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買取豆知識
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世界一美しいダイヤモンドと呼ばれるカリナンダイヤモンドとは

2023.11.28

宝石の中でも人気の高いダイヤモンド。世界一大きいダイヤモンドといわれている「カリナンダイヤモンド」をご存知でしょうか。発掘された当初も異例の大きさに驚かれたとされていますが、この一番大きいというランキングはいまだに塗り替えられていません。この記事では、そんなカリナンダイヤモンドの歴史や価値、魅力を紹介します。一般的なダイヤモンドの価値や鑑定の際に注目されるポイントもあわせて解説しているので、ダイヤモンドをはじめとした宝石やジュエリーの売却を考えているという方は、ぜひチェックしてみてください。

カリナンダイヤモンドとは?

カリナンとは、世界一美しいダイヤモンドとして名高く、1905年に南アフリカのプレミア鉱山で原石が発掘されました。原石の状態で3106.75カラット(621.35g)もの重量で、その大きさから世界最大のダイヤモンドと呼ばれています。
カリナンという名は、原石が発掘されたプレミア鉱山の所有者だったトーマス・カリナンの名前が由来です。カリナンはさらに大きな原石の一部と考えられており、残りの原石はいまだ発見されていないままといわれています。発掘された原石は南アフリカ政府が買取り、その後イギリス国王の誕生日記念として贈呈されました。

はじめはガラスと間違えられた

一説によると、カリナンが発見された当初、あまりの大きさと透明度にダイヤモンドの原石ではなく、ガラスではないかと勘違いされたとされています。それほどカリナンの原石は前例を見ない巨大なサイズだったのです。
最初はヨハネスブルグとロンドンで展示され、高額であったため買い手がなかなか見つかりません。のちにイギリス国王であるエドワード7世の生誕66周年を祝う記念品として献上されましたが、巨大がゆえにどのようにカットしたらよいか当時の技術ではわからなかったようです。

気を失った研磨職人

エドワード7世の依頼によりカリナンの原石の研磨を担当することになったのは、オランダのアムステルダムにあるアッシャー社でした。当時、アッシャー社はダイヤモンドの研磨技術において世界最高と評価されており、その中でも凄腕と称賛されていたアンリ・コーという研磨職人が担当することとなりました。
アンリ・コーは巨大な原石をまず2つに割ろうとしますが、カリナンはイギリス国王の所有物かつ世界最高峰のダイヤモンドです。極度の緊張から、原石に一撃を加えた際と、無事にきれいに割れている原石を確認した際の2回にわたって気を失ってしまったそう。
研磨作業をするにあたりアッシャー社は特注の機材を用意していましたが、当時はまだ技術力が不足していたため、時間をかけて観察と分析を行う必要がありました。作業終了までは相当な時間がかかり、3人の研磨師が1日14時間稼働して8カ月もかかったといわれています。こうして、カリナンダイヤモンドの原石は9つの大粒の宝石と96個の小粒の宝石にカットされました。

カリナンダイヤモンドの大きさや特徴とは

ここからは、カリナンダイヤモンドの原石の大きさや特徴、現在の姿について紹介していきます。原石の大きさを想像すると、発掘した当時は大騒ぎだったことでしょう。

原石の大きさ

カリナンダイヤモンドは、3106.75カラット(621.25g)という前例を見ない重量で発見されました。あおの大きさは、長さ11cm、幅5cm、高さ6cmほどの握りこぶしサイズだったといわれています。原石のままのほうが価値は高いですが、高額すぎて買い手がつかないうえに、そのままでは宝飾品としてセッティングできないのでカットせざるを得ませんでした。

カリナンダイヤモンドの現在

9つの大きなカリナンダイヤモンドはイギリス王室の宝として保管されていますが、小さくカットされた残り96個のカリナンダイヤモンドの行方を知る人はいないといわれています。もしかすると、知らないうちに手にしているかもしれませんね。

カリナンダイヤモンドとエリザベス王妃との歴史

原石から大粒にカットされた9つのカリナンダイヤモンドのうち、当初3つのみがエドワード7世や妻のアレクサンドラ王妃のもとへ届けられました。残りの7つに関しては研磨を請け負ったアッシャー社へ報酬として残されましたが、のちにメアリー王妃がアッシャー社から買取り、ウィンザー家の宝物としてイギリス王室で保管されることとなったのです。そして、1953年にメアリー王妃が逝去したのち、カリナンダイヤモンドは孫であるエリザベス女王に継承されることとなりました。

イギリス王室が所有する9つのカリナンダイヤモンド

原石からカットされた9つの大粒のカリナンダイヤモンドはすべて装飾品に加工され、大きい順にカリナンⅠからカリナンⅨまで名前がつけられました。現在はイギリス王室が所有していますが、その9つのカリナンダイヤモンドはどのような形でセッティングされているのでしょうか。詳しく紹介していきます。

カリナンⅠ

カリナンダイヤモンドの中で最初にイギリス王室に届き、王笏へと組み込まれました。別名「偉大なアフリカの星」としても名高く、530.2カラット(106.04g)もある巨大なダイヤモンドです。現在でも研磨済みの中で世界最大のダイヤモンドといわれています。推定価格は約4億ドルあるのではないかといわれているほど、高い価値のある最高峰のダイヤモンドです。

カリナンⅡ

2番目に大きいカリナンⅡは317.40カラット(63.48g)もあり、大英帝国王冠に装飾されています。この王冠の総重量は約1.4kgもあり、エリザベス女王は「下を向くと首が折れそう」と生前語っていたといいます。その重さゆえに、2016年以降は着用せずクッションの上に置いて国会の開会宣言をするようになりました。

