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ダイヤモンドの鑑定書とは?見方や用語について詳しく解説

2023.12.4

数ある宝石の中でも、根強い人気を誇るダイヤモンド。婚約指輪にダイヤモンドを選んだという人も多いのではないでしょうか。しかし、そのダイヤモンドについている鑑定書、じっくり見たこがある人は少ないのでは?チラッと見たことがあっても「何が書いてあるのか分からない」と、そっと引き出しの奥にしまったという人もいるかもしれませんね。そこで今回は、ダイヤモンドの鑑定書とはどのようなものなのか、鑑定書に書いてある用語とともに解説します。この記事を参考に、ぜひ家に眠っている鑑定書を確認してみてくださいね。

ダイヤモンドの鑑定書とは?

まず、ダイヤモンドの鑑定書とはどのようなものなのか、分かりやすく解説しましょう。

鑑定書とはどのようなもの?

ダイヤモンドは天然石なので、この世の中にまったく同じ石は存在しません。その一つひとつのダイヤモンドの品質について、詳しく記載して証明してある書類が「鑑定書」です。鑑定書は「DIAMOND GRADING REPORT(ダイヤモンド グレーディング レポート)」と呼ばれ、その名のとおりダイヤモンドに対してのみ発行されます。

また、鑑定書は何カラットから発行されるのかが決められています。重さが0.15カラット以上で、カラーのランクがD~Zの範囲のルース(裸石)にのみ発行されるため、台座にセットされたジュエリーや合成石などには発行されません。お手持ちのダイヤモンドに鑑定書がついていない場合は、発行基準を満たしていない可能性があるかもしれませんね。

それぞれの頭文字がCであることから4Cと呼ばれる、4項目の品質評価基準。4Cとは、重量を示すカラット(Carat)、研磨した形の状態を示すカット(Cut)、ダイヤモンドの色を示すカラー(Color)、透明度を示すクラリティ(Clarity)の4項目で構成されています。

価格は記載されていませんが、ダイヤモンドが本物であることはもちろん、品質の詳細を誰でも知ることができるツールが鑑定書なのです。

鑑別書とどう違う?

鑑定書に似た「鑑別書」というものもあります。鑑別書も宝石に関する書面ですが、鑑定書がダイヤモンドのみに発行されるのに対し、ダイヤモンドを含むすべての宝石を対象に発行されるのが鑑別書です。

鑑別書には宝石の種類のほか、その宝石自体が天然なのか人工・模造なのかなど、石の起源について、さらに人工処理がされている宝石の場合は施された処理の内容が記載してあります。鑑別書に記載してある内容は、鑑定書のような宝石の品質評価ではありません。

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ダイヤモンドの鑑定書はどこが発行している?

ダイヤモンドの鑑定書の発行には、特に何らかの資格が必要という訳ではないため、誰でも発行してもらえます。そのため、鑑定書があれば何でもよいということではなく、信頼のおける機関が発行している鑑定書であることが大切です。

鑑定機関にはランクがある

信頼できる機関かどうかというのは、ダイヤモンドの鑑定機関のランクによって確認できます。日本の宝石業界では、鑑定機関をA鑑・B鑑・C鑑という3つのランクに分けていて、最も信頼がおけるとされるランクがA鑑です。A鑑と認められている団体は、「GIA(米国宝石学会)」「CGL(中央宝石研究所)」「AGT(AGTジェムラボラトリー)」の3社。

日本の鑑定機関は「AGL(宝石鑑別団体協議会)」という団体により統括されており、CGLとAGTもAGLに加盟しています。A鑑以外のAGL加盟機関がB鑑に分類され、A鑑にもB鑑にも含まれない鑑定機関がC鑑です。

AGLに加盟している鑑定機関では、AGL加盟機関共通のマスターストーンによるカラーグレードの鑑定や、自動測定器を使用したカットの評価など、正確な鑑定を行うために取り組んでいます。A鑑以外の鑑定機関を利用する場合は、AGL加盟機関かどうかを基準にするのも選択方法のひとつです。

