「本当の意味」で断捨離を理解して人生をリセットするには？

「まだ使えるから」「とりあえず取っておこう」そんな言い訳を続けて、必要のない物まで溜めこんでいませんか？そろそろ部屋を片付けたいと考えている方は、これをきっかけに「断捨離」に挑戦してみましょう！断捨離とは、いらない物を処分して部屋をきれいにすることだと思われがちですが、実は単なる片付けではないのです。本当の意味での断捨離を理解すれば、人生を変えたい・人生リセットしたいという願いが叶うかもしれません。

「本当」の断捨離とは？考え方一つで取り組み姿勢も変わる！

みなさんは、掃除や片付けのことを断捨離だと思っていませんか？流行語にもなった「断捨離」は、不要な物をどんどん処分するというイメージが先行し、本当の意味が見失われています。では、断捨離が本来持つ意味とは何なのでしょうか？正しい断捨離を理解すれば、人生に変化をもたらすことも可能なのです！

断捨離は片付けることではない

断捨離の大きなテーマは、「物へ執着しない生き方をする」ということです。

・断＝不要な物を手に入れない
・捨＝不要な物を手放す
・離＝物欲、執着から離れる

断・捨・離という言葉には、生きていくうえでの「物」に対する考え方が込められています。これらは決していらない物を処分する行為、単純な掃除や片付けではありません。物への執着から解放され、必要な物だけを選んで生きていこうという人生の指針であり、ライフスタイルそのものなのです。

本当に必要な物を見つめ直そう

物が増えて収納が追いつかないから、部屋がゴチャゴチャして汚いから、といった理由で行われるただの片付けは断捨離ではありません。そもそも、不要な物を手にする欲求や執着から離れることが本当の断捨離です。
自分にとって必要な物は何かを見つめ直し、取捨選択を誤らなければ、自然に身軽で快適な生活を送れるようになります。断捨離を「行為」ではなく「思考」だと落とし込めれば、片付けに対する取り組み姿勢、さらには人生を変えることにもつながるでしょう。

断捨離にはどんな効果があるの？

ここでは、断捨離することで得られる効果の具体例を紹介します。

部屋が片付き心地良い空間になる

断捨離のもっともわかりやすい効果は視覚的効果。不要な物がなくなって部屋がきれいさっぱりすれば、視界から入る過剰な情報によってストレスを感じることもなくなります。この心地良さを一度感じてしまうと、もう今までの生活には戻れないでしょう。必要な物だけに囲まれてする生活こそ、断捨離本来の姿です。

時間やスペースにゆとりが持てる

必要な物を整理整頓し、適材適所に収納することが可能になる断捨離。部屋の見た目がすっきりするだけでなく、スペースにゆとりが生まれることで生活動線がスムーズになる＝家事の時短が叶うといったメリットもあります。また、断捨離すると物の量や場所を把握しやすくなるため、一つひとつの行動がシンプルになり、時間的ゆとりも得られるでしょう。

開運効果がある＝仕事運がアップ

断捨離には開運効果もあるのです！例えば、紙類の断捨離効果。不要な書類や書籍をいつまでも残しておくのは、行動力や仕事運の低下につながるのだとか…。いらなくなった紙類が溜まっている方は早めに処分し、仕事運アップにつなげましょう！

節約効果がある＝貯金が増える

断捨離では「捨＝不要な物を手放す」ばかりでなく「断＝不要な物を手に入れない」ことを心がけるのも肝心。
本当に必要な物は何かを考えながら生活すれば、自ずと無駄遣いがなくなる＝節約効果が期待できます。断捨離に成功すれば、貯金が増えるといううれしい効果を享受することも可能です。

自分を見つめ直すきっかけになる

人生を変えたい・人生リセットしたいという方は断捨離に挑戦してみませんか？
断捨離には、本当に必要な物・不要な物は何かを自問自答する時間が伴います。断捨離は、価値観を定めたり理想の暮らしを再考したりする、自分を見つめ直すきっかけにもなります。

