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瑠璃色の神秘的な宝石「ラピスラズリ」宝石言葉や石が持つパワーや意味は?

ジュエリー・宝石
2023.10.23

深みがあって美しい瑠璃色の宝石、「ラピスラズリ」。日本では誕生石として、パワーストーンとして、多くの人に親しまれている宝石の1つです。今回は、瑠璃色が美しいラピスラズリの宝石言葉や原産地、歴史など、より深いところまで探っていきたいと思います。実はラピスラズリは、宝石以外にももう1つの顔があり、とても有名なアート作品にも使用されているんですよ!ラピスラズリについて気になる方は、ぜひご一読ください。

瑠璃色の宝石「ラピスラズリ」

美しい青色を日本では「瑠璃色」と表現することがあります。そんな瑠璃色の宝石が今回紹介する「ラピスラズリ」です。ではまずは、ラピスラズリの由来や産地、特徴など、基礎知識を確認していきましょう。

「瑠璃」とはラピスラズリの和名

「瑠璃」は、ラピスラズリの和名であり日本では古くから親しまれている宝石です。瑠璃色を言葉で表現するのは難しいですが、ラピスラズリは海や空の色とは違い、深く吸い込まれるような青色で見る人を魅了する色味であることは確かです。日本は瑠璃色と呼ぶのに対し、ヨーロッパでは「ウルトラマリン」と呼ばれています。

ラピスラズリの由来

ラテン語の「lapis(ラピス)=石」と、ペルシャ語の「lazward(ラズワード)=青・空」から、「lapis lazuli(ラピスラズリ)」と名付けられたとされています。 和訳してみても「青い石」と、まさしくラピスラズリの見た目そのものを表していると言えるでしょう。

ラピスラズリの産地

ラピスラズリの3大産地は、

●アフガニスタン・イスラム共和国
●チリ
●ロシア

の3か国です。とくに産出量が多い国は、アフガニスタン・イスラム共和国。質の高いラピスラズリを多く採取できる、「サリ・サング鉱山(Sare Sang)」が国の北東部にあり、現時点では世界一の産出量を誇っています。

ラピスラズリの歴史

ラピスラズリの歴史は古く、紀元前3000年頃から人々に愛されていたとされています。古代ローマでは、「カップルの守護石」として崇められ、エジプトでは魔除けとしての効果があると信じられていたのだとか。また、エジプトではツタンカーメンのマスクにも使われるほど価値があるものだと言われていたそうですよ。

日本では、金や銀、真珠や珊瑚などとともに、仏教の教典にある「七宝(しっぽう)」に瑠璃が含まれています。ラピスラズリ、すなわち瑠璃は、日本でも古来より人々に大切にされてきた宝石です。

ラピスラズリの特徴

ラピスラズリのベースは深みのある青・瑠璃色ですが、よく見ると黒っぽい色や白っぽい模様や粒が含まれているのがわかります。そう、ラピスラズリは、単体の鉱石ではなく、さまざまな鉱石の結晶が混ざり合って構成されているのです。主にパイライトやラズライト、ソーダライトなどの鉱石が混ざり合っています。

そのため、ラピスラズリには個体差があり、1つ1つの色味やバランスが絶妙に異なるのです。産地によってもニュアンスの違いがあり、産出量が一番多いアフガニスタン・イスラム共和国のラピスラズリは、深みのある青が特徴のミディアムダーク系。
チリやロシアで採れるラピスラズリにはそれぞれ次のような特徴があります。チリ産には金箔のような輝きを放つパイライトがたくさん散っていて、斑点のような模様がかかったものが多く、コレクターからはとても人気です。ロシア産のラピスラズリは、アフガニスタン産よりも暗い色味でパイライトはほとんど含まれていません。また、黄色やピンクなどの色味のカルサイトが含まれているケースもあります。

