
【寄付方法】
直営店のレジカウンターへ持ち込み
洋服の青山では、スーツやワイシャツ、ネクタイなどの小物類をふくめた衣類を店舗にて回収しています。メンズスーツ2着を寄付すると、買い物に利用できる10%OFFクーポンが2枚もらえる特典も。回収した洋服はリサイクルされて防災用毛布として再利用されています。
【対象商品】
メンズスーツやフォーマル服、学生服など(他社製品も寄付可能)
【寄付方法】
「下取りしたい」と店頭のスタッフに声をかける
古着を寄付することのメリットを4つご紹介します。
捨ててゴミになってしまうか、売っても二束三文にもならなかった洋服が誰かに喜ばれるのは嬉しいことですよね。とくにサイズが合わない、似合わないといった理由で手放す場合、まだ着られると思うと処分するのはもったいないですよね。洋服の寄付は部屋をきれいにしつつ誰かの役に立てるというメリットがあります。
断捨離をして不要な洋服が大量に出てくると、1点ずつフリーマーケットやネットオークションで手放すのは面倒な作業です。なかなか手がつけられず不要な洋服が家に溜まってしまうこともあるでしょう。寄付する場合は汚れや破れなどがないかを確認するだけでいいので、まとめて手放しやすいのが魅力です。一気に手放すことで自宅の収納スペースもサクッと片づきます。
まだ着られる洋服を手放すのは罪悪感がつきまとうもの。「まだきれいだから…」「高かったし…」と、もったいないから捨てられない洋服がクローゼットに眠っていませんか?断捨離をするとそんな洋服がたくさん出てくるので、より捨てにくくなってしまいます。寄付をすれば誰かに再利用してもらったり、売ったお金が誰かのためになったりするので、罪悪感をあまり持たずに洋服を手放すことができます。
団体へ寄付する場合はブランドの指定がないことがほとんどです。買取の場合、ノーブランドやファストファッションの洋服は、値がつかないどころか受付さえしてくれないこともあります。その点団体への寄付は、状態がよければ寄付できることがほとんど。買取専門店や店舗の回収ボックスで断られた洋服は、団体への寄付にまわしましょう。傷や汚れがある場合は、地域の廃品回収に出せば、回収してもらえます。
一見メリットだらけの洋服の寄付ですが一部デメリットも存在します。デメリットを踏まえたうえで寄付をするかどうか検討してみてください。
洋服を寄付する際に送料や寄付金がかかることがあります。専用の回収キットを設けているサービスでは、回収キットそのものに料金が発生することも。利用する団体やサービスによってその金額はさまざまですが、だいたい2,000円~3,000円です。「いらない服を寄付するのに無料じゃないの?」と抵抗を感じる方は、買取専門店に洋服を売って発生したお金で寄付をするのもいいでしょう。
寄付する先によって、洋服の量を制限されるところもあります。店舗の回収ボックスも容量に限りがあるため、大量に洋服を寄付したい場合は送付または持ち込む前に連絡するのがいいでしょう。
ブランド品がメインの買取専門店や店舗の回収ボックスでは、ブランドが指定されていることがあります。例えばユニクロはユニクロかジーユー、グループブランドのプラステのみが受付対象です。店舗に持ち込むだけなので、手放すのは簡単ですが、まとめて処分できないデメリットがあります。
世界の貧しい人に役立ててほしいと洋服を寄付したのに、本当に必要な人に届いていない場合もあります。例えばガーナでは、毎週約1,500万着の古着が輸入されているにも関わらず、寄付品として出回るのはほんの一握り。そのほかは現地の転売業者の商品となるか、状態が悪いものはゴミとなり廃棄されています。ゴミとして廃棄された洋服からはメタンガスが発生することで火災の原因となったり、流されて排水路を詰まらせる原因になったりします。古着寄付をするはずが、うまく活用されなければ現地の方へ迷惑がかかるだけになってしまうことも。洋服を寄付する際には、団体や企業のホームページに掲載されている報告書や写真を確認して、必要としている人の役に立っているか確認してみましょう。
まだ使えるものを捨てることは、あまり気が進まないという人も多いでしょう。その場合は、不用品買取専門店を積極的に利用するのがおすすめです。洋服やバッグ、靴、雑貨など、さまざまなものを買取ってもらえる可能性があります。 フリマアプリで売却する方法もありますが、多くの場合、買取専門店に持っていくよりも時間や手間がかかります。時間がかかると断捨離が中断してしまうため、売れそうなものがあれば買取専門店に持って行きましょう。
今回は、洋服を寄付する方法や寄付するときのメリット・デメリットをご紹介しました。寄付する先や方法はさまざま。洋服のまま世界の子どもたちに届けたり、買取専門店のエコリングでは洋服の査定金額から寄付したりもできます。手持ちの洋服の内容や量に合わせてぴったりの寄付先を選んでみてください。断捨離で大量に洋服を処分するのはもったいないと感じる方は、寄付に挑戦してみましょう。クローゼットも気持ちもすっきりすること間違いなしです。
断捨離で出た不用品にお困りではございませんか?それをゴミとして処分してしまうのは勿体ないです。エコリングでは不要になったバッグ、服、靴、アクセサリー類などなんでもお買取りさせていただきます。一度買取できるか?いくらになるか相談してみませんか?
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LINEで買取相談する記事を作成・監修したマイスター
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