美しいグリーンが目を引く宝石、エメラルド。誕生石としても知られ、年齢問わず人気のある宝石です。今回は、エメラルドの概要や魅力、身につけることで期待できる効果などについて解説します。また、エメラルドの値段が気になる方に向けて、価値についてもご紹介。エメラルドの価値を保つためのお手入れ方法や、高く売るためのコツについてもまとめました。エメラルドがいつの誕生石なのか気になる方はもちろん、宝石言葉や効果が知りたい方、さらに売却を検討している方はぜひ参考にしてください。
INDEX
まずは、エメラルドの産地や歴史などの概要について解説。また、誕生石や宝石言葉についてもご紹介します。
エメラルド原石の産地は、南米大陸をはじめ、さまざまな場所にあります。とくにコロンビアは、世界シェアの約50％を占めることでも知られる産地。またザンビアは、良質なエメラルドが多数産出されていることで知られています。このほか、ブラジルやマダガスカル・パキスタン・インドなどの国でも産出されています。
エメラルドは、紀元前4,000年と古代から存在していた宝石です。美しく幻想的な色を放つエメラルドは神聖な石とされ、アレキサンダー大王やクレオパトラなど、多くの偉人を魅了していたことでも知られます。とくにクレオパトラは、エメラルドを身につけるだけでなく、粉末にして化粧品としても愛用しており、エメラルドが採れる鉱山を所有していたほどです。
エメラルドは英語「emerald」から生まれた外来語です。
エメラルドは、日本語で「緑色の石」と訳されるサンスクリット語の「スマラカタ」が語源です。スマラカタがギリシャ語の「スマラグドス」となり、現在のエメラルドになりました。
なお、日本での正式な和名は翠玉（すいぎょく）または緑玉（りょくぎょく）です。
エメラルドは、“エメラルドグリーン”との例えから分かるように、深い緑色が特徴です。エメラルドのような緑色を放つ宝石はなく、稀少価値が高いことでも知られます。
エメラルドは、アクアマリンやモルガナイトなど色鮮やかな宝石を生み出す鉱物「ベリル」の一種です。ベリルに含まれるクロミウムやバナジウムなどの成分が、緑色の結晶を生み出し、ゆっくりと成長して美しいエメラルドになります。
エメラルドは、5月の誕生石です。誕生石は、1月から12月まで、それぞれの宝石が振り分けられています。誕生石は幸福を呼び寄せ、災いから身を守ることができるとされており、ネックレスやリングなど身につけて楽しめる宝石として人気です。
エメラルドの代表的な宝石言葉は「幸福」「幸運」「愛」「希望」「喜び」「癒し」です。
ギリシャ神話では愛の象徴である女神ヴィーナスに捧げたとされるエメラルド。男女を結びつけるパワーが込められていると信じられ、愛に関連したさまざまな宝石言葉が存在しています。
さらに、エメラルドの美しさには、心身の安定やバランスを保つ効果があるとされており、癒しや希望といった宝石言葉もつけられているのです。
結婚55周年の記念日を「エメラルド婚式」と呼びます。結婚した年を0年目として、区切り年ごとに名前が付けられた結婚記念日。エメラルド婚式の名前は、2人が過ごした年月とその関係が、エメラルドのように深みがあり尊いことにたとえられたとされています。
エメラルドは、パワーストーンとしても愛用される宝石です。ここからは、エメラルドがもたらすとされる効果について解説します。
エメラルドは宝石言葉にあるように、愛のパワーを持っているとされる宝石です。そのため、恋愛成就のお守りとして用いられます。また、癒し効果が得られる石とされ、古代には治療や治癒にも用いられていました。
現在、エメラルドはさまざまなアクセサリーに用いられています。誕生石やパワーストーンとして身につける方には、ネックレスや指輪がおすすめです。
ここからは、エメラルドの価値について紹介します。とくに価値が高いとされるエメラルドの特徴についてまとめました。。
エメラルドの価値の評価には、ダイヤモンドと同じく4Cを用います。4Cとは、color（色）・clarity（透明度）・carat（重さ）・cut（カットによるデザイン）の4つのCから生まれた言葉です。
色は、濃ければ濃いほど価値が高くなります。また、インクルージョンが少なく透明度が高いほど価値が付くのです。なお、エメラルドは2カラット未満がほとんどで、2カラット以上のものは大変稀少価値が高いことで知られます。そのため、2カラット以上になると、価値が跳ね上がるのも覚えておきたいポイントのひとつです。
クレサンベールのエメラルドとは、日本の「京セラ株式会社」が生んだ人工の再結晶エメラルドです。入手が困難とされている高品質の天然エメラルドとほぼ同じ色味で、高い人気を誇ります。