モース硬度は5~5.5で、これはナイフなどで傷を付けることができてしまう数値。そのため、やや傷が付きやすく、取り扱う際には注意が必要な宝石と言えます。

ラピスラズリの宝石言葉と持つ力

続いて、ラピスラズリの宝石言葉と、どのような力を持つ石と言われているのかを解説していきます。

宝石言葉は「健康」や「真実」

ラピスラズリの宝石言葉は以下の通り。

●健康
●真実
●幸運
●浄化
●崇高
●知性
●克服
●成功の保証

まず注目したいのは、宝石言葉「健康」です。健康的な毎日を送りたいと考えるすべての人にとって、心強い味方となってくれそうですね。また、「幸運」や「成功の保証」と言った、ポジティブな宝石言葉も目に付きます。
ちなみに、ラピスラズリを身に着けると、その人に試練を引き寄せるとされていますが、同時に試練を乗り越える力も与えてくれます。宝石言葉に「克服」「成功の保証」とあるように、試練を乗り越えられるよう背中を押してくれる石です。例えば、挑戦したいことがある方や、自分の進むべき道がわからなくなったときなどにラピスラズリを身に着ければ、今ある状況を好転に導いてくれるかもしれません。

12月の誕生石

日本ジュエリー協会の誕生石一覧をチェックすると、ラピスラズリは12月の誕生石であることがわかります。12月の誕生石はほかにも、トルコ石やタンザナイトなど、青系の宝石が多いですが、それぞれに異なる特徴があります。12月生まれの方は、青色の宝石ばかり気になるようになってしまいそうなラインアップです。

ちなみにオーストラリアやイギリスでは、ラピスラズリは9月の誕生石とされていますが、どちらも間違いではありません。よってラピスラズリは、9月と12月どちらもの誕生石という認識が広まっているのです。

パワーストーンとしても人気

古くからラピスラズリはパワーストーンとして信じられてきました。なんと、世界で初めてパワーストーンと認められた宝石という説もあります。夜空のような色とその美しさから、幸運を運んでくれる石としてのパワーがあると信じられています。

この記事を見ている人の中には「ラピスラズリは怖い石」と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?前述の通り、ラピスラズリは試練を引き寄せる力があるとされています。また、宝石言葉にもある「真実」を明らかにするパワーがあるとされている点にも注目してみましょう。ときには目をそむけたくなるほどの試練や真実を引き寄せてしまうとされていることから、「怖い石」と思う人もいるようですよ。

キレイな瑠璃色は芸術家が絵画にも利用

なんとラピスラズリには、宝石以外にもう1つの顔があります。ここでは、多くの芸術家から愛されていたラピスラズリの秘密に迫ってみましょう。

ウルトラマリンと言われる顔料に

17世紀のヨーロッパでは「ウルトラマリン」と呼ばれる顔料が親しまれていました。“海を超えるほど美しい青”という意味で“ウルトラマリン”という呼び名になったといいます。瑠璃色の宝石が織りなす色味はウルトラマリンという名前の通り、美しい青色で、絵画の着色料として用いられていたのだとか。

この顔料としての姿こそが、ラピスラズリのもう1つの顔なのです。

当時は希少だったラピスラズリから作られるウルトラマリンはとても高価でしたが、その魅力に惚れ込んだ芸術家たちの中には、借金をしてまで使用していた人もいたそうですよ。

ウルトラマリンが使われた代表作

ウルトラマリンを使用した代表的な作品と言えば、ヨハネス・フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」です。少女の頭に巻かれた青色のターバンこそが、ウルトラマリンを使用して描かれたもの。この絵画を象徴するターバンの青は、多くの人たちの脳裏に焼き付くような印象深いものなので、ウルトラマリンは別名「フェルメール・ブルー」とも呼ばれるそうですよ。
ウルトラマリンが使われたヨハネス・フェルメールの作品はほかにもあります。「真珠の耳飾りの少女」と並ぶ有名な作品、「牛乳を注ぐ女」です。どちらも美術品にはあまり詳しくない方でも、一度は目にしたことがあるであろう有名作。どちらの絵も美しい青が印象的ですよね。

現在は加工による生産が可能なウルトラマリン

ヨハネス・フェルメールは当時、ラピスラズリの鉱石を砕き、粉々にすり潰して顔料を作っていたことが、本人がモデルとなった映画にて描かれています。しかし現在では、ラピスラズリの主成分である「ラズライト」を人工的に合成して顔料を作り出すことが可能になっています。人工的に合成したウルトラマリンの顔料は比較的安価で手に入るものの、天然のラピスラズリから作られたものは決して安いとは言えません。
それでも「アート作品の顔料として使用したい」と考える芸術家がいるのは、瑠璃の色が人々を魅了する力に満ち溢れている証拠と言えるでしょう。