カリナンⅢ・Ⅳ

94.4カラット(18.88g)のカリナンⅢと63.6カラット(12.72g)のカリナンⅣは、最初はメアリー女王の王冠に組み込まれていましたが、現在は二つをつなげてブローチとなっています。

カリナンⅤ

ハートシェイプにカットされたカリナンⅤは18.8カラット(3.76g)あり、小粒のダイヤモンドが周囲に散りばめられたブローチとして作られました。メアリー女王とエリザベス女王のお気に入りのダイヤモンドとなっています。

カリナンⅥ・カリナンⅧ

カリナンⅥは11.5カラット(2.3g)あり、アレクサンドラ女王にエドワード7世が贈ったとされています。その後、メアリー女王に引き継がれ、6.8カラット(1.36g)のカリナンⅧと繋ぎ合わせてペンダントにセッティングされていましたが、現在では一つのブローチとして完成されました。

カリナンⅦ

カリナンⅦは8.8カラット(1.76g)あり、エメラルドとともにネックレスに組み込まれました。メアリー妃は、カリナンⅦより大きい94.4カラット(18.88g)のカリナンⅢと交換することもありましたが、引き継いだエリザベス女王は当初のカリナンⅦとの組み合わせを好んだようです。

カリナンⅨ

カリナンダイヤモンドは多くが王冠やブローチにセットされていますが、カリナンⅨはリングに組み込まれ、4.39カラット(0.878g)ある大きな一粒ダイヤの指輪として完成されました。

カリナンダイヤモンドの価値

世界最大のカリナンダイヤモンドは、市場に出回っている一般的な宝石とは比べ物にならない値段がついています。調査によると、最も大きいカリナンⅠは推定価格約4億ドル(約440億円)。しかし、カットせず原石のままだった場合、約24億ドル(約2600億円)以上の価値だったようです。

ダイヤモンド買取相場のカギを握る4C

そもそも、カリナンをはじめ一般的なダイヤモンドの価値は一体どのようにして決まるのでしょうか。ジュエリー店で購入したダイヤモンドを買取専門店などで売却する場合、買取価格のカギを握るのは「4C」と呼ばれる条件です。ここからは、4Cとは何かを解説していきましょう。

カラット

カラットとは、ダイヤモンドの大きさの値と認識している方も少なくないようですが、大きさではなく重さを表す単位です。1カラットは0.2gで、カラット数が大きくなるほど価格も高くなります。
ダイヤモンドの原石は1カラットに満たない小さなものが多いため、買取の際に行われる査定でも重要視されるポイントの一つです。

クラリティ

クラリティは透明度を表し、ダイヤモンドの内包物の多さによって透明度が左右されます。ダイヤモンドは天然の原石を加工したものなので、ほとんどに内包物は存在します。しかし、肉眼で見るだけでは確認できず顕微鏡で拡大してみないとわからないものも。内包物が少ないほど透明度は増すため、クラリティが高いほど価値もアップします。

カラー

無色透明のように見えるダイヤモンドでも、実はかすかに色がついているものがほとんどです。色のつき方はD~Zのアルファベット順に評価がつけられます。無色透明に近いとされるDランクが最も価値が高く、下位ランクになるにつれて黄色味が強いです。

カット

カットとはダイヤモンドの輝きを表し、5段階評価がつけられます。5段階評価のうち、最も高い評価はExcellentというグレードです。また、カット、対称性、研磨具合のすべての基準で最高レベルだと評価されたものは、3EX(トリプルエクセレント)とされます。

ダイヤモンドの相場|価格を左右する価値基準4C評価と流通経路とは

ダイヤモンドが入った婚約指輪や結婚指は買取不可?

ダイヤモンドのジュエリーの中で代表的なものといえば、婚約指輪や結婚指輪をイメージする方も多いはず。しかし、イニシャルや日付の刻印が入っているものが多いでしょう。刻印入りの指輪は買取不可と思われがちですが、レーザーや研磨などで消すことができます。また、指輪としてではなく素材として買取される場合もあります。その場合は買取価格が下がるので、どのように査定されるか買取専門店に問い合わせてみるといいでしょう。

家で眠っているダイヤモンドはエコリングへ!

買取専門店であるエコリングでは、ダイヤモンドの高価買取も行っております。ダイヤモンドの鑑定は難易度が高いとされていますが、エコリングではGIA(米国宝石学会)の資格を保有している鑑定士が在籍しているので、国際的な相場基準のもと適正な買取金額の算出が可能です。
過去に愛用していたダイヤモンドのネックレスや指輪など、今は使用していないものがあるという方は、エコリングで買取を検討してみてはいかがでしょうか。

眠っているダイヤモンドを探してみよう

カリナンダイヤモンドの歴史と価値を紹介しました。大粒にカットされた資産価値の高いカリナンダイヤモンドはイギリス王室で大切に保管されており、一般公開はされていません。そのため、テレビの映像や画像などでしかお目にかかれない存在です。しかし、小粒にカットされた96個のカリナンダイヤモンドは消息不明のため、自宅に眠っているダイヤモンドのジュエリーはもしかするとその一つかもしれません。もし、使用していないダイヤモンドが自宅に眠っているという方は、査定に出すと高額で買取してもらえる可能性もあるので、タンスやドレッサーの中を探してみてください。

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記事を作成・監修したマイスター

TANAKAさん
小さな2人の田中を育てながら、オールジャンルで執筆中のアラフォー世代。趣味はお酒と睡眠。なんでも捨てたがるのに、なぜか片付かない過去の思い出の品とともに暮らしています。

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