断捨離に失敗する人の特徴とは？

必要な物・不要な物を取捨選択するのが断捨離です。シンプルな作業で簡単そうに感じますが、失敗に終わる方も少なくありません。では、どのような人が断捨離に失敗するのか、失敗例を交えながらその特徴を確認しましょう。

断捨離の目的を誤解している人

断捨離の目的は物を減らすことではありません。本当の意味を理解しないまま断捨離をスタートしたため、何もなくなったというケースも聞かれます。まずは、自分はなぜ断捨離するのか、断捨離してどうなりたいのかをしっかり考えてみましょう。

物への執着が強い人

物への執着が強い人は、何かしらの問題を抱えているケースがあります。解決できない問題、満たされない思いを購買することで補う生活を続けていると、家は不要な物だらけに…。まずは、自身の課題に目を向けることから始めましょう。

物に現実逃避する人

自己肯定感を高めてくれる過去の遺産（物）にすがっている人は案外多いもの。しかし、今の自分に自信を持ち、自分を好きになるためには、物を手放す勇気も必要です。過去ではなく、現在・未来の自分を想像してみましょう。

断捨離を成功に導くステップとポイント

断捨離は、手順を間違えると挫折したり断念したりするリスクが高まります。そこで、断捨離に失敗しないためのプロセスを4ステップに分けて解説。断捨離するからといって、急に物への執着から離れるのは難しいことです。ポイントを押さえながら、焦らず少しずつ進めていきましょう。

取り出す

まずは、断捨離を始める場所にある物をすべて取り出しましょう。すべて取り出すことで、どんな物がどのくらいあるのかを把握できます。また、すべて取り出すと一つひとつを手に取り、必要・不要の判断ができるため、判断ミスを防ぐのにも有効です。

仕分ける

次に、取り出した物を必要・不要・保留の3種類に仕分けます。仕分けの基準は「いるのか・いらないのか」です。この基準がブレると断捨離に失敗してしまいます。1年以上使わなかった物は不要、1分間で判断できなかった物は保留にするなどと決め、「まだ使えるから…」「とりあえず取っておこう」といった考えは捨ててください。

処分する

そして、いらないと判断した物を処分します。処分とは、捨てるだけではありません。売る、譲る、捨てるなどの手段で手元からなくなれば処分です。詳しくは本コラム最終章でお伝えします。

収納する

最後に、残すと決めた物を収納しましょう。使用頻度の高い物は取り出しやすい場所、目につきやすい場所に収納するのが現実的です。使用頻度の低い物や大切な思い出の品などは、収納グッズにまとめたり飾ったりするという方法もありますよ。

断捨離で後悔しないために捨ててはいけない物

断捨離で後悔するとはどういうことでしょうか？というのも、断捨離経験者の中には「断捨離なんてばかばかしいことするんじゃなかった」「断捨離後、無気力になった」と感じている人もいるのです。不要な物を処分して物への執着から解放され、快適な暮らしを送りたいと考えていたはずなのに、なぜこのような事態に陥ってしまったのでしょうか？ 後悔している人の多くは、断捨離中勢い余って、または判断ミスで捨ててはいけない物まで処分してしまった方たちです。せっかく断捨離したのに、後悔する結果や不便な暮らしになるのは避けたいもの。ここでは、断捨離で後悔しないために捨ててはいけない物を紹介します。

重要書類、本人確認に必要な物

再発行にかかる手間や時間、トラブル発展のリスクを考慮すると、各種契約書や証明書、本人確認に必要な重要書類や印鑑は大切に保管しておくのが賢明です。ジャンル別にファイリング保存したり定位置へ収納したりして、紛失防止対策もお忘れなく。書類といっても、ダイレクトメール・チラシなどは迷わず処分しても問題ありません。