ラピスラズリの値段

「真珠の耳飾りの少女」がヨハネス・フェルメールによって描かれた当時、ラピスラズリはとても高価なものでした。なんと、当時は純金よりも高値だったそうです。
現在では瑠璃色が美しいラピスラズリの宝石の値段は、それほど高価なものではなく、大きさや状態にもよりますが、なんと2000円前後~購入が可能です。ただし、さまざまな鉱物が混ざり合ってできたラピスラズリは、ものによっては30万円超えと高値が付けられる場合もあり、個体によって差が大きいことがわかります。

ちなみに、高値が付くラピスラズリの特徴は以下の通り。

●混じり気のないキレイな青色
●不純物が少ない
●紫色が入っている

ラピスラズリ本来の「青」によって評価が変わるとされていますが、意外にも「紫」が含まれるものにも高値が付きやすいそうです。
ちなみに市場に出回っているものの中には、ラピスラズリに似せた着色料を用いて色をつけて販売をしている偽物もあります。あまりにも安すぎる価格で販売されているものや、とてもキレイな青色にも関わらずお手頃な値札が付けられているものは偽物である可能性が高いので注意しましょう。また、原産国を確認し、前項で紹介したアフガニスタン・イスラム共和国やチリの名前があるかどうかをチェックするのも1つの手です。

ラピスラズリのお手入れや保管方法について

瑠璃色がキレイなラピスラズリ。その美しい青をキープするための正しいお手入れや保管方法を見ていきましょう。

硬度が低く傷が付きやすい宝石

宝石の硬さを10段階で表すモース硬度。ダイヤモンドが最高値の10とすると、ラピスラズリは前述の通り、モース硬度5~5.5程度です。ナイフのモース硬度がおよそ6、窓ガラスは5.5程度と言われていますので、ラピスラズリは窓ガラスとほぼ同等の硬さ。ナイフよりは硬度が低く、硬いものに当たると傷が付きやすいので慎重に取り扱う必要があります。なるべくほかのジュエリーとは一緒にせず、単体で保管するようにしてくださいね。

お手入れの際は、柔らかい布でやさしく拭き取るようにしましょう。とくに、ラピスラズリのネックレスやブレスレットなどを着けて出かけた場合、皮脂やホコリなどが付着している可能性があるため外出先から帰ったあとはお手入れが必須。ジュエリーボックスに入れる前にしっかり拭き取ってあげましょう。

紫外線や湿気を避けて保管

変質の恐れがあるため、ラピスラズリを長時間日光の当たる場所に置いておくのはNG。保管の際も直射日光を避けましょう。また、水気や湿気にも弱いので水分が付いてしまった場合はすぐに拭き取るようにして、湿気のある場所での保管も避けるのがベストです。

保管が難しいラピスラズリが眠っているなら買取専門店へ

「最近ラピスラズリのネックレスを身に着けなくなった」「ジュエリーボックスにラピスラズリの宝石が眠っている」という方はいませんか?意外と繊細なラピスラズリは、お手入れをせずに放置していると劣化が進んでしまう可能性があります。今回この記事を読んで「また使いたい」と思った方もいるかもしれませんが、やっぱり売却してみようと思われた方は早めに買取専門店へ持ち込みましょう!

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キレイな瑠璃色の宝石ラピスラズリ

海よりもキレイな瑠璃色の宝石ラピスラズリは、持つ人を選ぶことのない誰にでもおすすめできる宝石です。現在では比較的安価で手に入るため、「健康」を願って、新たな挑戦の「成功の保証」に祈りを込めて、身に着けてみてはいかがでしょうか?
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TANAKAさん
小さな2人の田中を育てながら、オールジャンルで執筆中のアラフォー世代。趣味はお酒と睡眠。なんでも捨てたがるのに、なぜか片付かない過去の思い出の品とともに暮らしています。

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