ここからは、A鑑として認められている3つの鑑定機関についてご紹介しましょう。

GIA(米国宝石学会)

GIAは、世界で最も権威があるとされているアメリカの鑑定機関。ダイヤモンドの品質基準である「4C」を考案したのもGIAです。

GIAが発行する鑑定書には、4Cの評価のほかプロット図が記載されている「GIAダイヤモンド グレーディング レポート」や、ダイヤモンドの縁にレポート番号が彫られた「GIAダイヤモンド ドシエ」など、いくつかの種類があります。

世界的に信頼性が高いとされているGIAですが、海外に拠点があるため発行までのプロセスが面倒である点がデメリット。そのため、国内で売買されるダイヤモンドはこの後ご紹介する2つの機関を利用することが多いようです。

CGL(中央宝石研究所)

日本国内で、ダイヤモンド鑑定のシェアNo.1を誇るのがCGLです。中宝研、中宝、中央、中研といった略称で呼ばれることも。CGLが発行する鑑定書は画像つきで、日本語と英語が併記してあります。

特徴のひとつとしては、ダイヤモンドの研磨の正確性を評価する「ハート&キューピッド」という観点でのレポートを発行していること。ハート&キューピッドは、特殊な照明を当ててダイヤモンドを撮影すると、キューピッドの矢とハートのような模様が浮かぶことから名づけられたと言われています。

AGT(AGTジェムラボラトリー)

AGTは、先ほどご紹介したCGLと並び、国内で信頼性が高いとされる鑑定機関です。元々はGIAの日本における代行機関として設立され、GIAの宝石学修了証書を取得した鑑定士(GIA G.G.)がダイヤモンドの評価を行っています。

現在はGIAと提携関係にあることから、AGTのダイヤモンドの評価は厳格で、特にカラーダイヤの色識別においては信頼性が高いことで知られています。

ダイヤモンドの鑑定書の見方

ここからは、ダイヤモンドの鑑定書の見方について、項目ごとに見ていきましょう。

レポートナンバー(Report Number)

評価されたダイヤモンドは、一つひとつナンバリングされています。レポートナンバーは、レポートを識別するための固有番号です。

カット(Cut)

4Cのひとつ、カットのグレードをGIAの評価基準で記載してあります。カットは上から順に「エクセレント(Excellent)」、「ベリーグッド(Very good)」、「グッド(Good)」、「フェア-(Fair)」、「プア(Poor)」の5段階で評価。

カラット(Carat)

カラットとは4Cのひとつ、重量のことです。ダイヤモンドの重量は1カラット=0.2gで表し、数値が高いほどハイグレードなダイヤモンドとして高く評価されます。

カラー(Color)

カラーも4Cのひとつで、D~Zのアルファベットで表します。一番品質が高い無色のダイヤモンドがDで、アルファベット順に黄色が濃くなります。D~Fは無色、G~Jがほぼ無色、K~Mはごくわずかに黄味がある、N~Rは非常に薄い黄色、S~Zは薄い黄色です。カラーの評価は、GIAのマスターストーンと比較して行います。

クラリティ(Clarity)

クラリティも4Cのひとつで、ダイヤモンドを10倍に拡大してキズや内包物の有無を確認します。量や数などを総合的に判断してグレード評価しますが、まったく何もない「FL」は市場に流通しないレベル。ほぼ欠点なしの「IF」、軽度で極小の内包物が見られる「VVS1」・「VVS2」、ダイヤモンドの輝きに影響しない程度の小さな内包物がある「VS1」・「VS2」あたりまでが、一般的に婚約指輪に選ばれる範囲です。

形状(Shape)

ダイヤモンドの形状が記載された項目で、上から見ると丸型のラウンドシェイプ、涙型のペア、楕円形のオーバルなどがあります。

寸法(Measurements)

ダイヤモンドの寸法を、1/100mm単位で計測して記載してあります。

プロポーション(Proportion)