【捨ててはいけない書類の具体例】
・金融関係書類（銀行・保険・証券など）
・不動産関係書類
・年金証書
・給与明細
・クレジットカードの利用明細書、領収書
・公共料金の利用明細書、領収書
・保険証
・自動車運転免許証
・パスポート
・マイナンバーカード

緊急時に必要な物

使用頻度は低いものの、万が一のケースにあれば安心の防災グッズや備蓄品は置いておきましょう。自然災害やパンデミックといった不測の事態は、いつどこで発生するかわかりません。緊急時、これらの物があるとないとでは命にかかわる恐れもあります。

いつ起こるかわからないといえば、不幸もそれに当たります。喪服も使用頻度が低い物です。レンタルできる点などを考えれば処分したくなる気持ちにも納得できますが、急な不幸の場合、手元に喪服があったほうが迅速に対応できるでしょう。

思い出の品・プレミア品

写真や形見のように大切な思い出の品、限定品やプレミア品といった入手困難な物の取捨選択は慎重に行う必要があります。不要であると確信を持てる場合は処分しても構いませんが、再度手に入れるのが難しい、または不可能であることを覚えておきましょう。 断捨離中は、その場の流れや勢いで必要な物まで手放してしまうことが少なからずあります。せっかく断捨離したのに悔いの残る結果になってしまった…とはならないよう、こういった品々の取捨選択は細心の注意を払ってください。
残しておきたい物が多い場合は、それらを写真撮影してデータに残すといった方法もありますよ。

季節もの

扇風機や除雪用品といった出番の少ない季節アイテムは、断捨離する時季によっては不要な物と判断する方もいるかもしれません。しかし、今シーズンは必要なかったとしても、来シーズンには重宝する可能性があります。処分したのに買い直す羽目になるのは本末転倒。季節ものに関しては、使用頻度が低い＝不要というわけではない点に注意しましょう。

家族の物

断捨離で家族が所有する物、家族で共有している物を勝手に処分するのは御法度！断捨離を進めていると、自分以外の物も気になってくるのは「あるある」ですが、必要・不要の基準は個々人によって異なります。許可なく捨ててしまった場合、家族トラブルに発展するケースもあるため注意が必要です。

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不要品は「捨てる」以外の選択肢もある！

断捨離で出た不要品は、いらない物と判断したものの、捨てるにはもったいない品々もあるでしょう。そんなときは、手放し方にもいくつかの選択肢があることを覚えておいてください。一度は手に取った物。必要としている人の元に渡って次の役目を果たせれば、手放すことにも意味があると思えるでしょう。

フリマアプリやオークションに出品する

未使用品や状態の良い物、季節ものは、フリマアプリやオークションに出品するという手もあります。利用者が多いため、需要の高い物は比較的早く売れる傾向にあり、言い値で売れる点がメリットです。しかし、売買取引から梱包・発送作業まですべて自ら行う必要があります。また、手間がかかる割に売上金額から手数料や送料を差し引いて考えると、思った以上に入ってくるお金が少ないこともある点はデメリットです。

不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者を利用するメリットは、いらなくなった物を分別することなく処分できる点、農機具といった特殊な物も買取ってもらえる点です。一方、回収してもらえなかった物は持ち帰らないといけない点や、買取価格が思ったより上がらない点にデメリットを感じる方もいます。

買取専門店に持込む

買取専門店は、ブランド品や貴金属をはじめ家電やベビー用品、楽器にカメラと、多種多様な物を買取ってくれます。買取専門店のエコリングでは出張買取も行っているため、わざわざ店舗へ出向く必要がありません。しっかり鑑定して適正価格で買取ってもらえるため、安心して持込めるでしょう。

断捨離でライフスタイルに変化をもたらせよう

断捨離の本質をお伝えしました。本当の断捨離を理解し、実践できる人は、人生リセット・ライフスタイルの改善ができる人です。必要な物だけに囲まれた生活（不要な物がない）環境を作れば、家も心もゆとりあるものになるでしょう。