人工のため、天然に比べて価値が低いとする方がいる一方で、同じ色味でも美しさは天然以上の場合も少なくなく十分価値があるとする方がいるのも事実です。なお、京セラ株式会社が手掛けるクレサンベールは、エメラルド以外にスタールビーやオパール、サファイアなどがあります。
エメラルドには、キャッツアイ効果を持つものがあります。キャッツアイ効果とは、宝石の表面に光の筋が現れることです。見た目が猫の目のように見えることから、キャッツアイ効果と呼ばれています。
キャッツアイ効果が生まれる原因は、宝石のなかに含まれたインクルージョンです。めったに見られない現象で、キャッツアイ効果があるだけで、エメラルドの価値が高くなります。
世界中に鉱山があり人気を集める一方で、稀少性が高い天然のエメラルド。最近では、さまざまな種類の人工エメラルドが販売されています。クレサンベールエメラルドのように価値が高い人工エメラルドも存在しますが、やはり天然に勝るものはないと感じる方も多いでしょう。
天然と人工の違いは表面の傷にあります。天然のエメラルドには、表面に傷がないものは存在しないとされています。そのため、表面に傷がないものは人工エメラルドとして見分けられるでしょう。
また、天然と人工を見分けるための手段として知られるのが、紫外線を当てる方法です。紫外線を当てると、人工エメラルドは強い赤色を放つ可能性が高いとされています。
美しいエメラルドを手に入れたなら、できるだけその価値を保ちながら大切に扱いたいものです。ここからは、エメラルドの扱い方や保管方法、お手入れの仕方について紹介します。
エメラルドは、傷つきにくい宝石ですが、その一方で割れやすいという特徴があります。エメラルドを扱う際には、激しい衝撃が加わらないように配慮しましょう。衝撃に弱いため結婚式や食事会など、特別な席で身につけるのがおすすめです。また、他の宝石や金属との接触が極力ないように気を付けましょう。
エメラルドの保管場所は、温度や湿度が保たれた暗所がおすすめです。アクセサリーや宝石として加工されたエメラルドは、透明度を出すためにオイルなどで充填されています。そのため、日が当たったり乾燥したりすると、オイルが蒸発して変色や退色の原因になるため注意が必要です。さらに、温度が高い場所では、中に含まれる空気が膨張して割れる危険性もあります。使用しないときにはジュエリーボックスに入れ、大切に保管しましょう。
前述したように、エメラルドは衝撃に弱い宝石です。そのため、お手入れの際には優しく拭く程度で良いでしょう。汚れが取れないときには、ぬるま湯に中性洗剤を溶かして、そのなかで優しく洗うのがおすすめです。このときも、ブラシなどは使用せずふり洗いのみがおすすめです。
乾燥させる際には、水分を除去したあとに自然乾燥を心掛け、できるだけ刺激を与えないように気を付けましょう。
最後に、エメラルドを高く売却するためのコツについて紹介します。現在エメラルドを持っていて売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
宝石の売り時はいつ？高値で売れる宝石や売る時の注意点を解説
エメラルドを売却する際には、汚れを取ってできるだけ美しい状態にしておきましょう。取れない汚れがある場合は、専門の業者に依頼するのもおすすめです。売却前に汚れを落とすだけで、買取価格に差が出ることがあります。
宝石鑑別書は、査定をスムーズに行えるだけでなく、宝石が本物であることの証明にもなります。また、ケースなどの付属品がある場合も一緒に査定に出すと良いでしょう。
エメラルドの高額買取を望む方は、宝石に関する知識と経験をしっかりと持った鑑定士が在籍している買取専門店に依頼しましょう。
買取専門店のエコリングは、ブランドものだけでなく宝石やジュエリーの買取実績も豊富です。経験豊富な鑑定士が在籍しているだけでなく、ジュエリーのメンテナンス技術もあるため、状態が悪いエメラルドも高額査定を望めるでしょう。
なお、近くに店舗がない場合は、出張買取や宅配買取も行っています。写真を撮影して送るだけのLINE＠無料査定も実施しているので、ぜひ一度利用してみてください。
エメラルドは、5月の誕生石としても人気の宝石です。また、愛の象徴ともされパワーストーンとしても使えるので、プレゼントにも最適といえるでしょう。人々から長きにわたって愛されているエメラルドは、高額査定が望める宝石のひとつです。ご自宅に眠っているエメラルドがある方は、一度その価値を確かめるために、査定を依頼してみるのもおすすめですよ。
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