ファセットと呼ばれるカット面の角度や、鑑定書によってはダイヤモンド全体の寸法を100%としたときの各部の比率が記載されています。

蛍光性(Fluorescence)

ダイヤモンドの中には紫外線が当たった際に発光するものもあり、発行時の色や強さを傾向マスターストーンと比較して「無(None)」~「非常に強い(Very strong)」までの5段階で評価しています。

プロット(Plot)

ダイヤモンドの内包物の位置や特徴を、図で示してあります。

フィニッシュ(Finish)

「研磨の状態(ポリッシュ)」、「対称性(シンメトリー)」などの仕上がりを5段階で評価してあります。

色の起源(Color Origin)

ダイヤモンドの寸法を、1/100mm単位で計測して記載してあります。

備考

特殊な加工が施された場合などは、備考欄に記載があります。たとえば、ダイヤモンドにレーザーで穴を開けて内包物を取り除いた場合などです。

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鑑定書があるダイヤモンドは高価買取してもらえる?

ダイヤモンドを売却したい場合、鑑定書があれば高額の査定になるのでしょうか?

円安の今はダイヤモンドの売り時

2023年10月現在、円相場は円安ドル高が進んでおり、この状況はダイヤモンドの売り時であると言われています。その理由は、ダイヤモンドの取引はUSドル建てであることが多いため。たとえば1,000ドルのダイヤモンドの場合、1ドル100円のときには販売価格が100,000円ですが、円安で1ドル145円だと145,000円になります。

円安のときのほうが、ドル建てのダイヤモンドの販売価格が高くなるため、売却するときは円安、購入するときは円高の時期を狙うのが賢明です。

鑑定書がある=ダイヤモンドの価値が明確

ダイヤモンドを売却する際、「鑑定書が発行されているかどうかで値段が変わるの?」と思うかもしれませんね。鑑定書は、ダイヤモンドの品質を証明する書面。そのため、鑑定書があるということは誰が見てもダイヤモンドの価値が明確なので、査定に時間がかかりませんし、実際の価値に見合った査定額になります。一方で鑑定書がない場合は、査定する買取専門店によっては正確な価値の見極めが難しいことから、実際の価値よりも低い査定になる可能性もあるでしょう。

鑑定書を紛失していたら?

ダイヤモンドの鑑定書を紛失した場合、一般的に再発行は難しいとされています。なぜなら鑑定書の再発行をしたいダイヤモンドと、紛失した鑑定書のダイヤモンドが同一かどうかの判断が難しいからです。

GIAのようにダイヤモンドの縁にレポート番号が彫られている場合は、再発行はできませんがレポート番号でレポートの内容を確認することができます。

しかし、ほとんどのケースでは鑑定書がないことを理由に査定を断られることはありません。鑑定書がない場合でも査定ができる買取専門店に相談してみるとよいでしょう。

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エコリングのダイヤモンド買取数・買取率は業界トップクラス

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独自のメンテナンス技術で状態が悪くても買取可能

エコリングには、独自のメンテナンス技術を持った「マイスターコンシェルジュ」が在籍しています。買取したダイヤモンドをオリジナルに近い状態に再現できるため、状態が悪くても高額での買取が可能です。

ダイヤモンド

家にあるダイヤモンドの鑑定書をチェックしてみて

鑑定書がついているような大きなダイヤモンド、価値があるのは分かっていても普段使いできないからと引き出しの奥に眠っていませんか?手放すなら、円安の今がチャンス!この機会に、ぜひ一度ダイヤモンドの鑑定書をチェックしてみましょう。エコリングでは、現在ダイヤモンドを高価買取中。鑑定書の有無にかかわらず、査定だけでもお気軽に利用してくださいね。

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記事を作成・監修したマイスター

TANAKAさん
小さな2人の田中を育てながら、オールジャンルで執筆中のアラフォー世代。趣味はお酒と睡眠。なんでも捨てたがるのに、なぜか片付かない過去の思い出の品とともに暮らしています。

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